アルフレドさんどう落とし前付けてくれるんですか【ミュージカルロミオの青い空再演祈願記憶応援上演】

まえがきと注意点と言い訳

この記事を書き始めている本日、8月4日。

ミュージカル『ロミオの青い空』通称『ロミミュ』大千秋楽からまるまる4ヶ月。

Blu-ray発売まで約3ヶ月。

ロミオ役大薮丘さん&アルフレド役新里宏太さんによるイベント『太陽と月〜sun and moon〜』開催まで約1ヶ月。

 

このタイミングで一人ロミミュ書き起こし&感想大会をしようと思います。馬鹿か?

 

色々理由はあるのですがまあ太陽と月開催が大きいです。いろいろ触れてくださるみたいなので思い出しとこうかなと。あと残り3ヶ月ひとりで耐える自信がないのもある。

推し🌙「好きなシーンとか思い出しといてね」→きもおた「わかった!書き起こしして思い出しとこ!」です。楽しみすぎていてもたってもいられなくなりました。早く記述式複数回答可のグーグルフォーム設置してください。

筆者のロミミュ歴は2回観劇/その後一週間暇さえあれば血眼でアーカイブ見る/その後ダイジェスト等公式からの頂き物を吸い続けている程度なので、ほぼアーカイブの記憶が強いと思う。あとロミ空に関してもアニメ完走、原作の『黒い兄弟』とジュニアノベルシリーズのやつを読んだだけなので知らないこといっぱいあるかと思われる。ミュオタのにわか感想だと思ってぬるっと流し読みしていただければ幸いです。

あと好きなシーンとかキャラのところは繰り返してしまうので記憶に偏りは大いにあると思う。(推しは新里さん&狼団及びリナルド)

歌詞やセリフもうろ覚えながら書いていくつもり。

流石に全部は色々引っかかりそうなので、ここでは特に書きたいとこを丁寧に書いて基本はナレーションベースでいきます。思い出せるだけ全編書いてみたやつはもう少し内側でこっそり見て見てしようかなと思っています。

ほぼ自分用かつ個人的感想を書き散らすだけの予定なので、これでもどなたかの思い出に浸るお手伝いができたら…

とか欠片も考えてません。100000000%私のためです。ネタバレにも知らない方にも配慮しません。完全に記憶書き起こしです。あと思い出しながら出てきた感想つらつら書いてるだけなので読みにくいです。冷静になると自分でも目も当てられないオタク文章になる可能性しかないです。

また、「ここアニメと違った」みたいな感想もちょくちょく書いているのですが、批判ではなくミュはこうなんだな、こういう改変にはどういう意図があったんだろうなくらいの感覚で発言しています。違いにはかならず意味があると思っているので。ご了承ください。

お時間ある方は腰に鍼ぶっ刺しながら暇つぶしに一人ロミミュ上演してる狂ったオタクを楽しんでください。

なお、このふざけたタイトルは千秋楽後放心状態で始めたスペース配信のタイトルでした。CVは某牛さん実況者です。書き終えてみると思ったより落とし前付けてほしい内容じゃなくなりましたが、まあいいでしょう。

 

ちなみに以下がこのイカレオタクのロミミュ感想ツリー。馬鹿長いです。

 

一幕

1.帰りたい

暗転、嵐の海。小船の上のミラノに売られていく少年たちとルイニ。

少年たち:帰りたい帰りたい家族の元に

ルイニ:漕ぎ続けろ漕ぎ続けろ死にたくなければ

ルイニが少年たちの胸ぐらを掴んで床に叩きつけたり。のっけから大人に向かってテメェ!!と叫ばせてくれて既に信頼と実績を積み始めるロミミュ。

なおこの辺で無理やりアーカイブ見せたフォロワーさんから「レミゼみたいな始まり方するな…」という感想をもらったのですが後々言及するのでひとつ置いておきます。

一際大きな波が起きて沈み始める船。

少年たち:沈む、沈む…

ルフレド「ロミオ。沈むぞ、この船」

ロミオ「アルフレド、泳げるか?」

ルフレド「……」

ここで言葉を返さず神妙に首をゆっくり横に振る新里アルフレドがもう完全にアニメで見たあのアルフレドで、正直この時点でこのミュージカル勝ったなと思った。信頼がこの瞬間で最高点到達。もはや今アニメ見てた?とまで思ってしまった。脱帽。

帰りたい 故郷に!

転覆する船。悲鳴ののち暗転。

 

2.僕の故郷

場面変わってソノーニョ村。急に音も照明も平和になったので死んだんか?と思う(回想です)

駆けて現れるロミオ。ここのコーラスの「ロミオ」の音が希望に溢れててとてもよかった。

ロミオ:心地いい風 青い空 今日も元気に頑張るぞ!

ジェシカ「ロミオ、また寝坊?」

ロミオ「遅れた分働くよ!」

寝坊したんかい。(かわいい) 丘くんの笑顔がほんとに明るくて元気いっぱいで目の前でロミオが走り回ってる…!となる(中身もロミオに近いらしい。かわいい。)

母さんからお父さんへ届けるお弁当を預かって(余談だけど主人公がお母さんから預かってお父さんへお弁当を届けるって物語の始まりの定番の一つだけど何か理由があるのだろうか)、朝一番の鐘を鳴らす。エアーでやってるのに鐘が見える、重力の使い方がお上手。

最近は日照りが続いていて作物が育たないためみんな生活が苦しいが、力を合わせて働いている。お父さんに畑のことを教えてもらったりするロミオ。その姿を眺める黒尽くめの男、ルイニ。出たな元凶!感がすごい。背景とかが(スクリーンにマッピングで)長閑な村で綺麗なのでもう存在感がすごい。ロミオを狙うルイニ。

ロベルト「ロミオは俺の息子だ!お前なんかに渡さない」

ルイニ「三日後に返事を聞かせてもらおう。最後に笑うのは俺だ」

死神はロミオ欲しさに畑に火をつけた 災難は続き突如倒れた父 視力を失いかける ロミオは医者を呼ぶために決意を固める

ルイニ「行き先はミラノだ。そこで煙突掃除夫として働く」

(めっちゃうろ覚えすぎて始めたものの最後まで完走できるか不安になってきたけどやります)(多分このへんえらい違うと思う)

最後に個人的な解釈は垂れるつもりなんですがお父さんと血縁関係がとかの事情が一切ないのと、ロベルト役の方がいらっしゃらずジェシカ役はいらっしゃるのなんか面白いなと思った。結構パパと色々あったよね?

ロミオ:大好きな家族 大好きな故郷 どんなに貧しくても苦しくてもみんながいれば大丈夫 大切な宝物 だから帰ってくる必ず ここが僕の家だもの

ここの「大丈夫」がさっきの元気と打って変わって弱々しくて不安げで、お母さんにも気丈に振る舞ったけどそりゃ不安だよな怖いよなあ…と胸がいっぱいになる。

場面は変わってミラノへ行く道中。リンゴ売りのおじさんが落としたリンゴを渡すと泥棒に間違われる。

ルフレド「おじさん!」

ルフレドもう登場で声が爽やかであ〜アルフレド〜……すき………

ロミオの無実を証明(というか真犯人を明らかに)して助けてくれたアルフレド。

ロミオ「ありがとう、君のおかげで助かったよ!」

ルフレド「たいしたことないさ」

ロミオ「これ、もらったんだ!」

ルフレド「ありがとう、いただいておくよ」

少年の名前はアルフレ

ルフレド「名前以外は何も言いたくない」

打ち解けないアルフレド 

ミラノまでの道中は簡潔にされてるけど完全に心閉ざしてるアルフレドだったなあ…。

道中で拾った手配書を見て走り出すアルフレド。落としたリンゴを拾って追いかけるロミオ。

ロミオ「驚いた、君って脚が速いんだね!」

ルフレド「まだ何か用?」

ロミオ「ほら、落としていったよ」

ルフレド「そのためにわざわざ追いかけてきたのか?」

ロミオ「あぁ!」

この損得を考えずに助けてくれるロミオに驚いた顔のアルフレドでまず心臓がぎゅってなる。損得で裏切られてすべて奪われた直後のアルフレドにこの笑顔がどれだけ異質なものに見えたんだろう。荷物を奪われるアルフレド。ロミオと二人で追いかける。人ごみをかき分けて走っていくんだけどまあまあどかした人を乱雑にポイしていくルフレド。勲章大事だもんな、うん。ダンテとも遭遇して追い詰めるも荷物を川に落とされる。川に飛び込んで取り返しに行くロミオ。

ロミオの真心がアルフレドの心を溶かした

ルフレド「ありがとう…この中には僕の命よりも大切なものが入っているんだ。君に何かあったらその時は僕が君を助ける」

ルフレド:忘れない 一生

ロミオ:困った時はお互い様さ!

ここからテーマソングのサビに入るんだけどこの「お互い様さ」が超ロングトーンで伴奏も壮大になっていって、この瞬間彼はロミオの裏表ない笑顔に救われたのだろうなと思う。あと一件落着と言わんばかりに座り込むダンテが可愛いしほんとにダンテだった。

青い空のもとここから始まる絆の物語

勇気という名の翼を広げ 夢と希望を未来に運ぶ

ロミオ:ひとりじゃない

ルフレド:君という風を受け

ロミオ&アルフレド:どこまでも飛んでゆける

青い空のもとここから始まる!

今べしょべしょに泣いてる(自己申告)

ロミアルの掛け合いに入るまでにオールキャストが集合。ロミオは黒い兄弟たちと笑顔を交わし、振り向いたアルフレドは狼団の群れからゆっくりと現れたジョバンニと視線を交わす。イヤッこのジョバンニの現れ方ほんとメッチャ最高…狼団のオタクなので…お兄ちゃんのそばまで走ってくるビアンカも可愛くて可愛くて…

「一人じゃない」〜「どこまでも飛んでいける」の掛け合いはもう語り尽くされていると思うが何度でも語ってしまう。先のロミオの真心に胸を打たれたアルフレドが「ひとりじゃない」と語りかけられ、「君という風を受け」るという選択肢を手に入れてどこまでも飛んでいけると信じる心を取り戻す。大切なものを奪われて人間不信に陥り、たった一人の家族を守るために復讐に身をやつしていたかもしれない少年の世界が眩しく広がる瞬間をこの約2分でまざまざと見せつけられるのである。なんだ、名作じゃん……

個人的に「君という風を受け」のさわやかな音がものすごく新里さんに合ってて大好きなのです 新里さん、希望の音が本当に似合う!

「ここから始まる〜」からOh〜ってコーラスが入ってポージングになるんだけどそのポージングもキャラ解釈100000000点で最高なんですけど立ち姿勢から崩れずにゆっくり座り込むリナルド体幹が人間じゃないのがとにかく気になってしまう。じゃるさん、最高のリナルドをありがとう…

壮大なコーラスにスクリーンに映し出される『ロミオの青い空 THE MUSICAL』のロゴ。

ええもん見たな今日!!!(OPです)

 

場面は戻り船が難破し海に放り出されたロミオたち。泳げないアルフレドに木の板を掴ませる。(この木の板ジョバンニ職人が出してたとのことで板見るたびに思い出すようになってしまった)

ロミオ「誰かいる!」

ルフレド「死神だ…」

ロミオ「助けよう!」

ルフレド「ロミオ!?」

なんとか死神を助け出し陸に上がった二人。ルイニの様子を伺いながら焚き火にあたる。

ルフレド「どうして死神を助けたんだ」

ロミオ「迷ったさ。でも思い出したんだ、父さんの顔を。父さんが言ってた。本当に強い者は人を殴ったりしない。恨んだりもしない。本当に強いのは、どんなときにも人に優しくする勇気を持った者だって」

ルフレド「…ロミオ、今なら逃げられるぞ」

ロミオ「僕は逃げないよ。君は?逃げなくていいの」

ルフレド「…ぼくにはもう戻るところがないんだ。父さんも母さんも死んだ。ビアンカだけだ、僕には」

ロミオ「ビアンカ?」

ルフレド「話そう。僕とビアンカのことを」

3.大切なビアンカ

ルフレド:どんな時も一緒だった大切な妹 必ず守るそう誓ったんだ 幸せに暮らしていたあの頃 支え合い助け合ったあの頃

ビアンカ:大好きなお兄ちゃん本を読むのが大好きで話しかけても気づかない だから悪戯 一緒に遊ぼう

ルフレド:どんな時も一緒だった幸せな時間

ビアンカ:ずっと続く家族 そう思っていた

ルフレド&ビアンカ:だけど

ルフレド:恐ろしい事件が運命を捻じ曲げた 早く大人になりたい 沢山のことを学びたい 早く大人になって必ず迎えに行くんだ

ルフレド&ビアンカ:どんな時も一緒だった大切な妹(お兄ちゃん)

ルフレド:必ず守るそう誓ったんだ 早く大人に…

例のドレスにロングヘアのビアンカ!かわいい!世界名作劇場って女の子のドレスとかがものすごくアニメアニメしててかわいい…

「支え合い」で縦に距離がある立ち位置で背中合わせになってすれ違うの、可愛くて切なかった。

見てた時からこんな鬼ハイトーン当てられてサクッと歌う新里さんやばいな?と思ってたんだけど、作曲の和田さんも「曲を書く時点でルフレド役の歌声は聞いたことがなく、音域だけ指定されて書いた。その指定された音域が明らかに女声域で本当か?と疑いながら女声デュエットみたいなマルティーニ兄妹曲が出来た」とのこと。(アーカイブ公開最終日に和田さんがオーディオコメンタリースペースをやっていらしたところの記録から引用。この後もちょくちょく出てきます)

あとこれロミミュでほぼない貴重なダンスシーンなんですよね!ロミミュ、四時間もあるのにそれでも死ぬ気で詰め込んでるからギャグ挟む余裕もダンスする余裕もほぼないのわらう(すごい)

しんざとさんとたかくんの某配信のせいで最後照明絞られてアルフレドが抜かれるところでロミオが後ろに入ってくるやつ、ちょっと面白くなっちゃったので落とし前付けてほしい。別に気になってなかったのに…。

4.ベンヴェヌーティ ミラノ

Benvenuti Milano! イタリアが誇る都市

活気に溢れた市場や人々 見るもの全てを魅了する

Benvenuti Milano! 

楽しい楽しい!初めて見る都会に心躍るロミオとアルフレドが可愛い。ロミサンブルさんもみんなかわいくてすごく生きてる!て感じでたのしい。

あとりんごのおじさんとかミラノおじさんとか恰幅のいいおっちゃん、めっちゃ印象に残る。タキオーニの方だよね?後述するけどタキオーニは動きがすごく年相応なイメージがあったからいやはや役者さんすごい。恰幅いおっちゃん出てきたなあと思ったらだいたい吉田さんのバイト。

酒場に向かうときに町の人に声をかけられてそちらに体を向けながら横歩きではけるアルフレド、めっちゃしんざとさんを感じたんだけどなんでか未だにわかってない。姿勢かな。

5.買うだけ損損

ニキータ「うわっ…とと!」

酒場に着くとこき使われてるニキータが酒樽を運んで転ぶ例のシーン。もうここだけで1000000000%ニキータ…!

ニキータ「何見てんだよこのトーヘンボク!これから売られるくせに」

トーヘンボクが聞けて大歓喜おたく。本物だぁ…かわいいかわいい…

ロミオ「分かってるよ」

ニキータ「今に見てな。もうじき親方たちがお前らを買いにやってくる」

ロミオ「親方?」

ニキータ「煙突掃除の親方たちさ」

シトロン「よぉ、ルイニ。随分とドジ踏んだみてぇじゃねえか」

ロッシ「やれやれ、肝が冷えたよ。今回は坊主が手に入らないんじゃないかと思ってな」

シトロン「で?売り物はどこだ」

いやシトロン本物ぉ………………

ここではロッシ親方もちょっと意地悪な感じしてかわいい。

シトロン:さぁどうする?売り物は二人

ロッシ:使えるかわからないガラクタかもしれない

シトロン&ロッシ:たった二人だ!

シトロン:何がなんでも売りたいだろう

ロッシ:一体いくらだ?

シトロン:そんなに高かないはずだ

いやシトロン本物ぉ……………………………濁声がめちゃくちゃ治安悪い感じして良かった…。見るからな意地悪な酒飲みおじさん…

先日鈴木さんが出演されてる別の舞台を見たんですけど、あんなに爽やかなお声とお顔してらっしゃるんですね…全然見つけられなかった……あんなにシトロンなのに……

あとこのへんで値踏みのためにジロジロ見られたり腕掴まれたりしてお互いを守るように背中合わせになりながら困ってるろみあるがめっちゃかわいい。

これ、最初はしんざとさんの細さで売れるんかなこんなに細っこい子たちに肉体労働させるのかと思ったけど、細くないと煙突に登れないから貧しい子を買うんですね。なるほど。

ルイニ「80リラだ」

「80リラ!?」

買うだけ損損!80ノンノン!取り戻すのは不可能だ

そんな額は払えねえ きっと冗談

この曲めっちゃ耳に残るんだよね。楽しい。カホンとか使ってるのも楽しい。

ロッシ「60!」

ルイニ:82

シトロン「62!」

ルイニ:82

「63!」

ルイニ:82

どっちが使える?どっちがガラクタ?どっちが使える?どっちがガラクタ?

ロッシ「こいつを貰おう」

ルイニ「85リラだ!」

ここの目かっぴらいてるルイニ好きだった。勝ち確演出のときの目

「冗談じゃねえ!」

買うだけ損損!85ノンノン!取り戻すのは不可能だ

そんな額は…

ルイニ「嫌ならやめろ」

「…こいつを買おう!」

シトロン「そいつは俺のもんだ!」

「シトロンやめろ!また捕まりたいのか」

シトロン:86リラだ

払えねえ!

ロッシに買い取られたロミオと前科者シトロンがナイフを振り回したので買われてしまうアルフレド。シトロン、このあと酒を買うお金さえないって子供に指摘されるのに即金86リラとかどこから出てきたんだ…。いろいろ総合してやばいおじさん。

この曲親方役でたくさん人が増えてる(タキオーニの方とかファウスティーノの方とかがバイトしてる)(誰がどこでバイトしてるか見るのも面白かったなあ)

「よし、決まりだ。得したモンも損したモンも楽しくやってくれ。おい、ニキータ!」

ニキータ「待ってました!さぁ、飲んだ飲んだ!」

ニキータかわいいのよ…出てくるたび言ってまう。ニキータ役の七木さんがすごく可憐に姿勢いいからところどころにニキータの女の子らしさとかかわいさとか出てきていいよね。お育ちがそれなりなのも伝わってきた。

6.誓い~別れ~

ルフレド「とうとうお別れだな」

ロミオ「たった一週間なのにずっと一緒にいたような気がするよ。君は僕の初めての親友だ」

ルフレド「僕も…本当の友達に初めて出会った。そうだ、誓いを交わそう」

ロミオ「誓い?」

「親友」って言われたときに少し目を見開くアルフレド…。アルフレドのロミオへの言葉は何一つ偽りなんてないんだろうなあ…。

ルフレド:誓いを交わそう 中世の騎士が永遠の友情を称え交わした誓い どんなに離れても…

シトロン「さあ、行くぞ」

ルフレド「ま、待って。あと少しだけ…!」

ロミオ「アルフレド!」

ルフレドにとって「親友」という存在は「永遠の友情を称え誓いをかわせる間柄」であり、その知識を身に着けた時から憧れがあったのかなあ。聡明で大人っぽい少年に見えるのは変わりないけど、ロミオの隣にいるときはどこか年相応な少年らしさが見えるの好きだ。

あと個人的しんざとさん好きポイントなんですけど、「どんなに離れても」でシトロンに言葉をさえぎられるんだけど多分「一緒だ」の「い」をちゃんと言いかけてるんですよね。すきだ~ちょろおた

追いかけようとしたところをロッシ親方に羽交い絞めにされて「誓い」を大人たちに笑い飛ばされるロミオ。それにしてもロミミュ、サイズ感本当にすごかったな…。大人と少年の身長差や体格差がちゃんとわかる。たかロミここ普通に浮いてなかった?

ルフレド「せめて友達に行くところを教えたいんだ」

シトロン「行く場所?地獄の一丁目さ!」

ルフレド「ちょっと…!」

折れる!!!

丁重に扱ってくれほんと しんざとさんだぞどんだけ細いか知ってる?

肉体改造(最近開催されてるかは知らないけど)したりあれだけこれだけミュージカルで動いて歌って踊れるんだから中身はちゃんとしてるんだろうなってのはわかるんだけどどうしても細…!折れる…!になるオタクを許してほしい。だって細いんだもの…足首とか…。

 

しかしこの細さで尚更たかロミとの体格差とてもいいなあと思うわけです。たかロミよりも背は少し高いけど華奢なの、すごくアルフレド。こたフレドよりも少し背が低いし細身だけれど並ぶと体がしっかりしているの、すごくロミオ…。

ミュフレドがなぜか萌え袖という謎当初からあるけど腕の長さ合わせても細いからストンと落ちてしまうのかなあと思っている。

ロミオ「誓いがしたいんだ。約束する、必ず戻ってくるから!」

ロッシ「おい待て!」

逃がしちゃ損損 離しちゃノンノン 85リラが勿体ねぇ!

ここ音が飲んだくれてるー!って感じでたのしいし酒場のおじさんにベル借りてちりちり鳴らしてたニキータがほんとにかわいかった。自分を取り巻く環境が決していい暮らしだといえるわけではないだろうけど、七木ニキータは周囲の人とか自分の環境が好きそうでかわいかったよなあ。おじさんのことも狼団のみんなのことも好きじゃないとあんな笑顔できないよ。

ロミオ「アルフレドー!!」

ルフレド「ロミオ!」

ロミオ:言わないよさよならなんか

ルフレド:忘れないよ助けてくれたこと

ロミオ&アルフレド:初めて出会った友達

ロミオ:また会おうきっと

ロミオ&アルフレド:今日は誓いの日

ルフレド:誓おう

ロミオ:誓おう

ルフレド:どんなに離れても

ロミオ:どんなに離れても

ロミオ&アルフレド:一緒だ ずっと…

シトロン「何やってんだ、行くぞ」

ルフレド「ロミオ…!」

ロミオ:忘れないよ 今日は僕たちの誓いの日

ええもん見たな今日(二回目)

この橋の上のアルフレドと下に立つロミオの構図本当にきれいで大好き。そして二人とも本当に高音いいなあ…。

シトロンに連れていかれたアルフレドを見送ったあとのロミオのソロがめっちゃ好きというか丘くんの切なさのある音がすごく好きかもしれない!M2の「大丈夫」もすごく好きだったので。もちろん元気いっぱいの声も大好きなんだけれども。

例の和田さんのスペースでこのお二人の声についてもお話しされていて、透き通ったクリスタル(しんざとさん)を大切に包んでいる(たかくん)ようなデュエットだと、そんな感じのことを…。音楽的な解説をされていてとっても興味深かったんだけど原文メモしていなかった自分、反省して。専門知識ないなりにとてもわかるわかるだったんですよね。明るくたくましい丘くんの声と繊細で透明感のあるしんざとさんの声がハモるとまさにロミオとアルフレドだなあとまざまざと見せつけられているような気がしてしまう、最高。まあこの二人はいつでもロミオとアルフレドだしいつでも最高なんですけど…。太陽と月に魂かけてるおたく

7.気に入らない

ロミオを追いかけてきたロッシ親方に連れられてこれから半年間暮らす家に来るロミオ。ここのロミオの隣に来る親方ぽてぽて歩いててかわいかった。ロッシ親方、ずっとかわいかった。

ロッシ「おぉい、帰ったぞ」

エッダ「この子かい?…フン、気に入らないねえ!こういう生意気そうな子は。で、いくらだったんだい?」

ロッシ「はちじゅうご…

エッダ「ええ!?」

ロッシ「…85リラだ!」

エッダ「80!?あぁ〜…!」

アンゼルモ「母さん!大丈夫?」

ロミオ「あの…食べ物をもらえませんか?昨日から何も食べてなくて…」

エッダ「呆れた!まだ働いてもいないのに食べ物だなんて!いいかい?よくお聞き!」

本物ばっかかよ

一家への信頼がこの時点で優勝レベルに達する。ロミミュ、全員登場シーンで全信頼を預けられるのですごい。

飯を食いたければ働け、屋根裏部屋に住まわせるというエッダ。

エッダ:気に入らない!気に入らない!85リラが勿体ない!酔っ払ってる亭主も気に入らない!

アンゼルモの体幹レベチすぎるやろ。ここのサビでめっちゃいい笑顔でロミオの周りスキップでぐるぐる回るアンゼルモのキレがよすぎて毎回めちゃくちゃ面白すぎてマスクでよかったーと思ってた。

もちろん皆さん運動神経いいんだろうけどロミミュで見られた体幹ヤバランキングつけるならトップ2(1位は言わずもがな赤毛の人)は黒い兄弟以外なの面白すぎる 君たちが煙突上りなよ(そのくだり原作でやったよ!)

アンゼルモに腕組まれてぐるぐる振り回されて二人の剣幕にぴょんぴょんする親方かわいい。ぴょんぴょんくるくる可愛かったよなあ。GIFでほしい

8.初めての世界

ロッシ「いいか?ここはマンツォーニ通り。俺たちの縄張りだ。…スパッツァカミーノ!」

ロミオ「…え?」

ここの「え?」がマジの魂からでた声でウケた ボケた時にその声出されたら傷つく

ロッシ「ほら、お前もやるんだよ」

ロミオ「僕も!?」

イントロ可愛い~!この曲大好き!

ロッシ:スパッツァカミーノ!煙突掃除はいかがですか?煙突を綺麗にします これが仕事の掛け声さ

ロミオ「すぱ…すぱ、すぱぱ… 

ロッシ「居眠りでもしてるのか?お前の村まで届くくらい出してみろ!」

ロミオ「よおし!スパッツァカミーノ!!」

このロミオの負けん気がいいよなあ。お客さんに呼ばれて親方に言われた通りせっせと上っていくロミオ可愛い。

ロミオ「目がしみて息ができない…!」

ロッシ「煤は慣れたら香水だ!それでも男か!?」

ここで「ムゥ…!」ってかんじの文字になってない悔しそうな声出すのも可愛いんだよな~たかロミ一生可愛くて語彙力がだめになる

ロッシ:登る先に穴があったら迷わずパンチ!

ロミオ「パーンチ!」

ロッシ:お代は1リラ まいどあり

ロッシ&ロミオ:スパッツァカミーノ!煙突掃除はいかがですか?煙突を綺麗にします これが仕事の掛け声さ

一緒に歌ってるの可愛い~!ロミミュ、曲数死ぬほど多いのに全部の曲が印象強くてすごい。

パン屋さんに呼ばれて上っていくロミオ。

ロミオ:登るときは目を瞑れ!煤は慣れたら香水さ!登る先に穴があったら迷わずパンチ!暑い、苦しい…でも負けない!顔に落ちても気にするな、男なら弱音を吐くな!熱い、苦しい!でも…負けない!

煙突を上っていき、ついにてっぺんから顔を出す。ピッコロ…とか思ってないです 小動物

煙突から顔を出すシーンはこれきりだったけど本当に高くてびっくりした…完全テーマパークだった。だってセットそのまま回るんだぜ。

苦しみや靄がすっと晴れたような澄んだ音にロミオの笑顔が本当に良かったなあ。というか、歌いながら煙突上っていくのすごいしんどかったっておっしゃってたけど、そりゃそうすぎるんだよね…すごい。

ロミオ:どこまでも続く青い空 目の前に広がる屋根の絨毯 まるで雲の中にいるみたい 頬をなでる風が暑さと苦しさを運んでく 初めての世界 街も空も僕だけのもの ここは大人が誰も来ることのできない僕だけの世界

晴れやかで壮大な世界を知るロミオ。メインテーマというかタイトル回収のシーンだし、ここで希望を見いだせるロミオって本当にすごいんだよなあ……。

ロッシ「ロミオ、何やってるんだ!早く降りてこい」

ロミオ「すみません!すぐに降ります!」

このロミオの素直さいいよなあ…。こういうところで少しずつ親方の信頼を得ていったんだろうなあと思う。

一生懸命働くも、ご飯がもらえず落ち込むロミオ。

ロミオ「アルフレド…元気にしてるかな?こんなとき君ならどうする?」

まさかイマジナリーアルフレドが現れるとはだれも思ってなかったよ…「こう」をしないといけないもんね、そうね

ルフレド「僕が塞いでるとビアンカが言ってた。人生は一度きり、落ち込んでたら損しちゃう。元気が出ないときは…こうすればいいって」

このセリフ好きなんだけどアルフレドは完璧超人に見えるけど「塞いでる」こともあったしビアンカに発破かけられるような面もあったんだなあ…。

ルフレドに教えてもらったように拳を突き上げてみるがそのままおろしてしまう。

ロミオ「…それでも…元気が出ないときは…?」

ロミオ「……ん?なんだろう、これ」

拳突き上げてる時の声とかこの時の「ん?」とか、たかロミは五十音で表せない音出してくる。かわいい。ピッコロ。

見覚えのない小箱にどこからか聞こえるオルゴール。あくる日煙突掃除をしたのはカセラ教授の屋敷。ロミオにも煙突掃除の報酬に絵本をくれるが、ロミオは文字を読めない。そういうとやさしく文字を教えてくれる教授。後ろからこっそりカセラ先生が本に文字書くのをちらちら覗いてる親方、かわいい。

ここのロミオが知識を身に着けるシーンは音楽はどのシーンともかぶらないように作られたらしい。そういえば本読むシーンとかあんまりなかったなあ。考察は後述。

カセラ「『あなたの名前はなんですか』」

ロミオ「あなたの名前は…なんですか」

カセラ「そう、これでそう読むんだよ。ロミオといったね?『僕はロミオです』」

ロミオ「僕は…ロミオです…!」

カセラ「私はカセラ教授だ。またおいで、続きを教えてあげよう」

ロミオ「ありがとうございます…!」

たかロミ、ロミオそのままの輝いた目やかわいさがあるから可愛がりたくなるよな…。わかる…。ホァ~✨といいながら本を大切に眺めて部屋に帰ると、また小箱に入った食べ物を見つける。

ロミオ「あ、まただ!…手紙?なんて書いてあるんだろう…あ!」

ロミオ「『あなたの…名前は…なんですか』やっぱり!最後の一行は『あなたの名前はなんですか』だ!『あなたの名前はなんですか』…!よし!『ぼくはロミオです』」

カセラ先生にもらった本と見比べて初めて文字が読めたことに喜ぶロミオ。布に教えてもらった自己紹介を書きつける。このときの炭かな?の持ち方も拳で握りしめていて、ペン持ったことないんだなぁ…。

こっそり部屋を出て手紙を返すと、返事が返ってくる。この辺でエッダのロミオがあの部屋をたまに見ている、あそこに私たちの宝物がいることに感づいてるみたいなことを言っていた気がする。

読めないのでカセラ先生に読んでもらう。

ロミオ「…ん?なんて書いてあるんだろう…」

カセラ「『明日の晩、みんなが寝てしまってから、オルゴールで合図します。こっそり遊びに来てください』」

夜、言われていた通りオルゴールの音を聞いて部屋を抜け出すロミオ。入ってはいけないと言われていた部屋には一人の少女がいた。

9.見てみたい

アンジェレッタ「どうぞ。…こんばんは、ロミオ。ゆうべはお便りをありがとう」

ロミオ「僕の方こそありがとう。贈り物もたくさん」

アンジェレッタ「嬉しかった、誰かからお便りをもらうなんて初めてだったから。私はアンジェレッタ。よろしくね、ロミオ」

既に名ヒロイン…。穏やかな話し方とか、微笑み方とかめちゃくちゃアンジェレッタなんだよなあ…。

アンジェレッタ:毎日見ていたわ あなたの笑顔あなたの声 なぜか心が救われる だからいつも願ってた 笑ってロミオ 話を聞かせて 故郷の景色 故郷の思い出 想像してみたい空の色 風のにおい

自分が見られない、本でもわからない世界を見たいというアンジェレッタ。ロミオの故郷の景色、思い出、自分ができないことを想像したい。一番見たいのは、大きな空。

ロミオ:見せてあげるよ

アンジェレッタ「本当に!?」

ロミオ「あぁ」

ロミオ:僕が見た景色

アンジェレッタ:見てみたい

ロミオ&アンジェレッタ:大きな空を

ここの二人のデュエットめちゃくちゃめちゃくちゃ良い本当に…丘くんの声、ソロでも映えるしどんな人とも相性がいい、すごい!

アンジェレッタの「本当に!?」がめっちゃ可愛かった。二人がそれぞれ希望を見出す曲だよな…かわいいな!

アンジェレッタ「描いてきてくれる?ここに」

ロミオ「うまくできるか分からないけど…君が見たい空を描いてくるよ!」

一貫してそうだけど、自分に自信が強くあるわけではないのだけれど、人のために一生懸命やってみようとするロミオ、本当にすごい勇気がある子だよなあ。

10.我ら狼!狼団!

ガシャーンという音共に悲鳴。逃げてくる蠍団の少年を挟み撃ちで追い詰める狼団。

「悪かった!俺たちの負けだ…!」

リナルド「もう降伏か?つまらないやつらだ」

えっめっちゃかっこいい(筆者はリナルドのオタク)

ゲネ映像で「つまらない奴らだ」でつまんなそうに広げた手をペチッて合わせててかわいかったんだよなあ〜。

じゃるさんめちゃくちゃ綺麗なダンスを踊られるけど同じくらい幼いかわいい動きもお上手で、そのバランスがリナルドの少年ぽさとクールでしなやかな雰囲気にすごく合ってた。

リオ「結果は目に見えてたはずなのに馬鹿なやつらだ」

「もう逆らわないよ、狼団には…!」

ニキータ「我ら狼!」

リオ「地獄のつかい」

狼団「狼団!」

ニキータ:覚えとけ!この街で一番が誰かを 忘れるな!逆らえばどうなるかを

ニキータうたうま〜〜!!!スパン!と気持ちいい威勢のいい声!まさにニキータ

誰が来たって怖くない 来るなら来い やるならやろうぜ 地獄の淵へさぁご案内

思い思いに煽る狼団の面々かわいい〜。タキオーニとファウスティーノはおどけた振りがついてて、リオは逃げ出そうとする蠍団を通せんぼして、リナルドは指でチョイチョイと煽る。えっそんなかっこいいことしていいの?ずるくね?

そしてここのサビ前のダダダダダダダダダダダダダン!で音ハメでめちゃくちゃ細かいステップ踏んでターンキメるリナルドさんを嫌いになれる人類いるのか?いないな?一人だけfpsがおかしいんよ

我ら狼 地獄のつかい 我ら狼 地獄のつかい 狼団!

こんな輩どもに取り巻かれたらマジで怖すぎるでしょ。いい悪ガキ集団です。

リナルドが出てきたら定点カメラになってしまうのでまたリナルドの話なんだけど2回目のわっれっらっおおかーみっじごくのつかっいーいっ!の動きめっちゃ好き。体幹がすごい。

そして狼団はニキータの女声がめっちゃ効いてきて良いなあ〜!

ニキータ:覚えとけ

俺らの名前を 一人ずつ

ニキータ:忘れるな

誰が誰かを 絶対に!

ここの順番に言ってくぜ!え!た!い!にー!めちゃくちゃ可愛かった。息ぴったりやないか。めちゃくちゃ仲ええな。

この辺りから橋の上から見下ろしてるジョバンニさん、強者のオーラがすごかった。

リオ:ずる賢さじゃ負け知れず オイラの名前はネズミのリオ

リオがかっこいい。かわいいしかっこいい。頭身高い。(そりゃそう)そんなにかっこよくて大丈夫か?

かっこいいリオなので「ずる賢い」というか「狡猾」の方が似合う。悪レベル上がっとる。でもやっぱかわいい。

ファウスティーノ:食べ物ないかな?食べ物ないかなぁ?ファウスティーノだよ〜

筆者正直アニメでファウスティーノのことはっきり覚えられてなくて、こんなゆるキャラいた!?と思った。いたわ。

タキオーニ:力比べじゃ誰にも負けねぇ タキオーニだ!

タキオーニがステップ踏むと音楽も重低音がズンデンズンデンと入ってみんながオヨヨ…と揺れるのかわいい。

タキオーニだ〜!で拳を振り上げるポーズをするんだけどめっちゃキレがいいのと、ものすごく少年ぽいポージングがお上手だなと思った。こういういじめっ子学年に一人はいるわみたいな気持ちになる。ジャイアンかな?

リナルド:スマートにいこう 赤毛リナルドだ よろしく!

好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツーエイトをここまで無駄なく惜しみなく使い切る13歳いる?一切止まらない。いっこの振りのこと考えてるうちに三つくらい振り続いてる。もうじゃるナルドさんの動きを活字で表現する行為頭悪すぎてやりたくないんだけどこれちょっと、みなさん見ました?世の中にこんなに気障なポーズの手数ってあるんだって感動した。全部様になりすぎてるし。めちゃくちゃかっこいい、公式美少年の名は伊達じゃない。

歌い出す前にタキオーニの肩を軽く抑えて前に出てくるのも良かったしみんな大好きリナルドさんのハイキックだよ〜…泣 あと「よろしくゥ!」のあと満足げに鼻鳴らしてたのめっちゃかわいいよな。

ニキータ:そこらの男よりやるときゃやるよ!ニキータ

\ニキ〜タ〜!!/

狼団、ソロ回しの時に周りが名前呼んで煽ったり特徴的な振りを真似したりしてるのめっちゃ可愛いよなあ…えっ仲良すぎん?

七木ニキータの声に合うスパッと気持ちのいい音、ニキータの勇ましさや快活さがめちゃくちゃビシバシ伝わってきて最高だったな。このあとジョバンニに回す時の笑顔が本当に楽しそうで、先にも書いたけど七木ニキータは本当に狼団という居場所が好きなんだろうなとありありと伝わってくる。かわいい〜…。

リオ:我らがリーダー 天下一の男

「ジョバンニ!」

ジョバンニ:逆らうやつはかかってこい 強いやつは嫌いじゃない どんなやつも叩き潰す 負けた時は跪け!

声デッカ

もうジョバ田さん(byしんざとさん) の第一印象どう足掻いてもこれ。クソデカボイスすぎる。

でもこの声のデカさ・圧と軽々と蠍団を飛び越える身軽さがまさにジョバンニで、このパワーで彼は狼団を引っ張っている圧倒的リーダーなんだと思わされる。

あとこの後ろでお腹空かせたファウスティーノのお腹ぺそぺそ叩いてたリナルドさんめっちゃお兄ちゃんで可愛かった。ジョバンニさんの話聞きなよ。

覚えとけ!この街で一番が誰かを 忘れるな!逆らえばどうなるかを

ジョバンニ:我ら狼

地獄のつかい

ジョバンニ:我ら狼

地獄のつかい 狼団!

狼!Waoh!

た、たのし〜〜〜!!!!!

ここの「覚えとけ」からジョバンニが入って6人で思いっきり分厚くハモるの天才で最高すぎてめっちゃ良かった〜…。6人で完成する狼団…。この集合写真を円盤特典にしてくれたのも天才だと思う。神棚に飾ります。

ここの少しずつまた蠍団を囲っていくのめっちゃ楽しいしめっちゃ怖いんだけど相変わらずリナルドさんが人間じゃない動きをしているので気を取られてしまう。あと蠍団取り巻いてぐるぐる回るところ、みんな狼らしくのっしのっしと歩いてるのになんか一人だけランウェイの如く軽い足取りで手で軽やかに拍取ってるの、何その…何…?一人だけそんなカッコ良くていいのか?ずるくね?でもアニメからあの人だけ作画キャンディキャンディだったしな…。シンプルにじゃるさんの動きが大好きなので堪能しまくりました。ありがとうございました。

最後のWaoh!の決めポーズ、リナルドのスライディングがめちゃくちゃ最高なのと、ニキータが両手真っ直ぐピン!と上げて狼の手を作ってるのでがおー🐺って感じでかわいい。

ハモリ方も遠吠え見たいな音の重ね方で、ジョバンニの「我ら狼!」のがなり方が狼の威嚇する唸り声みたいで、「地獄のつかい」のジョバンニの力強い音がグッと高揚感を与えてきて、もうもうもうこれが狼団よ!!!!!!最高!!!!!!!!!!!

狼団って割と終盤まであくどいことするし、見る人によっちゃ好感が上がり切れるかどうか…みたいな気持ちも正直あるんだけど、もうこの曲でオールオッケーになっちゃったよね。みんなこういうの大好きじゃないですか。みんな狼団のこと大好きになっちゃったよ。

狼団のコメント長すぎない?推しなんで許してください。

リオ「へへっ、ざまぁカースケ!」

ニキータ「狼団にまだ逆らおうなんて馬鹿な奴らだ」

リナルド「少しは骨のあるやつに会いたいもんだな」

ジョバンニ「どんなやつでも構いやしねえよ」

リオ「ま、ジョバンニさんに勝てるやつなんていると思えないですけどね」

ジョバンニ「我ら狼」

狼団「地獄のつかい、狼団!イェーイ!」

た、たのしそ〜〜〜〜〜〜!!!!!

筆者合唱やってたからこの合唱ミュージカルの台詞感めっちゃ好き。仲良いのよ………

リオの「ざまあカースケ」が聞けたのも嬉しかったなあ。あとアニメではこのシーンのジョバンニって静かに迫ってくる印象だったから最初から超パワーSやんけと思ってたのがここのセリフは静かな圧があってああ〜天下のジョバンニさんだ〜泣 てなった。

狼団が去って行った後頭を悩ませていたのはアンゼルモ。アンゼルモはジョバンニに面白い宝物を持ってきたら狼団でナイトの位をやると言われていたが、思いつかない。そんな中、ロミオがアンジェレッタの部屋に出入りしていることに気づき、ロミオが字を勉強するためアンジェレッタと手紙のやり取りを始めることを知る。翌日アンゼルモは、ロミオの隙をついて手紙を奪い取った。

ニキータ「そういえばアンゼルモはどんな宝物を持ってくると思う?」

リオ「生まれはロシアの貴族だって言ってたから高価なお宝とか?」

ファウスティーノ「お宝!?そしたら美味しいものいっぱい食べられる!」

タキオーニ「お前は食うことばっかか!」

リオ「腕にある傷は盗賊に襲われた時のものですよね?あの時の話また聞かせてもらいましょうよ」

リナルド「あいつのことだ、それなりのものを持ってくるだろう」

ニキータ「みんなが認めたらあいつはナイトだ」

ここでタキオーニがなにか言いたげな悔しそうな顔してるの細かくて良かったな〜!あとファウスティーノへのツッコミがキレ良すぎるのでミュ狼団はタキオーニのツッコミ負荷がすごいと思う。お疲れ様です。

ニキータ「これは?」

アンゼルモ「うちにロミオっていう生意気な居候がいるんだが、そいつにうちの妹があてたラブレターだ!…認めてもらえるかな?」

ニキータ「当たり前だ!」

リオ「狼団始まって以来の面白いお宝っすよ!」

そんなんでいいのか狼団

狼団の面々は字が読めないのでニキータに手紙を読ませるジョバンニ。一方アンジェレッタはロミオに手紙ではなく自分の日記を渡してしまったことに気がつく。

(むしろ簡単な一行日記読まされた時の空気やばいと思うからこっちで良かった気もする)

ニキータ「『わたしはとても悲しくなる。彼のことを思うだけで胸が締め付けられそうになる』」

ニキータ「『嘘はいけないこと。それなのにアンゼルモは嘘をつく癖がある』」

アンゼルモ「えっ」

ジョバンニ「続けろ」

ニキータ「『友達にもいくつも嘘を重ねている。自分はロシアの貴族だとか』…」

アンゼルモ「や、やめろ!」

嬉々としてアンゼルモを羽交締めするタキオーニ。この辺からふつふつと怒りが湧いてくる狼団の空気本当にちびるかと思った…。

ニキータ「『腕にあるのは盗賊に襲われた傷だと言っているらしい。あれは一昨年の冬に暖炉で火傷したものなのに。その他にも、狼団のみんなの悪口を、毎日のように母さんに言っている。そんなアンゼルモを見るたびに私はとても悲しくなる』」

アンゼルモ「違う、これは何かの間違いだ…!」

ジョバンニの前に突き出されるアンゼルモ。後ろで猫のようにゆったりと伸びという名のアップをするリナルドめっちゃ怖くて最高だった。大きな動きでもないしセリフもないのに明らかにめちゃくちゃ怒ってるんだよね…

ジョバンニ「……やれ」

ここのアンゼルモに迫るファウスティーノがフランスパン掲げてたのちょっと笑った 死ぬよ

悲鳴もめちゃくちゃアンゼルモだったな…

アンゼルモ「全部ロミオのせいだ…復讐してやる。2度とアンジェレッタに会えないようにしてやる!」

11.絶対に許さない

アンゼルモ:絶対に許さない ロミオ…!お前のせいで!お前さえいなければ……絶対にすまさない、ただじゃ!突き落としてやるどん底

歌ウッマ…

エッダ「アンゼルモ!どうしたんだい、誰がこんなことを!」

アンゼルモ「ロミオが!」

エッダ「ロミオが!?」

アンゼルモ:仕込みは完璧次で確実に突き落としてやるどん底

曲ムッズ…

アンジェレッタ「アンゼルモ、何を…!」

アンゼルモ:これが決め手地獄へのお駄賃だ!

いやいやほんとにあの〜…曲の難易度と大野アンゼルモの歌唱力が気になりすぎて集中できない。なんやこれ

ロミミュみんなめっちゃ歌うまかったな〜と思うけど正直アンゼルモにこの歌唱力と難易度持ってくると思ってなかったからめちゃめちゃ動揺した。ていうかソロあるんかい

ロミオの鞄に家から盗んだお金を入れて騒ぎ立てるアンゼルモ。

アンゼルモ「大変だ、大変だよ〜!ロミオの鞄からお金が出てきたんだ!」

ナイス棒読み。もうアンゼルモとして100000000点。そういえばお顔立ちも似てるような気がしてくる。

家のお金をロミオが盗んだと吹聴するアンゼルモ。アンジェレッタが冤罪を主張するが、興奮すると身体に負担がかかるので真実を告げる前に倒れてしまい、ロミオの冤罪を晴らすことはできなかった。

アンゼルモ:早く来い 絶望の顔を見せてくれ

エッダ「おかえり、コソ泥」

ロミオ「コソ泥?」

エッダ「お前の鞄からうちのお金が出てきたんだ!」

ロミオ「嘘だ、僕はやってない!」

エッダ「お黙り!」

ロミオ「親方…!」

ロッシ「お前にはいいところもあると思っていた。しかしとんだ間違いだった、ただのタチの悪いコソ泥だ!アンゼルモ、部屋に閉じ込めておきなさい」

アンゼルモ「はい、父さん」

ここで親方にも信じてもらえないの辛いよなあ…ロミオの親方なら分かってくれるっていう信頼があったのも…ロミオは素直でみんなを信じられる子だけどそれとは別で親方との信頼関係があったと思ってたよなあ…

アンゼルモ「アンジェレッタも言ってたよ、ロミオが泥棒だなんて裏切られた気分だって」

アンゼルモ:さよなら!

下の階からムチで打つだのなんだのと会話が聞こえてきて脱出を図るロミオ。しかし屋根から顔を出したところをアンゼルモに見つかってしまう。

ロミオ「アンゼルモ、お前…!」

アンゼルモ「ロミオが…ロミオが逃げた!!」

アンゼルモ:見たか?あの表情!その顔が見たかった!ロミオ、お前のせいで!お前さえいなければ 絶対に許さない!

ここめっちゃ真似したい。いや歌上手いな。

見ててうっすら気になったのはアンゼルモの罪がかなり軽くなってたことで、狼団と衝突させたりなんやかんやの悪事を働いてないんだけど全く気にならないレベルの名巨悪曲でした。脱帽。(描写はなかったけどこのあと狼団がロミオの存在にやけに明るいので一悶着もあったのだろうと捉えています)

屋根から脱出して街中を逃げ回るが、街にはロミオのうわさが流れていた。そんな時に再会したダンテに助けられて匿われるロミオ。

12.選択肢は一つ

アンゼルモの帰りをアンジェレッタが待ち伏せし、真実を話すよう懇願するが、アンゼルモは聞く意味を持たない。

アンジェレッタ:どうしてこんなことに 伝えなきゃ信じてもらえなくても 選択肢は一つ

ここのアンジェレッタ大好き〜!「一つ」で伴奏がなくなるんだよな アンジェレッタの強さが見えてかっこいい…。

ダンテ「あの箱に乗り込むんだ!」

ロミオ「あれに乗ってヴェニスへ?」

ダンテ:そうヴェニスに行けば自由が待ってる

ロミオ「でもこのまま逃げるなんて!」

ダンテ:迷ってる時間はない 監獄か自由か 選択肢は一つ

ロミオ:どうする?どうしよう?今逃げたら2度と会えない 親友と天使に

ルフレド「本当の友達に初めて出会った」

アンジェレッタ「嬉しかった、誰かにお便りをもらうなんて初めてだったから」

ロミオ「僕やっぱり…」

ダンテ「もう間に合わない!」

ロミオ「ダンテ…!」

ダンテ「上手くやれよ!」

「さぁ、ヴェニス行きの馬車の出発だよ!」

ダンテ「え!?しまった、間違えた…!」

ニキータ「このトーヘンボク!お前、あいつらがどんな奴らか知ってるのか!?」

ダンテ「は!?知るかよ!」

ニキータ「あいつらは強盗団だ!」

ダンテ「なんだって!?」

ロミオのパート好きだ〜。ハキハキ歌ってたロミオがここでスラーかけて歌うの葛藤してて良い。テンション差をつけるためにここにこういった曲調をもってこられたと和田さんが仰ってて、私は楽しくて好きでした。

あとニキータの「トーヘンボク」ね!ちゃんと「唐変木」じゃなくて「トーヘンボク」だったんだよ…かわいい…このあとダンテにお前も来いよ!って腕ひかれてたのも可愛い。ダンテとニキータいいよなあ…

ロッシとエッダに真実を伝えるアンジェレッタ。一方強盗団の馬車に乗り込んでしまったロミオは見つかり、強盗団の脱獄計画を知ってしまう。ところでこの強盗団の女性が見事な赤毛すぎてリナルド母説浮上してたのじわじわくる。リナルド母の話何かで聞いたことあるんだけどソース全く知らない、知ってる方いらしたら教えてください…

この強盗団がシトロンの鈴木さんとジェシカの大月さんバイトだったということにはかなり後半で気が付いた。大月さんの声の幅すご。

閉じ込められた部屋から脱出し、警察署から逃げ出すことに成功したロミオ。しかし爆弾が仕掛けられているという言葉にまた迷いが生じる。しかし親方にまで信じてもらえなかった言葉が蘇り、やはり真実を伝えて回ることを決める。

ロミオ「みなさん!この建物は爆発します!今すぐ避難してください!」

「なんだお前は!」

「この子、ロミオって子じゃないか!?」

ロッシ「ロミオ!お前、なんでこんなところに!」

ロミオ「親方!?早く逃げて!悪者が爆弾を仕掛けたんだ!」

「ばかばかしい!」

ロミオ「嘘じゃない!早く逃げて!親方、早く!」

このまっすぐで自分の身を顧みない優しさがロミオのすごいところだよなあ本当に…。

ロッシ「ロミオ!目が覚めたか!」

ロミオ「親方…?みんな無事なの?」

ロッシ「お前のおかげで無事だ。気分はどうだ?」

ロミオ「大丈夫、僕は今すぐ煙突にだって登れるよ」

ロッシ「馬鹿野郎…こんな時まで仕事の話しやがって!」

このロミオのセリフが大好きなんですよね。このまっすぐさが大人の心を溶かしていくんだよなあ。

署長「ロミオ、君に一つ聞きたい。君は逃げることだってできた。なのにどうして戻ってきた」

ロミオ「僕はもうどこにも逃げません」

署長「なぜ?」

ロミオ「僕は何も悪いことをしていないからです」

「国王と警察署長が同一人物は癒着大丈夫なのか(鬼束さんバイト)とかいうコメントをアーカイブ横目に見てた姉から投げかけられたのは一生忘れられないと思うけどスルーします。(してない)

ロッシがアンジェレッタから聞いた真実を伝えている間、カバンの中にいたピッコロとじゃれるロミオ。ピッコロいたんか!!!!!!!!!

グッズでもピッコロ出たけどロミオの衣装展示見た限りピッコロの質感違いましたよね。もっとふわふわしてた。あっちも可愛かったなあ。

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展示で撮ったやつ。

ロッシがアンジェレッタから聞いた真実を伝える。アンジェレッタが家で祈っている一方、エッダとアンゼルモも警察署に到着する。署長に罰を与えるよう言うエッダだが、ロッシがそれを止める。

ロッシ「もうやめるんだ!ロミオは犯人じゃない」

エッダ「じゃあ誰がやったっていうのさ!」

所長「誰でしょうな」

アンゼルモ「ぼ、僕?僕が何したっていうの!ロミオだ、ロミオがやったんだ!」

エッダ「そうだよ!」

所長「ロミオは嘘などつきませんよ。私はロミオを信じます」

「俺もだ」

「俺も!」

ロッシ「もう全部お話ししたんだ」

アンゼルモ「父さんなんか、父さんなんか僕の何を知ってるっていうんだ!」

ロッシ「お前の妹にも同じことが言えるのか!」

エッダ「何するのよ!」

ロッシ「お前は黙ってろ!さぁ、ロミオに謝るんだ」

目の前に突き出されたアンゼルモの胸ぐらをロミオが掴む。

ロミオ「…本当だったら、殴り飛ばすところだ!だけどそうしたらアンジェレッタが悲しむ。…そうだろ?」

ロミオは本当に「殴り飛ばす」じゃ済まないくらいの仕打ちを受けてるし、そのパワーもあるのにその力を使わずに「アンジェレッタが悲しむ」から手を上げなかったのは、まさにお父さんの言葉や真にアンジェレッタの存在や意志を大事にしてるからだよなあ。強い子だなあ…。

ロッシ「ロミオ、これからはお前に辛い思いはさせない、今日からお前は自由だ。アンジェレッタの友達になってやってくれ。あの子はお前を待ってる」

ロミオ「アンジェレッタが待ってる?僕を?」

家に帰ってアンジェレッタと再会するロミオ。ずっと祈ってくれていたアンジェレッタ、まごうことなき天使だ…。

ロミオ「アンジェレッタ!」

アンジェレッタ「…おかえりなさい!」

 

ロミオは仕事以外の時間自由に部屋を出られることになった。

エッダ「ロミオはどこに行ったんだい?」

ロッシ「今日は休ませた。友達のところに行くとか言ってたな」

エッダ「休みだって!?一体何様のつもりだい!なんだってそんなわがままを!」

ロッシ「そういう口はな、この家じゃ二度と聞かせねえぞ!」

ロッシ「…一度言ってみたかったんだ。さて、今日は飲みにでも行くか」

親方かわいい……ここか二幕のすっとぼけ親方が一番ウケ取ってたな。3時間45分でギャグ挟む暇もないのやばいよ。役者さん本当にすごい

13.誓い~再会~

街中を走り回ってついにアルフレドを探しにいくロミオ。

ダンテ「アルフレド?アルフレドならチェルバ横丁にいるって聞いたことあるぞ」

ロミオ「ありがとう!」

チェルバ横丁で出会ったのは同じ煙突掃除夫のエンリコとベナリーボ。

エンリコ「あぁ、この辺でアルフレドに助けてもらったことないやつなんていないよ」

ベナリーボ「ゆうべも食べ物を運んでくれたんだ。こーんなじゃがいもと、こーんなトウモロコシ!」

エンリコ「アウグストなら何か知ってるかもしれない!」

ロミオ「アウグスト?二人ともありがとう」

ベナリーボの「こーんなじゃがいもとこーんなとうもろこし!」身振りまで完全再現で嬉しくてニコニコしちゃった。ベナリーボほんとにかわいかった。推したい。

このあとエンリコがベナリーボ押し退けて「アウグストなら〜」って言い出すのめっちゃ笑った。かわいいけどしっかりもののエンリコとひょろりと背が高くてほよほよしてるベナリーボのニコイチ、いいよね。ロミ空ほんとうにコンビの組み合わせが良い。

ルフレド、自分は何日も食べられないうえ虐待まで受けていてもみんなに食べ物を運んでくれていたんだよなあ……。

アウグスト「狼団に襲われてたところを助けてもらったんだ。アルフレドが聖バビラ教会まで逃がしてくれたんだよ」

ロミオ「そっかぁ…!ありがとう!」

ここのロミオの「そっかぁ!」が自分ごとのようにめちゃくちゃ嬉しそうに目尻下がってて、親友の評判が誇らしくてたまらない!って感じでめっちゃよかった…。

ロミオ「なかなか見つからないなあ…」

ロミオ:どこにいるの?何してるの?今 君がいたからここまで来られた 聞きたい君の声を、会いたい初めての親友 どこにいるの?何してるの?今 話を聞いてここまで来た みんな感謝してる やっぱり君は英雄だ 忘れてないよ誓いを どんなに離れても一緒だ どこにいるの?何してるの?今

ここで再会前にロミオのアルフレドへの認識が言葉で出てくるのも良いなって思った。憧れ、英雄、親友としての誇りがたくさん募ったところで訪れた聖バビラ教会で腰掛けて本を読む人影を見つける。

ロミオ「アルフレド…」

ルフレド「…ロミオ?」

ロミオ「アルフレド!」

ルフレド「ロミオ!」

ロミオ「探したよ!」

ルフレド「僕だって探したよ!」

ルフレド:覚えてるかい 誓いを

ロミオ:忘れられるわけない!誓いがあったからここまで来られた

ロミオ&アルフレド:会いたかった!

ロミオ:聞いてほしい

ルフレド:話したい

ロミオ:あれからのこと

ルフレド:これからのこと 誓いを交わそうもう一度!どんなに離れても

ロミオ:ずっと一緒だ

ロミオ&アルフレド:どんなに離れても一緒だ!ずっと

ダイジェスト見てずっと泣いてるシーン。音がすごく綺麗で…本当に幸せで…

ルフレドの静かな「覚えてるかい誓いを」の低音にロミオの「忘れられるわけない!」の高音が乗っかるの、再会でお互い高揚していく様子も見えるし、アルフレドの心の救いにもなってるようにも感じた。

ロミオが「聞いてほしいあれからのこと」、アルフレドが「話したいこれからのこと」なのもすごく分かる…。こたフレド、『あれからのこと』絶対に話さないもん…。

ロミオはアルフレドとの再会を分かち合ってこんなことがあったんだよってたくさんの出会いを聞いてほしくて、アルフレドはロミオと再会できた瞬間希望の光がまた見えて黒い兄弟を作ることや夢を叶えたい気持ちや勇気がまた湧いてきたのかな、と思う。幸せになって欲しい…二人で笑い合って寄り添って腰掛けるの、ほんとに涙出る…

お互いのことを話し合い、煙突掃除夫たちをいじめる狼団の存在を問題視するロミオ。アルフレドの発案で聖バビラ教会の秘密の場所に集められる煙突掃除夫たち。

ルフレド「ここはかつてこの街がナポレオンに占領された時にミラノの英雄たちが隠れ住んでいた場所だ」

ロミオ「今日からここが僕達の秘密基地だ!」

アントニオ「そうだ、リーダーを決めよう」

ロミオ「決めよう!」

ここ、ダイジェスト見返してたら遠目だから見間違いかもしれないけど、アルフレドは真っ先に笑ってロミオの方に話しかけるような感じで動き出してすぐに周りが自分を見てることに気づくように見えるんですよね。そうだとしたらアルフレドは真っ先にロミオをリーダーに推薦しようとしたってことになるし、アルフレドの描いていた黒い兄弟はロミオのような明るい太陽が照らして導く空間だったのかもしれない。「ロミオには敵わない」が自然と出た瞬間なのかな。

ロミオ「…どうやら、みんな同じ意見みたいだね、アルフレド?」

ルフレド「え?」

ダンテ「リーダーはアルフレドだ!反対のやついるか?」

アントニオ「いるもんか!」

アウグスト「賛成!」

「アルフレドじゃなくちゃ!」

ルフレド「…みんな、ありがとう。よし、団結の式を行おう」

ここ、アルフレドが自分がリーダーになるのが当然って顔してないのがアルフレドだよね…!平凡な子が選び出されて嬉しいみたいなリアクションと顔する。ちょっと驚いてる。こたフレドのこういう時の少し俯いてはにかむ顔、めちゃくちゃめちゃくちゃ大好き。

ダンテ「よっアルフレド!顔が黒いぞ!」

ミカエル「ダンテだって黒いよ!」

ロミオ「いいじゃないか、みんな一生懸命働いてる証拠だ!」

ルフレド「…ここにいる仲間を、黒い兄弟と呼ばないか」

また萌え袖問題になってくるけどこたフレドが顔の煤拭う時袖でそのままくしくしするから猫ちゃんみたいでかわいい🐈

14.黒い兄弟

ルフレド:ここではみんなが兄弟 黒い兄弟は助け合う 喜びはみんなで喜び悲しみはみんなで分け合う 力を合わせてどんな困難も打ち破る勇気の炎をともそう

神?

ここあまりにも荘厳で曇りない音でそこにこたフレドの静かで綺麗な声が乗っかるからこれ、なんか、宗教?

ルフレドがあまりにも神々しすぎて、「神に特別に愛された少年」なのだと本能的に悟らされる瞬間。

しんざとさんの歌声は人の心や本能を突き動かす魔力がある(という経歴もかなりある)と思っているんですが、その神聖パワーが最大限に放出されてたのがアルフレドだと思う。正直ちょっと怖い。神すぎて。

でもこの神々しさが声量で圧倒するジョバンニとリーダー像の対比になってるのかなとも思う。力と圧で狼団を率いるジョバンニと包み込むように黒い兄弟を支え導くアルフレドって感じだよね。

ロミオ:助け合おう どんな時も

ダンテ:どんな時も

アントニオ:ずっと一緒だ

ミカエル:一緒だよ!

アウグスト:もう怖いものなんかない

ジュリアーノ:これで狼団も怖くない

エンリコ:力が湧いてきた

バルトロ:勇気が湧いてきた

ベナリーボ:希望が見えてきた!

ルフレド:誓おう

誓おう

ルフレド:勇気の炎に

ルフレド「僕たちは今日、ここにいる黒い兄弟の勇敢な仲間になることを誓います」

「誓います!」

アントニオ「僕たちは常にリーダーに従うことを誓います!」

「誓います!」

ここもアルフレドはちょっと俯くんですよね。あんたがリーダーだよ〜…

黒い兄弟のハモリもめっちゃ讃美歌みたいで綺麗だったなあ…。照明が消えて勇気の炎だけでそれぞれがはけていくのも綺麗だった。ロミオとアルフレドだけが橋の上に炎を灯したまま向かうのもここの二人はやっぱり特別なんだなと感じる。

ルフレドの作戦に従って囮になるミカエル。この時橋の上から顔だけ出して様子見するロミオとアルフレドなんかちいかわ シルバニアファミリーかわいかった。かわいい顔ふたつ生えてた。

ミカエルが逃げ込んだ袋小路でリオを追い詰める黒い兄弟は狼団に宣戦布告をする。午後五時、ジョバンニを除いた狼団の面々が呼び出しに応じ聖バビラ教会に来るも、黒い兄弟はいない。陰に隠れていたところから掛け声と共に狼団に襲い掛かる黒い兄弟。目眩しや罠を使って全員を捕らえることに成功する。うっすら思ってるんだけど煤爆弾って結構外道な手段じゃないですか?ルフレドさん怖い

ニキータ「罠にかけたな、卑怯者め!」

ミカエル「ずっと僕達をいじめていた罰だよ!」

「やっちまえ!」

ルフレド「やめろ!…悪いが、こうでもしないと狼団には勝てないからね。それに、女の子とは戦いたくないんだ」

このへんからこたフレドの怖いところ出てくるな〜と個人的には思ってる。こう…処世術が身についてる感じしませんか?

ダンテ「こいつ女なのか!?」

ルフレド「出してやってくれ」

ニキータ「出さなくていい、頼んでないぞ!このニキータを甘く見るなよ、勇気なら男にだって負けないんだ!やれるもんならやってみろ!」

ダンテ「本当に女かい!?これでも」

ニキータかわいい…。ダンテを思いっきり引っ叩くのかわいい…。

ダンテ「ひぇ〜、びっくりして目が覚めたよ。女の子に殴られたのはじめてだ!ま、可愛いから許してやるか」

ニキータ「おい…!」

ダンテお前ってやつは…!

今度はアルフレドに向かっていくニキータ。振り上げた手をアルフレドに捉えられてしまうが、アルフレドはニキータの顔を見て微笑む。

この時の腕の掴み方やばくなかった?掴んだ後ぐって抑えるやつ 全体的に「手慣れてる」んだよなこたフレド…

ニキータ「な、なんだよ…」

ルフレド「いや、ごめん」

ニキータのこたフレド最低(ほめてる)すぎてめっちゃ大好きなんですけどみなさんいかがですか?詳しい感想はのちの二人のシーンで書きます。

この「ごめん」のトーンが良いんだよなあ…。ニキータが困っちゃって、後ろで黒い兄弟たちがアルフレドの対応に「かっけぇ〜」「かっけぇなぁ〜」ってザワザワしてるのめっちゃかわいい。

ベナリーボ「とにかく作戦大成功だなー!」

ロミオ「狼団!これは今まで僕たちをいじめてきた罰だ!」

アントニオ「狼団!俺たちの名前を教えてやろう!」

「ミラノの勇者!」

「英雄!」

ダンテ「正義の味方!」

黒い兄弟だ!」

「英雄!」でふんぞり返って腕組むエンリコベナリーボかわいいかわいいだった。最後声合わせて「黒い兄弟だー!」のときにミカエルがワンテンポ遅れてるのもかわいい。

ニキータ黒い兄弟…?」

ダンテ「聖バビラの戦いはオイラたちの勝利だ!」

やんややんやと狼団を追い出す黒い兄弟。みんなちゃんとあとで目洗いなよ…とおばあは思うなどしていた。

ロミオ「アルフレド、どうかした?」

ルフレド「気になることがあるんだ。ジョバンニがいなかった。ジョバンニをやっつけないと狼団に勝ったことにはならない」

(やっつけるって語彙かわいい)

ジョバンニ「なんだ?そのザマは」

リナルド「やられた、黒い兄弟に…」

ジョバンニ「黒い兄弟?」

一幕のジョバンニさん、出てくるたびめちゃめちゃ強者で最高…。一方、ロミオと別れたアルフレドのもとにニキータが現れる。

ニキータ「おい!」

ルフレド「あぁ、君か。どうかした?」

ニキータ「あのなぁ!」

ルフレド「うん?」

これ!!!!!!!!

この「どうかした?」「うん?」あたりがこたフレドさんのマジ怖いとこなんですよ 。なんだろう、淡々としている…。さっき最低って言ったけど同じくらい得体の知れない恐怖があるのがこたフレド。

ニキータ「…どうして笑ったんだ、あのとき」

ルフレド「思い出したんだ。僕の知ってる女の子のことを。その子は勝ち気で意地っ張りで、でも本当は寂しがりやなんだ。君みたいに。僕はよくその子のいたずらに振り回されてた。これからは君に手こずることになるのかなってあのときそう思ったんだ。これで質問の答えになった?」

怖い…………………

なんだろうか、アニメよりコンニャロ…感が強いんですよねこたフレド。

この対ニキータで見えてくるのがしんざとさん自身の淡々とした部分かなとは個人的な感想なのですが、こう…スンッ…としてるんですよね。パンフで丘くんはコミュニケーション大好き、人懐こいけどしんざとさんは意識してコミュニケーションをとっていくタイプ、とお話しされてて、この「意識的なコミュニケーション」感が強く出てるというか。心を開いていないわけではないしむしろ失礼なくらい内の部分について語ってくれるのですが、なんだか読めない。良く言えばコミュニケーションがうまい、処世術が身についている。悪く言えば腹の底が見えない。ような感じをこのへんのこたフレドからは感じました。本当に個人的な意見です。そしてロミオにはこの顔は見せないのかなあとか思ったり。というか彼の前ではロミオにしか見せない顔しかしないからね。(後述)

余談ですが「スンッ…としてる」については4月からずっと言い続けてたら丘くんの口からも発されたのでもう私は堂々と言い続けようと思います。

そして「これで質問の答えになった?」でこのスンッ…のままスタスタ距離詰めてくるんですよね、こたフレド。怖いよ。人ならざるものが淡々と距離詰めてきたら怖いよ。だって私の中ではM14でルフレド=神(人外)の方程式が完成させられてるんです。これが二幕で崩れていくのがまた最高なんだよな!!!!(これ本当にロミ空の感想かよって私が書いてて一番思いました)

ニキータ「…な、なってねえよ!」

ルフレド「今度は僕から聞きたいことがある。君はどうして男の子の格好をしているの?」

ニキータ「え?」

ルフレド「もし君が髪に花を飾ったら僕は真っ先に見に行くよ」

コノヤロ………この…………ものすごく淡々とって来るんですよね……………

ニキータ「余計なお世話だ、誰が花なんか!あたしはお前みたいな偉そうな奴が一番嫌いなんだ。見てろ、お前がリーダーをしている限り、絶対に狼団がお前たちを、黒い兄弟を倒してやるからな!」

ルフレド「…ビアンカ、元気にしているか?必ず迎えに行くからな」

ここ、一幕で唯一こたフレドが人間らしい表情をするところかなと思う。すごく厳しく険しい顔をしてるんですよね。そしてその表情はアルフレドは大人にしか見せないんですよね。

ジョバンニ「黒い兄弟か…」

リナルド「あのアルフレドってやつには気をつけたほうがいい。やつは頭が切れる」

ジョバンニ「アルフレド?」

タキオーニ「ロミオってやつと友達だ」

ジョバンニ「ロミオの…」

(↑このやりとりがあるので劇中では描かれなかったけどタキオーニたちと船でのいざこざもちゃんとやってたと思ってる。そうでないとただのアンゼルモのとこの居候でしかなく、わざわざアルフレドとの関係性に感づいてジョバンニに報告するまでに至らないはずなので。)

ニキータ黒い兄弟を倒す一番の方法がある!アルフレドだ。あいつがいなくなれば黒い兄弟はバラバラになる」

リオ「じゃあミカエルを囮にしましょうよ!」

ミカエル囮に取り、アルフレドを要求する狼団の呼び出しに応じて墓地に来るアルフレドとロミオ。ここアニメまんまの禍々しい嵐でかっこよかったなあ。

ルフレド「約束通りきたぞ。ミカエルを返してもらおうか」

ニキータ「その前にお前がこっちに来い!」

このニキータ、アニメまんまで大興奮した!「来い」の言い方がまんまなんだよなあ。共に向かおうとしたロミオを止めてジョバンニの前に進み出たアルフレドは、動かないジョバンニに痺れを切らしてさらに近づいた瞬間殴られてしまう。この痺れのきらせ方が治安よろしくなくて好きでした。

ミカエル「ごめん!ごめんよアルフレド…!」

ルフレド「いいんだよ。これで気が済んだか?」

ジョバンニ「…離してやれ」

ここ、アルフレドの煽りとも取れる言葉にリナルドが真っ先にアルフレドに向かおうとするのをジョバンニが止める感じ、関係性が見えてすごく好きだった。ミュリナルド、めっちゃジョバンニのこと大好きだよね?(後述)

ニキータ「これでお前たちは骨抜きだ!」

ジョバンニ「改めて挑戦してやる。黒い兄弟とやら、決闘だ!場所はセンピオーネ公園、時刻は日出と同時だ!」

15.決闘

ここのジョバンニの宣戦布告に重なるデッデッデデデデッデッデデデデッデッデデデデッデッデデデデッデッデデデデッデッデデデデッデッデデデデッデッデデデゴロゴロゴロピシャーン!!のイントロめちゃくちゃかっこいい!大好き

五拍子って難しいよね、めっちゃかっこいいけど。

決闘 決闘 勝つのはどっち? 決闘 決闘 強いのはどっち?

ジョバンニ:覚悟はいいか?

ロミオ:覚悟を決めろ!

ロミオ&ジョバンニ:負けられない戦い

絶対に勝つ!

ジョバ田さんの恫喝が本当に怖くてめっちゃかっこいい。塩田さんは全キャストオーディションでジョバンニ狙いで自由曲の課題を恫喝するような強い曲選ばれたそうで、なるほどそういうのもあるのかと思った。塩田さんのジョバンニ、大好きです。ちゃんとおもろいし

ここの照明に当たらず音に合わせてポージング決めていくのもめっちゃかっこいいよなあ!黒い兄弟と狼団のスタンスの違いが如実に表れてるように見えた。

街の悪ガキ 売られた子供 狼団と黒い兄弟

子供の喧嘩に興味はねえが街は噂で持ちきりさ

街の悪ガキ 売られた子供 狼団と黒い兄弟

どっちが勝っても興味はねえが真似する大人がちらほらと

ここめっちゃかっこいいー!ていうかそんな噂になってんの!?

ルフレド:信じてる仲間を 必ず仲間が黒い兄弟が勝つ!

神やん……………

ここで空気がガラッと変わるんですよね、鳥肌…

前述したけど私はしんざとさんはまさに「神に特別に愛された」歌声を持っている方だと思っているので、(技術などご本人の努力はもちろんのことだけれど、それ以前の声質や人の心を動かす力があると思っている)その力がものすごく惜しみなく出されているのがアルフレドかなぁと。神聖レベルMAXすぎる

ジョバンニ:殴れば這いつくばるやつわんさかいるがこいつは違う 必ず跪かせる それが一番の楽しみだ

急に感情デカ!(原作通りです)

跪かせることに重きを置いてきたジョバンニにとって初めての出会いだったんだろうな。

決闘することを聞いたアンジェレッタからもらったロザリオを胸に決闘へ赴くロミオ。

勝つのはどっち?

狼団:我ら狼

黒い兄弟:取り戻そう

勝つのはどっち?

狼団:地獄のつかい

黒い兄弟:アルフレドを

勝つのはどっち?

狼団:狼団

黒い兄弟:僕らの力で!

ロミオ:誓ったあのとき

ルフレド:信じてる命がつきぬ限り!

ロミオ:どんなに離れても

ルフレド:どんなに離れても

ロミオ&アルフレド:どんなに離れても一緒だ ずっと!

ロミミュ掛け合いが本当に天才ずっと天才

冒頭でフォロワーさんにレミゼって言われたって書いたけど、ここのいろんなメロディが重なるのまさにワンデイモアなんですよね。そんな感じのイメージで曲が作られたとのことでした。痺れる〜。

ここもものすごく黒い兄弟と狼団のスタンスの対比だなあと勝手に捉えている。アルフレドを取り戻すという強い大きな目標がある黒い兄弟に対して、狼団は新規歌詞とかじゃなくて決め台詞を反芻する。狼団がこの決闘にかけるものはこの居場所やプライドであるという表明かなと。

狼団って孤児や貧しい暮らしで明日も生きていられるか分からないようなミラノの子供たちがジョバンニという強い光に惹かれて集まってできた今日を生き延びるために暴力を振るう集団だったと聞きかじりもあり解釈しています。最初はそう「だった」んだけど、アンゼルモみたいな普通の家庭の子が仲間になっていたり、余所者の排除がメインになっているところから力を得たことで手段と目的がいつの間にか入れ替わってるのかなと。そんな彼らが自分たちに一杯食らわせた弱者との決闘でかけるのはミラノに生まれ育った強者という誇り。

というか、彼らは既にあらゆるものを初めから持っていない/奪われた子達なので「奪う」力しか持っていない(現時点で)ので、守るものが居場所とプライドしかないのかもしれない。本当はきっとそれぞれ他にもたくさん持っているんだけど、まだ彼らには見えていない。だって今勝ち残って生き残っていくのに精一杯だから。でもそれは黒い兄弟も同じなので、本当に大切なものを知っているアルフレドとの対比になるのかな。

待ってここで狼団のことこんなに語る!?もったいなくない!?続きは二幕でやります。狼団ここ新規歌詞じゃないんだーと思って勝手に考察。筆頭であるジョバンニの精神面の今までとこれからや狼団との関係性にもすごく興味があるんだけど、とてつもなく長くなるのでまた日を改めて。

ようやく一幕終わります。ここまで15曲。さらには休憩時間は10分。鬼か?再演は5時間とかになってもいいので20分くらい休憩ください。演者さんも大変かと思うしこっちも長文3ツイートくらいしかできないので。消化しきれてないのに次Twitter開く時もうアルフレドいないとかダメです。あとリナルドの将軍の位与えられるくだりとかナイフぶんどったくだりとかもください 「神に特別に愛された少年」とか灯りを求めて夜の街を彷徨うアルフレドとか…

ようやく一息つけますが最後にこれだけ

「どんなに離れても」リナルドのモーションやっぱり人じゃなくて気になる(じゃるさんすごいなあの話)(じゃるさんほんとにリナルドやってくださってありがとうございます)(推します)

 

二幕

16.勝つのはどっちだ?

決闘 決闘 負けられない戦い 始まる!

ロミオ「この戦いに黒い兄弟が勝ったらアルフレドは返してもらう!」

ジョバンニ「約束しよう。ただしお前らが負けたらアルフレドはもちろん、お前ら全員俺に跪け。それからこの戦いでは道具・刃物一切なしだ!」

ここアルフレドおい!みたいな顔してたな ていうか全体的にこたフレドジョバンニさんに冷たいんだよな(後述)

日が昇り、ニキータの声に合わせて戦い始める黒い兄弟と狼団。もうここ自分が何見てたか思い出せないんですけどマジで大乱闘ミラノブラザーズすぎた リナルドfpsがやばかったことしか覚えてない

ルフレド「やめろ…もうやめるんだ!これ以上続けても全員が大けがをするだけだ!無駄な血を流すな!」

ジョバンニ「たしかに、このままじゃ埒が明かねえな」

めちゃくちゃ発言権のある人質

ニキータ「どうするジョバンニ?」

ジョバンニ「一騎打ちだ!」

ルフレド「一騎打ち?」

ジョバンニ「そっちから一人出せ。こっちからも一人出して闘わせる。それでカタをつける」

ここ私が一気にリナルドを好きになったシーンなんですけど、真っ先にジョバンニの隣に行って「俺が出る」って無言でめっちゃ主張してたのがめちゃくちゃ可愛かったんですよね…。

タキオーニ「こっちは俺が出るぜ!」

声のでかいタキオーニさんにかき消されてフェードアウトしたんですけども…………かわいい、多分このスマート主義でスカして損してることいっぱいある。かわいそう。かわいい。ジョバンニがいるから実力発揮できたかもしれないよね。(キャラ紹介のこれ何回見ても訳わかんなく可愛くて好きです)

これ見てリナルドって前述の生きていくための狼団にいるけどそれと別でジョバンニのことめちゃくちゃ慕ってて大好きなのかな〜となんとなく感じてしまい。将軍のくだりとかが省かれてるのもあってジョバンニにリナルド個人の力や価値を認めてほしそうだなって思ったんですよね。

黒い兄弟からはロミオが立候補し、改めてロミオとタキオーニが向かい合い、一騎討ちを始める。体格が大きくパワーもあるタキオーニに弾き飛ばされるロミオを黒い兄弟が思わず助けに行こうとしてしまうが、ルール違反だとロミオとアルフレドに止められる。すばしっこいロミオvsパワー系タキオーニっていう構図いいな〜と見るたび思う。タキオーニのこのザ・ヒール感好きだよ。ロミオのヒーローぢからと相性がいい。

あとロミオって意外とパワーもしっかりあるんだよな〜。煙突毎日登ってるからそりゃあるのか。決着がなかなかつかない中、タキオーニがナイフを取り出す。

ルフレド「武器は禁止のはずだ!」

タキオーニ「うるせえ!お前は黙ってろ!」

ニキータ「ジョバンニ…!」

狼団が思わずリーダーを仰ぐがジョバンニは口出しをしない。そうしているうちにタキオーニはロミオを追い詰めていた。この時のロミオを押し倒してナイフ近づける時のタキオーニがナイフ持ってる右手の手首に左手の側面で体重をかけてるの、むちゃくちゃ戦い慣れてるな………と思うなどした。

タキオーニ「さあ、降参しろ!」

ロミオ「僕は、負けない!」

力を振り絞って弾き飛ばすも、ロミオが体制を整える前にまた襲い掛かるタキオーニ。しかしちょうどロミオの胸元のロザリオに朝日が反射し目眩しをされてしまう。隙をついてタキオーニを倒し、自分も倒れ伏すロミオ。

一騎討ち、誓いがベースの超壮大曲になってて管楽器のサビの音がロザリオのシーンに合わさってめちゃくちゃかっこいいんだよなあ…!

起き上がらない双方を鼓舞する狼団と黒い兄弟をジョバンニの声が鎮める。

ジョバンニ「タキオーニ!」

ゆっくりと歩み寄り、ナイフを拾い上げタキオーニを蹴り上げるジョバンニ。もっと…早くに…声かけてあげないと…他の子がかわいそうだよ…リナルドたちめちゃくちゃ困ってたよ…(ジョバンニが止めなかったから止めなかったんだろうなあ)

ジョバンニ「なぜ刃物を使った。お前は狼団の顔に泥を塗った!」

ジョバンニさん大体ワンパンでかなりオーバーキルになるのめちゃくちゃ強くて思わず笑う さすジョバ(さすが天下のジョバンニさんだ)。

ルール違反を犯したため負けを認めたジョバンニに合図されたニキータがアルフレドを解放する。ここの笑顔がねーーかわいくてねーーー!!!!七木ニキータ、ふとした時に笑い方とか乙女の顔するのかわいいんだよねーー!!!!

倒れたままのロミオに駆け寄るアルフレド。

ニキータ「みんな、引き上げだ」

ジョバンニ「…いい仲間を持ったな」

ここでジョバンニが黒い兄弟の友情に気づくんですよね。自分達は持っていなくて、黒い兄弟たちが、アルフレドとロミオが持っているもの。ジョバンニさんもいい仲間いるよ〜!?!?(言いたいこと山ほどある後述)

狼団が去ってからようやく目を覚ますロミオ。

ロミオ「ハッタキオーニはどこだ!タキオーニはどこだ!?」

アントニオ「何寝ぼけてんだよ!」

ベナリーボ「勝ったんだよ!」

ロミオ「本当に…?」

ダンテ「ああ、その証拠にアルフレドは帰ってきたぞ!」

ロミオ「よかったぁ…!」

ルフレド「ロミオ、ありがとう」

ここのアルフレド、「ありがとう」というより「ありがとっ」て言葉尻が甘くなっててかわいいんだよなあ…こういう口調はロミオに対してしかしないんだよな……

ロミオ「アルフレド…!」

ルフレド「さ、ロミオを送っていこう!僕たちの英雄を!」

17.英雄のマーチ Short ver.

俺たちゃ皆英雄さ 街中が大騒ぎ さあ歌おうぜ俺たちの歌

毎日毎晩煤だらけ 煙突の中辛いけど さあ突撃だ

勇気が燃えてくる ハイホイ!ハイホイ!ほら

俺たちゃ皆英雄さ 街中が仲間さ

毎日毎晩煤だらけ 煙突の中辛いけど さあ突撃だ

勇気が燃えてくる ハイホイ!ハイホイ!ほら

俺たちゃ皆英雄さ 街中が仲間さ

紛うことなき名曲!!!!!

ロミオを担ぎ上げるツインタワーのアントニオとベナリーボかわいいし、ジュリアーノのオク上本当にすごい。お祭り騒ぎの黒い兄弟が可愛くないわけがないのよ

こたフレドってアニメフレドと比べて若干みんなと物理的に距離を置く瞬間があるというか、みんながワイワイしてるのを輪の外から俯瞰的に眺めてニコニコしてることがあるんですよね。英雄のマーチの時もそうなんだけど、繰り返しの「ハイホイ!ハイホイ!」でみんなで拳を上げてる時にダンテがアルフレドのもとにきて一緒に手を挙げるように煽るのがめっっっっちゃ良くて……………ダンテ、本当にお前ってやつは…………!!!!!!アルフレドもニコニコしながらスッと挙げるのかわいい。

「顔が黒いぞ!」って煽ったりこういうシーンでアルフレドに絡んでくれるのがさりげなくていい男だなと思う。ダンテはこうしてちょっとした突っ込みを入れたり、同じ動作をさせることでアルフレドに年相応等身大、仲間の一人としての彼をアルフレド自身と黒い兄弟、そして観客に認識させる瞬間をくれてるなあと勝手に感じました。だって現時点で神過ぎるんだもの………

みんなで走って帰っていく中、咳き込んで蹲るアルフレド。口元に当てたハンカチにはべったりと血が。(アーカイブで知ったけどこれほんとに血糊ついてたんですね)

「アルフレド!」

ルフレド「…うん、今行く!」

仲間に呼ばれて後ろ手にハンカチを隠し、みんなを追うアルフレド。あぁ……あぁ…………始まってしまった………………………。

ハッピーにおわらせてくれや 無茶振り

 

場面は変わりアンジェレッタの部屋。アンジェレッタの誕生日、ロッシが部屋で笑顔のアンジェレッタの話を聞いている。アニメであったお誕生日会やったんだね~!あそこの親方大好きだった。

アンジェレッタ「お父さん、今日はお屋敷に行く日ね。年に一度、イザベラおばあさまに会いに行く日」

ロッシ「…どうして分かった?」

アンジェレッタ「その服」

ロッシ「…服!?」

アンジェレッタ「お父さんはいつも私の誕生日に一番いい服を着て出かけていくわ。それに、お父さんが帰ってくると、お母さんの機嫌が良くなるもの。イザベラおばあさまに伝えて。アンジェレッタは夢のような1日を過ごしましたって。お婆さまにいただいたオルゴールを聞いて、いつも心の中でお話ししていますって」

ロッシ「ああ。…いつか会える。会えるさ」

ここのアンジェレッタを抱きしめてくれる親方、ほんとうにほんとうにお父さんで……本当の家族だよ…………泣

アンジェレッタの誕生日会を成功させたロミオは家の前で親方に会う。

ロミオ「ハァ〜アンジェレッタ、喜んでくれてたなぁ…!ん?ピッコロ!作戦大成功だったなっ!」

この「ハァ〜」もホァ〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*て感じでめっちゃかわいい。たかロミ、たまに本気で小動物に見える。あとピッコロ使いがうまい。ほんとにかわいい…庇護………

ロミオ「親方!ん?えっその服何?」

ロッシ「あぁ。……」

ロミオ「ん?」

ロッシ「ちょっとな」

ロミオ「…エ!?……あとをつけてみよう」

めちゃくちゃベタに地面を指して視線逸らしてる間に通過しようとするロッシ親方とあっさり引っかかるロミオ。めちゃくちゃ笑った かわいい

モントバーニ家に通される親方。そしてしれっと煙突掃除ついでに潜入するロミオ。(ここでロミオを案内してくれたメイドさんも大月さんバイトだったらしい。ブログ見るまで全然わからなかった)

ロッシ「奥様、お変わりなさそうでよろしゅうございました」

イザベラ「お前のお人好しな顔も変わりないわね、この三十年間」

ロッシ「…おお、アドルフォ様だ。生きていらっしゃれば、おいくつにおなりでしょう。まったく奥様によく似ていらっしゃる。それにアンジェレッタにも…」

イザベラ「おやめなさい、その話は。…今年の分です。アンジェレッタの世話に使いなさい」

ロッシ「ありがとうございます」

イザベラ「礼を言う必要はありません。これはあたくしの義務なのですから」

ロッシ「…義務、ですか」

イザベラ「…まだ、何か?」

ロッシ「…イザベラ様、お願いがございます」

すっごいどうでも良いこと言うんですけど背景のアドルフォ様の肖像画、久保田◯希さんに見える呪いにかかってるの私だけですか?

掃除が終わってこっそりと親方を探し始めるロミオ。

イザベラ「分かりました。あといくら必要なの?」

ロッシ「違います!あっしはただ、アンジェレッタに会ってやってほしいんです!」

イザベラ「…なんですって?」

ロッシ「一度だけでいいんです。何年か前、自分の生い立ちに気がついてからずっと、いえ、もちろん口には出しません。それでもあっしには分かるんです!あの子は会いたいんです。イザベラ様に、実のお婆さまに!今日はアンジェレッタの誕生日です。イザベラ様に会える、その知らせを贈り物にしてやりたいんです。イザベラ様に三十年間なじみにしていただいた、このロッシのお願いです。どうか、アンジェレッタに会ってやってください」

イザベラ「会う必要はありません。あたくしに会いたいだなんて…どうやらアンジェレッタもモントバーニ家の財産を欲しがる歳になったようね。確かにアンジェレッタの父親はアドルフォです。しかし、 母親は貧しい家の娘だった。言い聞かせなさい、身分の違いを。さあ、これを持って引き取りなさい」

ほんとに親方がめちゃめちゃ気のいいかわいいおじさんなんだよな…イザベラ様相手だと「あっし」になるのもかわいい。

こっそり話を聞いていたロミオはたまらず飛び出してしまう。

ロミオ「アンジェレッタが財産を欲しがるなんて、そんなことありません。アンジェレッタの心にあるのは、真心だけです!」

ロッシ「ロミオ、やめるんだ!」

イザベラ「変わった子だこと…そのアンジェレッタの真心とやらを、あなたをどうやって証明するの?」

ロミオ「僕の命に賭けて!」

ロッシ「ばかやろう!」

18.証明しなさい

イザベラ「そこまでいうのなら言うのなら、証明してみなさい」

イザベラ:あの子の真心を 貴方の命で

銃!?!?!?!?!?

(アニメでも叫んだけどミュでも叫んでしまった)

イザベラ:人間は欲深い あの子も同じそう モントバーニの財産地位名声求め捨ててしまう真心 証明しなさい 貴方の命で

イザベラ様かっこいいんだよね~…気品にあふれて迫力ある歌声。

ロミオ「僕が撃たれたらアンジェレッタを信じてくれますか?」

ロッシ「馬鹿野郎!イザベラ様、こいつは自分が何を言ってるのかわかってないんです!」

イザベラ「その子が望んだことです。自分の発言に責任を取るのは当然でしょう」

ロミオ「取ります!責任を」

イザベラ「…よろしい」

ロッシ「イザベラ様…!」

親方がここでロミオを庇ってくれるのも愛だよな〜!自分を危険に晒してでも庇ってもいいような存在だと思ってくれてるんだなあ…。そしてロミオは大切な人の誇りのために命を投げ出そうとしちゃう節がアルフレドよりも危ういのでは?と思ったりもする。

屋敷を追い出されてイザベラ様の屋敷を後にし、ある作戦を立てるロミオ。

ルフレド「アンジェレッタはきっと気づいてる。自分の命の終わりが近づいていることを。だから、これがアンジェレッタにとって最後のチャンスなんだ」

ミカエル「じゃあ、絶対に成功させないとね!」

これ、アルフレドどんな気持ちで言ってたんだろう…。病を患った貴族って立場は同じで、自分のことは考えなかったのだろうか。アルフレドは自分で行動を起こす力がまだあるから、ロミオの大切な人のためだから、そのことについては何も考えなかったのだろうか。これをわざわざアルフレドに言わせるの、人が悪いなあ。

エッダ「アンジェレッタは正真正銘の天使だよ!年に一回こんなお宝までくれちまう!」

ロッシ「おい、もう寝るぞ」

エッダ「なんていい手触りなんだろう!お宝お宝!」

「お父さんが帰ってくるとお母さんの機嫌が良くなる」ねえ…ここ本当に居た堪れなかったというかなんというか…アンジェレッタはどこまで知っていたんだろう。

ロミオはこっそり綺麗なワンピースに着替えたアンジェレッタを連れて家を出る。黒い兄弟たちはモントバーにの屋敷にアンジェレッタを潜入させる作戦を開始した。

「どこに行きやがった!」

ダンテ「よう、オイラならこっちだぜ!」

ルフレド「いや、こっちだ!」

ダンテ「ここまでおいで!」

ミカエル「こっちだよー!」

ここのアルフレドの「いやこっちだ!」がめっちゃ爽やかで最高だった。やってることは大人からしたらただのクソガキなのでそんな綺麗に爽やかに煽られたらそりゃ腹立つよ。その後叩いた手を広げて犬迎えるみたいにした後向かってくる使用人の腕の下すり抜けるのもめっちゃよかった…。

屋敷に入り込んだロミオとアンジェレッタ。しかしアンジェレッタは歩き続けることができず、見かねたロミオがイザベラを探して連れてくると提案する。

一方イザベラは昼にロミオに言われた言葉を反芻していた。真心など触れることがなくなってしまったイザベラ様、真っ直ぐなロミオの言葉と2度と会えないアドルフォ、そしてアンジェレッタへの想いに苦しんでいた。

19.孤独

アンジェレッタ:会いたい

イザベラ:話したい

アンジェレッタ&イザベラ:あなたにどうしても

アンジェレッタ:聞きたい

イザベラ:触れたい

アンジェレッタ&イザベラ:叶わない願いだとしても…会いたい 触れたい

アンジェレッタ:あなたに

イザベラ:あなたに…

アドルフォを、イザベラを思って歌う二人。二人ですれ違ってハモるの、願いは同じなのになぜ…ってすごい苦しかったし、北澤さんすごく決意や強い意志の低音が伝わってきて素敵なアンジェレッタだったなあ…。

ロミオが連れ帰る前にイザベラを見つけたアンジェレッタ。

アンジェレッタ「…イザベラ様?アンジェレッタです!私、ずっとお婆さまに会いたくて…!」

イザベラ「帰りなさい、今すぐに!確かにあなたらアドルフォの生き写し。だからこそあなたはここに来てはいけなかった…!あたくしはあなたを孫と認めるつもりはありません。さあ、帰りなさい」

ロミオ「待ってください!アンジェレッタがどんな気持ちでここに来たかお分かりですか!?アンジェレッタは、アンジェレッタの身体は今…!」

アンジェレッタ「ロミオ!…分かりました。私の夢は叶いました。イザベラ様のお顔も、お声も、ここにしっかりとおさめました。贈り物です。天国のお父様から。どうかおそばに置いてください。それだけで私は幸福になれます」

イザベラ「…そこに置いておきなさい」

アンジェレッタ「さよなら、イザベラ様…」

イザベラ「あたくしは間違っていない。これがあたくしの義務なのですよ、アドルフォ…!…それにしても…綺麗な目をしていた…」

ロミオがちゃんと丁寧な言葉使えるの、さりげないけど好きなんですよね…。オルゴールを拾い上げて泣きそうな表情になるイザベラ様がもう切なくて苦しくて…。ロミオとアンジェレッタの組み合わせ、綺麗すぎてどんな大人も何かを感じてしまいそうだ…。

ロミオ「あのオルゴール、あげてよかったの?」

アンジェレッタ「返しておきたかったの。あとどれくらい生きられるかわからないから。神様がいつ私をお召しになるかわからないけど、お願い、いつもの笑顔でいてね。私、ロミオが好き。ロミオがきてくれたから、私は本当に幸福になれたの。だからもう悲しい顔はいや。私には悲しいことなんて何もないんだもの。…だめ、泣いてしまっては」

ロミオ「アンジェレッタだって、泣いてるくせに…」

アンジェレッタ「…そうね」

アンジェレッタは一貫してみんなの幸福、ロミオの笑顔を求めるんだよな…。この言葉がロミオのなかにずっと住み着くんだろうな、と後々のシーンを見てたらすごく感じる。たかロミ、ほんとに良い「男の子」で凄くいい。語彙力

翌日、イザベラの屋敷にて。

「屋敷中の煙突が詰まってしまいまして…」

イザベラ「煙突掃除夫を呼びなさい」

「それが、街中の煙突掃除夫の子供が集まってきて、煙突掃除はしないと…」

イザベラ「…なんですって?」

貴族の屋敷の煙突を全て詰まらせてボイコットするえげつない鬼アルフレ

煤爆弾もだけどほんとにアルフレドって容赦ない戦略を立てますよね。目的のためなら手段を選ばない清濁併せ呑んだ冷酷さもあって、その責任をきちんと負おうとする。こういうところが良くも悪くも大人なのだろうか。

みんなが使用人に抑えられながら叫んで少し後ろに立ってるのも強者って感じするよな。(個人的感想です)

ルフレド「イザベラ様、お願いです!僕達の話を聞いてください!」

「お前たち掃除せんか!」

ミカエルたちが突きとばされ、その場に座り込むアルフレドとそれに倣う黒い兄弟たち。態度悪!!!!!!(すき)この座り込み方と目つきが本当に反抗的で態度悪くてよかった。この辺からアルフレドって大人にはこんな顔するんだーって雰囲気がじんわり出てくるんだよね。

頑なに動こうとしない黒い兄弟の前にイザベラが現れる。

イザベラ「責任者は誰なの?」

ルフレド「僕です」

イザベラ「名前は」

ルフレド「アルフレドです」

イザベラ「では、アルフレド。このような騒ぎを起こした理由を聞かせてもらいましょう」

ここのイザベラ様の話し口が好きなんだよな〜。責任者に説明を求めて相手を子供扱いしない態度なのに、「騒ぎ」っていう言葉と強調するような言い方には子供が起こした悪事だというような響きがある。イザベラ様がアルフレドをどう扱おうとしているのかこれだけで分かる。

ルフレド「そのことについてはお詫びします。ですが僕たちは、ロミオの話を聞いて欲しくて…!」

イザベラ「ロミオ?これはロミオが企んだことなのね?」

ルフレド「いえ違います、これは僕達が勝手にやったことで」

イザベラ「チェルビオ、この子達を追い出しなさい」

折れる!!!!!!!!!

突き飛ばさないでください!細いんです!!!

そしてアルフレドの「お詫びします」と言葉を置いてから説明しようとするところにもイザベラ様から求められた立場を理解して返そうとしてる感じがして賢い子だなあと思う。そのあとのイザベラ様に言葉を遮られた時の言い方とか、こたフレドは大人相手だと人間味が出やすいのかなあと思った。それは大人だからなのか、子供だからなのか、はたまたどっちもなのか…。

ダンテ「イザベラ様は一度だってアンジェレッタに優しくしたことなんてないじゃないか!」

ミカエル「そうだよ、ぼくのばあちゃんなんか、ぼくが病気になった時はずっと手を握っててくれるよ!」

アウグスト「俺のばあちゃんもだ!あったかいミルクを作ってくれる!」

ミカエル「ぼくのばあちゃんのほうがずっと偉いよ!」

「そうだ!」

ベナリーボ「イザベラ様なんか偉くない!」

「偉くない!」

ロミオ「ちょっと、ちょっと皆、ダメだよ!そんなこと言ったらアンジェレッタが悲しむよ!」

ロミオお前本当に、お前ってやつは…!アンゼルモの時もだけど、ロミオの「アンジェレッタが悲しむ」という理由からの決断は誰にも真似できないし邪魔できないんだろうな…。

ロミオ「アンジェレッタはイザベラ様が大好きなんだ!アンジェレッタが言ってた。イザベラ様は名誉も財産もたくさん持ってるけど、本当な一人ぼっちなんだって。イザベラ様のことを本当にわかってあげられるのはアンジェレッタだけなんだ!」

イザベラ「…あなたたちは、なぜ、そんなにアンジェレッタのために一生懸命になれるのです?」

ダンテ「きまってらぁ。アンジェレッタは最高に優しいからさ!」

ミカエル「それにロミオの恩人だもん!」

アントニオ「ロミオにとっての恩人は俺たちにとっても恩人なんです。こいつ、いいやつなんです!」

ベナリーボ「ちょっと抜けてるけどね」

かわいいなおまえたち 大好きだよ

「優しいから」「ロミオにとっての恩人は俺たちにとっての恩人」という言葉で彼らがロミオとアンジェレッタの優しさに影響を受けて、ロミオをどれだけ慕ってるかすごく分かるよね…。あとロミオの抜けてるエピ教えてください。寝坊?

アンジェレッタの真心を説き、イザベラを必死で説得するロミオ。

ロミオ「イザベラ様だけが、アンジェレッタが一番欲しいものをあげられるんです」

イザベラ「あの子が一番欲しいもの?」

ロミオ「イザベラ様の笑顔です」

ここのたかロミの言い方がもうほんとにほんとにほんとに良くて………!!!

イザベラ「…ロミオ。ありがとう、あなたは本当に大切なものがなにか教えてくれた。友情というものがどんなに尊いものなのかも。さぁ、連れてってちょうだい、あなたたちの天使のもとへ!」

イザベラ様ここほんとに涙ぐんでかこっちもめちゃくちゃ泣かされたなあ…。

みんなが喜んでる中アルフレドが真っ先にロミオのもとにかけ寄って笑い合うんだけど、このシーンロミオとアルフレドの違いがまざまざと出てて好きなんですよね。強硬手段に出て対話を試みるアルフレドと、優しさや真心で氷の婦人の心を溶かしてしまうロミオ。北風と太陽みたいだなと思う。北風のアルフレドはこういうところからのちのちに出てくる「ロミオには敵わない、本気でそう思ってる」に繋がっていくんだろうな。

ロミオって太陽なんですよ…公式で………(𝓈𝓊𝓃 𝒶𝓃𝒹 𝓂𝑜𝑜𝓃に情緒狂わされオタク)

ロミオ「親方、親方!」

ロッシ「…イザベラ様!?」

イザベラ「アンジェレッタ、アンジェレッタ…!」

アンジェレッタ「…おばあさま?」

イザベラ「ごめんなさいアンジェレッタ、長い間あなたを一人ぼっちにして…あたくしのことを許してちょうだい」

アンジェレッタ「夢じゃ…夢じゃないんですね」

イザベラ「アンジェレッタ。もうあなたを手放したりしません!」

ロッシ「奇跡だ…奇跡が起きた!おお、神よ!」

イザベラ「ロッシ。あなたには感謝してもしきれません。あたくしはずっと間違いを犯していました。だけど、一つだけ正しいことをしたのです。それはあなたを信じ続けたことです」

ロッシ「いえ、そんな…あっしはただのダメ親父でさぁ」

イザベラ「あの、カセラ先生でしたね。アンジェレッタの病気は治りますか?」

カセラ「パリに行けば可能性はあります。少なくとも今よりは」

イザベラ「分かりました。この子を連れてパリに行きます!」

(このとき黒い兄弟たちはちゃんと煙突掃除しているんだろうか)

ここの親方も大好きなんですよね…!アンジェレッタを引き取って愛してくれたのが本当に親方でよかった…。

駅までアンジェレッタを見送りに行くロッシ一家。ここのアンゼルモが素直じゃないのも可愛いよね。ミュージカルだと描写が少ないけどアンゼルモもアンジェレッタに憎まれ口は叩いたけど大切な妹だと思ってたはずなんだよね。

アンジェレッタとイザベラを見送って親方と帰るロミオ。ここの二人がすごく親子みたいで素敵だったなあ…。流れてるのがM2のサビのピアノバージョンなのもすごくよかった。

一方、ガラスの割れる音とともにシトロンに殴られ突き飛ばされるアルフレド。

シトロン「酒を買ってこいと言ってるだろうが!」

ルフレド「そんなお金はない」

シトロン「なんだと?金がねえならお前が飯を抜け!」

ルフレド「…僕はもう二日も食べてない」

ここのこたフレド、静かで低い声に目にハイライトがなくてとてつもなく攻撃的な顔で睨みつけているので一瞬えっあれ、これ、アルフレド!?って思っちゃう。これ個人的にはこたフレドの特色の一つだと思っていて、さっきのイザベラ様相手の時もそうだけど大人相手だととてつもなく人間なんだよな…。敵対する相手にはそれが出やすいのかな。そしてその滲み出る人間性のえぐみが強い(めちゃくちゃ褒め言葉です)ので、この辺から少しずつルフレドは神ではないことが分かってくる。

ルフレドに翌朝までに金を稼いでおくよう命じて賭博をしに出掛けるシトロン。ほんとクズだな。ルイニはまだなんとなく情をかけられるのと、マウリッツォたちは最後は戒められるけどシトロンはお葬式にも参列しないしこの後なにもないんですよね。

ルフレド「…どんなに暴力を振るわれても、僕の誇りを打ち砕くことはできない」

こたフレドは神ではないけれど、神(のような完璧な人間)になろうとしてる節はこの辺の言い方とかからなんか感じたなあ。ゲネプロのダイジェストと本公演では結構変わってたけど。

アニメアルフレドは同年代の子と接していてかなり人間ぽいけどふとした時や辛いときにこの子神様が何かなんだろうか…という雰囲気が滲み出るけれど、こたフレドは普段から「こいつなんか違うぞ」という人外感が滲み出ていてこういう時に一人の人間が現れる印象。一人の万能な少年に見えてたまに中の神が見えるのがアニメアルフレドで、神ベースにたまに中の人間が滲み出るのがこたフレド。(めちゃくちゃ個人的意見です)

ルフレドは部屋の掃除を再開するが、また咳き込んでしまう。そんな咳したら折れる

ルフレド「…ビアンカ…この頃僕はちょっと疲れているみたいだ。お前はどうしてる?元気にしているか?」

ロミオ「アルフレド!カセラ先生が君の読みたがってた本を渡してくれって!」

ルフレド「あぁ、今行く!」

ここ、こたフレドにとってのロミオの全てじゃないですか?と言っても過言ではないと思う。

虐げられて病を患い、誇りを打ち砕かれまいとしても珍しく弱音を吐いてしまうアルフレドの元に、屋根の上から太陽を背にしたロミオが笑顔でやって来てそれを見上げるんですよ。

ルフレドにとってロミオがまさに太陽で、「希望そのもの」で、残り少ない命を最後まで燃やし尽くすための大きな理由の一つであり、原動力であり、後々に出てくる「心の支えだった」「君がいたから今日まで生きてこられた」という言葉が真実であり全てなんだな、と、このワンシーンで分かってしまう。もう泣いてる。

ルフレド「やっと、やっと本が読める!何日ぶりだろう」

ロミオ「本当はもっと読みたいんだろ?」

ルフレド「あぁ。そしていろいろなことを学びたい。もっと知識を身に付けたいんだ」

ロミオ「この街の子はいつでも好きな時に本が読める、勉強もできる。アルフレドがそうならどんなにいいだろうなぁ」

ルフレド「大丈夫、僕は負けないさ。情熱さえあれば、どんなに苦しいことがあっても夢を叶えられる」

ロミオ「夢?」

やっぱりこたフレドはロミオと二人の時少しだけいつもより少年らしい表情をするし、たかロミも優しく見守ってくれるのすごくいい…。

ルフレド、「大丈夫」が「だいじょぶ」になってるんですよね。さっきの「ありがとっ」と同じようにロミオの前だと少し話し口が甘くなってるのかも。可愛い。

20.夢を一緒に

ルフレド:作りたい自由な時代を 大人たちに売られた子供 つらい目にあってる子供 不幸の連鎖は止まらない 今は小さな力でも手と手取り合えば大きな力になる 作りたい自由な時代を 誰もが自由に学び自由に生きられる時代を叶えたいんだ必ず

ロミオ「それがアルフレドの夢?」

ルフレド「あぁ」

ロミオ「できるよアルフレドなら!いつかきっと、夢を本当にするさ!」

ルフレド「一人じゃ無理さ」

ロミオ「え?」

ルフレド「一緒にやってくれるかい?」

ロミオ「力になれるかなあ…」

ルフレド「ロミオがいなきゃダメだ!」

ロミオ「…うん!よぉーし!」

わたしがこたフレドないしアルフレドすごいなと思うところは、彼は無理してないんですよね。痛いし、苦しいし、辛いはずなのにロミオを前にするとなかったことみたいに笑える。それは痛み苦しみを忘れられるのではなく、痛み苦しみを超越した希望と夢をロミオに見出しているからかなとたかロミとこたフレドから感じました。

考えれば考えるほど、咀嚼すればするほど、誰が見ても太陽で支えで希望で万能で神に特別に愛されたと思わせる彼は、本気で心の底から「ロミオがいなきゃダメだ」と思っていたのだろうな…。こたフレドのこのセリフの響きはそんな無限の希望がこもっていたように感じた。ロミオがいたらなんだってできちゃうと信じてる。そしてそれは彼がロミオがいたからこそここまで夢と希望を捨てずに生きてこられたという大きな裏付けがあり、そりゃそうだと…そうだと…

そして不安げだったたかロミはこのアルフレドの言葉に本当に嬉しそうに頷いて、太陽のように笑う。ロミオもアルフレドがいたら、アルフレドが必要としてくれるのならなんだってできちゃうと信じてるのだろうな。もーほんとこのたかロミかわいかった。「うん」って噛み締めるように少し泣きそうな顔で頷いてから満面の笑みになって「よぉーし!」なんだよね。この笑顔にどれだけの人が救われてきたんだろうか…。

二人がお互いが太陽で強い希望の光だと信じて、お互いがいればどんなに辛くたって生きていけるって…思ってるんだろうな…。

ルフレド:苦しいことがあっても情熱があれば

ロミオ:手と手取り合えば

ロミオ&アルフレド:夢は叶う必ず

ロミオ&アルフレド:作ろう自由な時代を 誰もが自由に学び自由に生きられる時代を実現するんだ 夢を一緒に

飛び立つ鳩に笑い合うロミオとアルフレド。大好きな本を抱きしめて、ロミオと年相応の少年のような笑顔で夢を語り合うアルフレド。こたフレド、この時間、他の時間にはほとんど見せないような幼い笑顔を見せるんだ…。希望そのもののような時間だった…。

そしてルフレドは「作りたい」って歌ったのがロミオと力を合わせて「作ろう」に変わるのめちゃくちゃ良すぎる。

9/13追記

『太陽と月』でこの時点でアルフレドは死期を悟っていて、一緒に作ることができないことを分かっていながらロミオに夢を託すシーンにもなるからそう考えると悲しいシーンでもあるよね~というお話をされていて。私てっきりこのころはまだ死期を悟るまでは至っていないと思っていて、ただただ希望に満ち溢れたシーンだとばかり勝手に思っていたのでちょっと衝撃だった。尚更アルフレドのこのシーンの等身大の少年のような笑顔が苦しい…。

場面は変わりミラノのホテル。マウリッツォとグラゼーラがビアンカを連れてきたものの、客室の煙突が詰まっていた。ホテルマンを威圧する二人を嫌そうに横目で見るビアンカのかわいいことよ…。呼ばれたのはロッシとロミオ。

ロミオが水を汲んできたところに隙を見て逃げ出してきたビアンカが突っ込んでくる。ここの音楽、何かのアレンジとかじゃないよね?多分 かっこよかった

ロミオ「わっ!」

グラゼーラ「ビアンカがいない!」

ビアンカ「お願い、誤魔化して!」

「おい、こっちに金髪の女の子が来なかったか!?」

ロミオ「ええと、あっちに行きました!…行ったよ。…ねえ、君は?」

ビアンカ「ふん、あなたこそ誰なの?」

ロミオ「僕はロミオ!煙突掃除夫だ」

ビアンカ「煙突掃除?それじゃあアルフレドのことを知っているの!?」

ちゃんと自己紹介できるロミオかわいいなあ。ゲロ甘オタク

逃げて行ったビアンカを見送るロミオ。

グラゼーラ「なんとしてもビアンカを捕らえるのよ!」

ロミオ「ビアンカ?…ビアンカ!」

 ビアンカ「……どうしよう……」

途方に暮れながらも走り去ったビアンカを、ロミオに事情を聞いたアルフレドが探し回る。咳き込んで苦しそうなアルフレドを休ませようとしてくれるロミオの気遣いがすごく優しくて好きだし、アルフレドも少し逡巡して休む判断をしててあぁ〜〜…と苦しくなってしまう。

ルフレドがロミオに過去を告白していた一方、ビアンカはマウリッツォに見つかり追い詰められていた。

ビアンカ「こないで人殺し!あんたはお父様とお母様を殺した悪魔よ!」

マウリッツォ「物騒なことを言わないで欲しいな」

ビアンカ「助けて、お兄ちゃん!アルフレド、アルフレド…!」

ワンパンの入れ方がプロなんよ。もっと悪どいこともやってそう。

その様子を偶然見たのはダンテとニキータ。(一緒にいたの?)(仲良いの?)あとからやってきたロミオとアルフレドにビアンカの存在を伝える。

グラゼーラ「全く手間かけさせないでちょうだい」

マウリッツォ「お嬢様はまるで野生の仔猫だな」

グラゼーラ「分かってるのよ。アルフレドはこの街にいる、例の勲章を持って!」

ビアンカ「お兄ちゃんは渡さないわ、あなたたちなんかに!」

グラゼーラ「お黙り!二度とアルフレドに会えない顔にしてあげるわ」

火で炙った灰かき棒を抵抗できないビアンカの顔に近づけるグラゼーラ。ここほんとにめちゃくちゃヒヤヒヤした…分かってるのにヒヤヒヤした、シンプルな暴力

マウリッツォっていちいち全ての語彙が癪に障ってキモくていいよね。和泉さんがまたいい声でねっとり言うからめちゃくちゃにキモい(とても褒めてる)

ルフレド「マウリッツォとグラゼーラの狙いは僕なんだ。僕は二人が望むものを持っている」

ロミオ「望むもの?」

ルフレド「僕の父さんが先代のイタリア国王から頂いた勲章だ」

命よりも大切なもの…!

ここのシーン同時進行何気にすごいなあと思いながら見てた。

マウリッツォ「まあ待て。こいつはアルフレドを誘き寄せるための大事な餌だ。アルフレドは必ずここにくる。そして罠にかかるんだ。妹への美しき愛とやらがあいつの命取りになる」

グラゼーラ「もう待てないのよ!あれがないと私たちは晩餐会で大恥をかく事になるわ…」

本当にキモいな…。(ほめてる)

グラゼーラの永咲さんもリアクションとかおっきくてうわ〜やな女〜!!ってなる。ロミミュ悪が本気すぎる

聖バビラ教会で一人待っているアルフレド。

ルフレド「…本当に大丈夫だろうか。やっぱり僕も行った方が…!」

ロミオ「君が来ると必ず危険なことになる。君は教会で待っていて」

ルフレド「…みんなを信じよう」

ねえ!なんで秘密基地に隠れてないの!?(野暮ツッコミ)

ふつ〜に教会の礼拝堂で待ってるよね。アルフレドも早く取り返したいのと何もできないもどかしさで気が動転してるのかな。そう思うとまた…いつも冷静で賢いアルフレドが…ロミオに諌められている…。この辺りのアルフレド、客観的に見てもロミオにすごく気遣われて支えられてて胸がギュッとなってしまう。

煙突からホテルに侵入したロミオは先日入ったビアンカの部屋に暖炉から侵入する。

ロミミュの舞台美術ほんとすごいよなあ。暖炉からスタッ!って現れるたかロミめっちゃ身軽でカッコよかった。

ロミオ「やぁ!」

ビアンカ「あなた、この間の!」

ロミオ「君を助けに来たんだ。僕はアルフレドの友達だ」

ビアンカ「アルフレドはどこ!?」

ロミオ「聖バビラ教会で待ってる。それに勲章もちゃんと持ってる!」

マウリッツォ「聞いたかねグラゼーラ!アルフレドは聖バビラ教会にいる」

グラゼーラ「それも勲章を持って…!」

マウリッツォ「感謝しよう、アルフレドのお友達」

ロミオ「離して!」

ですよね〜

あまりにも詳細を語るものだから心配になっちゃうんだけど案の定フラグでしたシーン。最低なこと言うけどここの背中合わせに拘束されてるビアンカとロミオかわいいんだよな…。

一方、聖バビラ教会ではアルフレドがまた発作を起こしていた。

ルフレド「…まだだ。まだ倒れるわけにはいかないんだ。もうすぐビアンカに会えるんだぞ…!」

もうこのへんのアルフレドさっきも言ったけどロミオに支えてもらわないといけないくらいボロボロで苦しくて見てられなかったな…。もう死にそう…

ホテルでは拘束された二人を助けにダンテたちが侵入していた。グラゼーラたちに煤爆弾を投げつけて二人を連れ出す。この子達煤爆弾というものがいかに有害か一回覚えたほうがいいけど毎日浴びてる子たちが金持ちに投げつけるのめちゃくちゃ皮肉が効いてていいと思う。これ発案したのが貴族なのもいいと思う。

そしてマウリッツォはついにアルフレドを見つけ出す。

マウリッツォ「久しぶりだな、アルフレド」

ルフレド「…マウリッツォ…」

マウリッツォ「随分と苦労したようだな」

ここ!の!こたフレドの!!!!絶望と憎しみの目を見てください!!!!!!!!

このマウリッツォの台詞も無責任すぎて最低で大好きです。おめーがアルフレドの何を知ってんだ。いや私も知らない…私もアルフレドのこと何も知らない……

21.待っていた

銃!?!?!?!?!?!?!?!?(リプライズ)

マウリッツォ:この時を待っていた お前を逃したあの日からずっと

ルフレド「この人殺し…!」

マウリッツォ「止まれ」

ルフレド「ビアンカは無事なんだろうな!?」

マウリッツォ:あの仔猫には手を焼かされた 望むものが手に入れば送ってやる両親の元へ

ルフレド「この人でなし…!」

マウリッツォ:遊びは終わりだ さぁ渡せマルティーニの勲章を

ルフレド「嫌だ、死んでも渡さない!」

マウリッツォ:この時を待っていた家を燃やしたあの日から さよならだアルフレ

ロミミュ、悪に本気すぎる。

悪役のクオリティが高い作品は良い作品ですよ。まず死ぬほど歌がうまい、死ぬほど声がいい、そして曲が壮大すぎて良すぎる。アンゼルモといい悪役曲良すぎる。口ずさみたくなっちゃうんだよね。マウリッツォごっこめっちゃやってます。

ずっと思ってたんだけどルイニとマウリッツォという諸悪の根源二大巨頭を一人二役でやる和泉さんヤバすぎん?ベストオブ巨悪2022最優秀賞です

ここのアルフレド、憎しみが全面に出ててすげ〜いいんだよね…しんざとさんの出す憎しみ、良いよね……でも「死んでも」とか言うな絶対言うなフラグだぞ。

銃を向ける長身のマウリッツォと病を抱えた痩せっぽちのアルフレドの対峙、どう見ても絶望しかなくてそれがあまりにも舞台栄えしてかっこいい。つーか教会で銃出すなや(野暮ツッコミ)マウリッツォは神より自分を信じてそうだもんな。

絶望的な状況に追い込まれるが、外の喧騒にマウリッツォが隙を見せた瞬間をついて逃げ出すアルフレド。教会の外ではミラノに来訪した国王を迎える街の人々で賑わっていた。その中に紛れ込もうとするも弾き出されてしまったアルフレドを見かけたニキータが帽子を被せて匿う。

ニキータ「くそ、アルフレドのやつ無視しやがって!」

マウリッツォ「おい、アルフレドと言ったか?奴はどこに行った」

ニキータ「えぇ?あっちさ」

ニキータさん察し力やば〜…帽子取った七木ニキータさんめっちゃかわいいよね。被っててもかわいいけど。

ニキータ「……行ったぞ」

ルフレド「ありがとうニキータ…!」

ロミオ「アルフレド!アルフレド、よかった、無事なんだね!」

ルフレド「君の方こそ!」

ロミオ「それより、ほら!」

ビアンカ「…アルフレド」

ルフレド「ビアンカ…」

ついに再会して抱き合う兄妹。ビアンカが背伸びしてるのかわいい〜。

ビアンカ「お兄ちゃん、会いたかった…!」

ルフレド「僕もだよビアンカ…!もうおまえを一人ぼっちにはさせない。これからは僕がおまえを、」

ビアンカ「…アルフレド?」

ルフレド「ぼくが、おまえを…まもる…」

ビアンカ「アルフレド!」

(ようやく再会できたお兄ちゃんが目の前で血を吐いて倒れるの、まあまあトラウマになるな…と毎回思う)

両親に差し伸べられた手を取ろうとしたところで全てが燃やし尽くされ、夢から飛び起きるアルフレド。この…「もう苦しまなくていいのよ」っていう甘言が出てきたり、手を取ろうとしてしまうの、あのアルフレドの理性が働かなければこんな選択肢が生まれてしまうんだって怖かったな……。でもそりゃそうなんだよね……。この時ジャケット脱いでるんだけど服の上からでもわかるくらい薄くて、細くて、こんな身体で煙突に登ってるのかとつらくなるけど中の人は健康体のはずなんだよな

息を切らして心臓のあたりに触れたところでカセラ教授が部屋に来る。ここの飛び起きて乱していた布団を直す→居住まいを正す→伺うような上目遣いでカセラ教授を見るのほんの一瞬の一連の流れがすごくこう…こたフレドの内側を見たような気がしてしまったんだよな…。目上の人が入室したから姿勢を正す、だけで済む動きじゃないと思った。いつもの完璧なアルフレドをその瞬間繕ったな、と感じた。

別に黒い兄弟やカセラ先生の前の完璧なアルフレドが嘘だとは思わないんだけど、あの、私はあれは神だと思ってるので。神様なんかじゃないのに。ただの12歳の少年なのに、そういう気張りがあるんだよな、こたフレドは…。私は勝手にしんざとさんはお仕事においては理性と技術の人だと思っているのだけれど、こたフレドにもその片鱗を感じていて、こたフレドの強固な理性がそういう行動を取らせているのかなと勝手に捉えました。でも信頼する大人に、これから自分が何を言わんとしているかとも考えて表情をすぐに繕い切ることはできなかったのかなあと。見当違いすぎで夜道で刺されるかもしれない。

(8/22追記)

見当違いでした。

しんざとさんとおおやぶさんの配信で言及していただき、「死期を悟ったがアルフレドは強いからみんなに心配かけまいといつものアルフレドに戻る。我慢するとかではなく言わないという選択肢をとった」という表現をされていて、アッ全然キモ深読みオタクでごめんなさい…。になりました。でもここのぱっぱと居住まいを正す瞬間が強くて、苦しくて悲しかったなあ…。

ロミオの青い空』から一番の聖人を出して、と言われれば間違いなくアンジェレッタじゃないですか。アルフレドではない。でもアンジェレッタは全ての人の幸せを心から願える人で、だからこそ『天使』なのです。そう考えると才能に溢れ温かく人を包み込み導く力もあり、その姿も本心なんだけれど、敵味方ははっきり分ける、憎しみという感情もある、そして時には非情な手段を取る判断力と行動力がある清濁合わせ呑んだところがアルフレドの聖『人』な部分であり、人間臭さであり、その人間臭い部分に私は惹かれちゃいました。こたフレドはその「人間」がすごく色濃かったなあと思います。しかもそれがここという場面で急にドンと湧き出てくるので、ある意味二面性というか。もちろんどっちも本当のアルフレドで作った姿ではないとは思ってるんだけど、誰にどの顔を見せる、という線引きがはっきりしているなあと思った。目が離せなくて素敵なアルフレドだった…。

カセラ「気分はどうだい?」

ルフレド「もう大丈夫です。ご心配をおかけしました」

カセラ「いいんだよ。それより相当無理をしていたようだね。シトロンという親方は君にどんな暮らしをさせていたんだい?」

普通12歳の男の子がこんな時に「ご心配をおかけしました」なんて言葉すっと言えないんだよなあ…。強いなあ…。推しが目からハイライト消せるタイプの芝居ができる人だと私はロミミュで教えてもらいました。俯くだけで何も答えないアルフレドの表情で全部分かっちゃうよね…言わせたくないよ…

カセラ「…熱を測ろう」

ルフレド「…カセラ先生」

カセラ「なんだい?」

ルフレド「僕にはわかりました。すぐそばに迫ってきたものを。それが僕の運命なら逃げるつもりはありません」

カセラ「何を言っているんだ、君は良くなる。十分な休息さえ取れば」

ここでアルフレドを見てカセラ先生が少し躊躇うんだよね。カセラ先生は患者にこう言って希望をあげたい優しいお医者様なのだろうな。でもアルフレドは子どもだけど全部わかってるって伝わっちゃったんだろうか。

ルフレド「…先生、お願いがあるんです。僕たち兄妹には父も母もいません。僕がいなくなった妹はこの世でたった一人っきりになってしまいます。妹のことをお願いしたいんです」

カセラ「ロミオから事情は聞いたよ。私は君たちをうちに引き取るつもりだ」

ルフレド「…本当ですか?」

カセラ「あぁ。だから君はゆっくり身体を治すことだけ考えなさい」

ルフレド「…ありがとうございます!ありがとうございます…」

ここ、とても珍しくアルフレドがきちんとした大人の庇護下で安堵してるシーンなんだよなあ。ここでしかしない声や表情が見られる。「妹をお願いしたいんです」で縋るような目と仕草を見せて、妹のことを任せることができて、ようやく声が、表情が少し弱々しくなる。ずっと気を張ってるんだろうなあ。2回目の「ありがとうございます」があまりにも消え入りそうな声だった…。まだ12歳なのに…。

部屋に入ってきたビアンカに譲るカセラ先生。

ビアンカ「アルフレド、もう大丈夫なの?」

ルフレド「ああ」

ビアンカ「良かった、本当に良かった…!」

お兄ちゃんに縋りついて泣き出すビアンカにアルフレドは少し驚いた顔して、先生の方ちょっと見てから笑うの、すごく面倒見のいいお兄ちゃんでこう…こう…こんなお兄ちゃんいたら人生歪むよな?男の子のハードル死ぬほど上がるよな?

ルフレド「ばかだな、泣き虫」

ビアンカ「だって、だって…!」

ルフレド「僕はここにいる。約束だ」

ルフレドはビアンカには「離れていても一緒」とは言わずにそばにいることを重んじているのかな。自分が守らなきゃいけないからだろうな…。 

カセラ「アルフレドは賢く未来ある青年に成長すると思っていた。神はなぜ彼にこのような試練をお与えになったのか…」

(いやほんとにな)(誰だこの子を全自動誓い立てテロ機にしたのは)

カセラ「アルフレド、ビアンカ。食事の時間だよ」

ルフレド「カセラ先生。いただいたご恩には感謝してもしきれません。だけど僕は親方の元に戻ります。契約がまだ残っているんです。どうか心配なさらないでください。それから、僕の病気のことは誰にも話さないでください」

カセラ「…アルフレド、君は…」

雨の中ビアンカと屋敷を抜け出し走っていくアルフレドは秘密基地へ辿り着く。

ロミオ「アルフレド!熱はもう大丈夫なの?」

ルフレド「あぁ、少し風邪を拗らせてしまったんだ」

ミカエル「血を吐いたって聞いたよ!」

ルフレド「追われている時に口の中を切ってしまったんだ」

ここのムーブ可愛かったんだよな。口元に指置いてちょっと前のめりになるの…こんなシーンなのに…推しめっちゃかわいいなって…スンマセン…

仲間にもさらっと嘘をつくアルフレド、ある種自分の目的のためなら手段を選ばないアレ(アレ)の一部なのかな。

ダンテ「なんだよ、大したことなかったのか!」

ミカエル「僕はちっとも心配してなかったよ!」

エンリコ「嘘つけ、泣きべそかいてたのは誰だ?」

ここわりと言ってることきついのよ。ミカエル、純朴そうな顔して割と鋭利なのよ。

ルフレド「心配かけてごめん。それから、もう一つ謝らなければいけないことがある。僕は誓いを破った」

ビアンカ「まだ破ってないわ!ここから先に入らなければ…」

ロミオ「ビアンカ!」

ルフレド「わがまま姫が仲間になりたいってきかないんだ」

ビアンカ「ダメ、かしら…?」

ロミオ「女の子だって構うもんか!」

ミカエル「アルフレドの妹だもん!」

ダンテ「大歓迎さ!」

ビアンカ「ありがとう…!」

ここでビアンカが入ってくる時に入り口すぐのライトに頭ぶつけないように手翳してくれるアルフレドほんとにほんとにほんとにかっこよすぎてこれは初恋になる仕方ないよな。「わがまま姫」ってちょっと砕けた語彙、ビアンカがいないと絶対出てこなかったよな。

黒い兄弟たちがアルフレドに今後の作戦を促している一方、グラゼーラはアルフレドを仕留め損ねたことで焦っていたが、マウリッツォは職人を雇いそっくりの勲章を作らせていた。

ルフレド「僕とビアンカはこの勲章を持って晩餐会に乗り込もうと思う。屋敷の警備は厳しい、正直できるかわからない。だけど僕達はやり遂げるつもりだ」

ロミオ「僕もだ!」

「僕も!」

ルフレド「…力を、貸してくれるのか?」

ダンテ「当たり前だろ!」

「アルフレドを晩餐会に!」

「国王の元へ!」

「僕達の手で!」

ロミオ「この作戦は僕達黒い兄弟の誇りだ!」

「誇りだ!」

リーダー決める時もだけど、アルフレドって急に周りから慕われているという事実が頭からすっぽ抜ける時あるよね…。自己犠牲ではないし自己肯定感が低いわけでもないんだけれど、なんでも自分でやろうとしちゃう節があったり。そんなアルフレドがロミオに未来を共にしようと自分から寄りかかったのは本当に凄いことだったんだな。

22.作戦開始

やりとげようみんなの力で チャンスは一度だ 失敗は許されない 国王の元へ アルフレドのために

これユニゾンなのがまた黒い兄弟の団結の強さって感じがしていいよな〜!音域が似てるからかもしれないけど、どことなく英雄のマーチにも似ているような気がしている。

地図を見ながら侵入の作戦を立てるロミオとアルフレドたち。

「お前らそこで何してる!」

アントニオ:バレてもヘッチャラ!だって俺たち

ダンテ「煙突掃除に決まってるでしょ?」

ダンテ&アントニオ&ベナリーボ「スパッツァカミーノ!煙突掃除はいかがですかー!?」

ここのダンテ&ツインタワートリオめっちゃ好き。武力って感じ(?)

エッサホイサ煙突掃除のモーションしてるダンテもかわいいし、長い手足ぶんぶん振ってるベナリーボかわいい…。偵察にすばしっこいのとでっかいの二人を送り込んでるの、煙突掃除夫という免罪符をめちゃくちゃ利用してる賢さと何かあった時に対処できるようにパワーも備えてる感じしていいよな…。

そしてビアンカやミカエルは古着を縫って晩餐会に来ていく服を用意していた。黒い兄弟ほんと才能の割り振りがちょうど良くていいよな〜かわいいな〜……

やり遂げようみんなの力で チャンスは一度だ失敗は許されない 国王の元へ アルフレドのために!

みんなで笑顔で一点を見据えていっとう明るいライトが舞台から客席を通って登っていくの、希望に溢れてていい。そして一人決意を固めた硬い表情をしているアルフレドにヒイッとなる。

ビアンカ「出来た!お兄ちゃんの服!ねえ見て、アルフレド…」

笑顔で振り向くが、アルフレドは黒い兄弟の中心に立ってロミオと笑い合っている。それを見たビアンカはそっぽを向いてしまうが、様子に気がついたアルフレドがやってくる。気づいちゃうんだよな〜この人……泣

ルフレド「いよいよ明日だね、晩餐会」

ビアンカ「…そうね」

ルフレド「何か怒ってるのか?」

これ!これこれこれこれこれこれもーーーーほんとこれこの人さあ 荒れ狂っちまう

座り込んでそっぽ向いたビアンカの前に回り込んで、膝に手をついて顔色見てすんごく優しい声色で聞く。アルフレドはずっとビアンカがヘソを曲げたらこう聞いてきたんだろうなあ。

私が個人的にしんざとさんの恋愛が絡まない対女の子ムーブに弱いだけなんですけど(FGO THE STAGEを見てください)、この柔らかくて優しい声色が本当に良くて…良くて…二人の関係性や歴史が見えて…。

ビアンカ「…前はお兄ちゃんはずっと私のことしか見なかったのに、今はロミオとばっかり話してる!」

ルフレド「えぇ?」

ちょっと笑うな 怒るぞ

ビアンカ「ロミオってそんなに素晴らしいの?」

ルフレド「あぁ。僕はロミオには敵わない。本気でそう思ってる」

ビアンカ「嘘よ!アルフレドより素晴らしい男の子なんていないわ!」

ルフレド「ビアンカ、分かってほしいな。僕がどんなにロミオを信用しているのか。ロミオは自分がどんなに優しいのかちっとも気づいていない。本当に大きな勇気を持っているのはロミオなんだ。お前もいつかきっとロミオを好きになる」

ビアンカ「…そんなことないわ。ないわよ!」

ロミオ「アルフレド!…ん?どうかしたの?」

「あぁ」って即答するし、ケロッと「本気で敵わない」って言ってのける。それもビアンカからしたら一大事なんだろうな。だけどきっと一大事になってるほどアルフレドが今も素晴らしい男の子のままなのもロミオのおかげで、でもビアンカはそれを知り得ないから納得できなくて…。

ルフレドのここの言葉、「本当に強いのは、どんな時にも人に優しくする勇気持った人だ」っていう嵐の夜にロミオから聞いた言葉でありロミオの行動原理を反芻してるんだなと途中で今更気づいた。ロミ空伏線回収見事すぎて拾えてるか不安すぎる。あの時ロミオに出会わず復讐に身をやつしていたら、再会したビアンカにこんなこと言ってもらえたんだろうか…。そして「分かってほしいな」の安定のわからずや感が堪らなく好きです。解るかんなもん。

そしてロミオが来たらビアンカの肩を持ってくるっとロミオの方に体を向かせて微笑むアルフレドです…こいつ…この……解るか!!!!!!!!!!!!!!!!!!(大好きシーンです)

ビアンカ「…変なことばかり言って…嫌いよ!お兄ちゃんなんか!」

ロミオ「…何かあった?」

ルフレド「さぁ。…君たちはどんな大人になるんだろうな。大人になったところを見たかったな」

ロミオ「え?」

ルフレド「…明日は頑張ろう」

ロミオ「うん!」

バルトロ「ロミオ!ちょっといいかい?」

ロミオ「今行く!」

ルフレドはなんで急にこんなこと言い出したんだろう…。ビアンカがロミオを理解するまで生きられないと思ったのかな。それともさらに先の二人の未来まで見えちゃったのかな。見たいと思っちゃったんだろうな…。

この時、後ろでみんなでワイワイ話し合ってる黒い兄弟たちがいるんだけど、アルフレドとロミオの会話になったあたりからアントニオがふと二人の方を向いて見守るような目をしてたのがすごく印象的だった。なんだか二人のお兄ちゃんみたいだったな。

ジョバンニ「アルフレド、俺はお前を忘れちゃいねえ。お前との決着は必ずつける」

あ〜〜待ってましたよジョバンニさん

晩餐会の前夜、アルフレドが家路を辿っているとニキータが現れる。対女の子しんざとさん連続テロだ!訴えたら勝てるぞ!

ニキータ「おい!」

ルフレド「やあ。待っててくれたの?」

ニキータ「たまたま通りがかったんだ!…それで、どうなんだ」

ルフレド「どうって?」

ニキータ「身体の具合だよ!」

ルフレド「ああ、もう大丈夫。心配してくれてありがとう」

ニキータ「そうか、良くなったのか!」

すごーく嬉しそうに笑って駆け寄るニキータ、かわいい…最初はツンツンしたのに嬉しくなっちゃって……かわいい……

思わず駆け寄ったニキータに微笑みかけるアルフレド。

ルフレド「知ってたよ、本当は優しい子だって」

ニキータ「べ、別にあたしはそんな…」

ルフレド「僕は覚えてるよ、あの時の約束」

ニキータ「約束…?」

ルフレド「もし君が髪に花を飾ったらとっても似合うと思う、そのときは真っ先に見に行くって。約束の日はいつになりそう?」

怖い…………………………………約束した覚えなどない……………………………………………スタスタ近づいてくるな……………………………………

「約束の日はいつになりそう?」ってフラットな声で言いながらツカツカ歩いてこられたら怖いって ホラーだよ(筆者が男女ものに耐性が無さすぎてときめきを恐怖に変換してしまう体質だからだと思います)(おそらく)(みんな怖かったら教えてください安心するので)

ニキータ「変だ、キザめ!そんな約束永遠に叶うもんか!」

目を合わせて笑い合う二人。だけど一瞬アルフレドが一瞬真顔になるんだよなあ…永遠に叶わないって分かってるんだなあ……

また発作を起こしてしまうアルフレド。

ニキータ「大丈夫か!?これ使え」

ニキータちゃんとハンカチ持ち歩いてるあたり育ち良くていいよね〜。

口を抑えたハンカチに血が付着しているのを中綿に見られてしまう。

ニキータ「…お前、まさかまだ病気が」

ルフレド「…みんなには言わないでくれ」

ニキータ「でも…!」

このアルフレド、もう懇願って感じで痛々しくて…。

ニキータが水を取りに行ってくれるが、アルフレドは立ち上がる。

ルフレド「…まだだ。まだ倒れるわけにはいかないんだ。僕にはまだやり遂げなければならないことがある…」

口元を拭って歩き出すアルフレド。そこに現れる一人の人影…

ジョバンニ「待ってたぜ、アルフレド」

い、今…………!?

なんかさ、塩田さんってめっちゃかっこいいじゃないですか。顔も声も。一幕とか二幕序盤とかもうあの誇り高さとか身のこなしとか他を圧倒する感じとか、めっちゃまさにジョバンニじゃないですか。本当に塩田さんがジョバンニやってくれてよかったって思うんですよ。超かっこいいジョバンニです。でもこの登場めっちゃおもしろすぎるんですよね全てが。かっこよく壁に肘ついてるのもこの状況で喧嘩ふっかけてくるのも全部おもろいんですよね。かっこいいのがおもろい。塩田さんが悪いんじゃないの…なんだろ…誰も悪くない…強いていうなら私が悪い……

ルフレド「ジョバンニ、君はどうしてそんなに僕を倒したいんだ」

ジョバンニ「俺はお前のようなやつをずっと探していた。お前以上に俺を本気にさせるやつはいやしねえ」

熱烈すぎる…

アニメでもここアルフレド一瞬だけまあまあめんどくさそうな顔してて笑った記憶があるんですけどこたフレドは目も合わせないんですよね きびしい おまえがおかしくしたんだぞこの男を責任とって

ルフレド「礼を言うよ。でも僕を買い被ってるんじゃないか?」

ジョバンニ「買い被りかどうか、見せてもらうぜ!」

23.跪け!

もうなんか全てが「今?」なんすよジョバンニさん(めっちゃ好き)

和田さんも言ってたよ「今!?」って

あの深刻なシーンから急に\パンパン!パラッパ!/じゃないんですよ。狼団曲はあえて曲調を当時の時代にはないであろうもの使ってたりされたそうなんだけど、本当にこの曲かっこいいよね。それが面白いんですけど…………

ジョバンニ:跪け!嫌なら力を示せ今ここで

ここノベライズ見たら「ジョバンニの誠意に応えて勝負を受けることにした」みたいなこと書いてたんですけど、こたフレドめちゃくちゃ正当防衛なんだよな

あと安定にめちゃくちゃ一打一打が重い。キレが良すぎる。多分これなかったらあと三週間は生きてた。折れてない?大丈夫?

ジョバンニ:やるじゃねぇか!そうこなくちゃ 見せてみろ本当の力 蹴りをつける今日こそは 男は拳で語り合う どっちが強いかすべてを出し切れ今ここで!ようやくやれるサシ勝負この時を待ってた!

「男は拳で語り合う〜」で拳握ってるジョバンニさんめっちゃ盛り上がってて好き。

書いててふと思ったけど、こうは言いつつもジョバンニって今まで「拳で語り合う」相手いたのかな。狼団の面々がどう集まったかは分からないけど、ジョバンニと対等にやり合おうとする、やりあえた相手っていうのは今の関係性的にいないように思うしなあ。

「拳で語り合える相手」=「俺を本気にさせる相手」なのだとしたら、ずっとずっと「男は拳で語り合う」ものだと思いながらもその相手に巡り会えなかったのかなあ、ついに巡り会えて機会を狙い続けてようやくサシ勝負が叶ってこのテンション感なのかなあと思うと超絶健気で超好き

ルフレドが本で読んだ中世の騎士のように永遠の友情を讃えて誓いを交わすことに憧れていたのと同じだよね。

ジョバンニ:蹴りをつける今日こそは 男は拳で語り合う どっちが強いか負けたらここで跪け!

ルフレドは元々ボロボロだったところに喧嘩受けちゃったから見るからにふらふらになっていくんだけど、倒れた隙を狙ったジョバンニを寝返りで蹴り飛ばすのめちゃくちゃ強くて笑っちゃった。疑問だったんですよね。ジョバンニはアルフレドの腕っ節を期待してるけどこの人一回も拳使ってないのになぜパワーを求めてるんだろうって。メチャクチャ杞憂だった。

そのあと立ち上がってジャケットばさっ!って払ってジョバンニと向かい合うのもめちゃくちゃ強者で良かった。こたフレド、つよいんだなあ……

ジョバンニ「とどめだ…!」

胸ぐらをつかみ上げてトドメを刺そうとするが、アルフレドの異様な弱り方に拳を止めるジョバンニ。ここのこたフレドゼーヒューいってて虫の息で本当に死んじゃうんじゃないかって怖かった…

ジョバンニ「…てめえ、病気か?」

ルフレド「…君には関係ない」

これ!あの!めっちゃ気になってるんですけど!アニメは「お前には関係ない」って言ってましたよね!?!?

二幕頭で前述したこたフレドジョバ田さんに異様に冷たい説の一根拠なんですけど、アルフレドって基本二人称が「君」で乱暴な言葉って滅多に使わないじゃないですか。敵意を向けた相手には別かもしれないけど、アルフレドはこの時点でジョバンニに一対一の人間として向き合う可能性を見出していると思うので、「君」ではなく「お前」になることでジョバンニとの心の距離が近くなっていたような感覚があったんです。弱みを見せるというか。そのあとアニメも「君」に戻るのでこの一瞬だけど、確かに彼を認めたのではないかと思っていたので、どうしてわざわざ「君」に変えたのだろうと思いました。二人称を揃えたかったのか、別の意図があったのか、面白いなと思ったポイント。

こたフレドは理性つよつよ人間なので、他の人間と距離感が同じというか、心の距離がアニメより遠…くない…!?って思ったのがちょっと面白かったんですよね。(念のため記しておきますが批判ではないです。違いを楽しんでいると捉えていただければ。)

ジョバンニ「俺はそんなふらふらしてるやつを殴るほど落ちぶれちゃいねえ」

ルフレド「ジョバンニ、この勝負は今度にしないか。その証拠にこれを預けておく」

こたフレドってこういうときちょっとだけ処世術っぽいように見えるんですよね。認めてると思うんですけど。こたフレドは基本身内と認めた以外の人間の対応が賢く器用で処世術感ある。心の壁とても厚い。

ルフレド「君と僕は似ているのかもしれないな。僕にもう少し時間があれば友達になれていたかもしれない」

ジョバンニ「時間…?」

ルフレド「もう行くぞ」

ジョバンニ「待て、アルフレド!」

この「似ているかもしれない」ってどういう意味なんだろうってずっと考えてる。先に書いたずっと拳で語り合える相手/永遠の友情を誓える相手に憧れていた点とかも完乗していいのだろうか。アルフレドはこの戦いでジョバンニに何を見据えたのだろうか…。

散々書いたけどこたフレドもジョバンニのことを拒絶したとは思っていないので、彼の言葉通りもう少し時間があれば、唯一同年代で少し力を抜いて羽休めができる友人ができていたのかなあ、なんて思います。悪友というか。これだけ「拳で語った」ジョバンニ相手に今更きれいなアルフレドやる必要ないし。多分アニメフレドは二週間、こたフレドは三〜六ヶ月くらいかかりますけど。

ジョバンニがアルフレドをライバルと認識したの、結構面白いなと思うんですよね。他にも殴っても這いつくばらない奴はいるし。リーダー性の違いや仲間との関係性の違いを感じたのかもしれないけど。ロミオはその純真さと真っ直ぐさで大人の凍りついた心を溶かして、アルフレドはその強さやカリスマ性で同年代の心を惹きつけるの、いいよね…。

リナルド「どうだった?アルフレドとは」

リオ「もちろんやっつけちまったに決まってますよね!」

タキオーニ「一発か?それとも二発か?」

ジョバンニ「うるせえ!…勝負はまだついてねえ、それが何だ。どいつもこいつもシケたツラしやがって!ちったあてめえで気のきいたことでも考えろ!」

ジョバンニさん、ちゃんと今日アルフレドと決着つけるって宣言してたんだな…。健気だな…。

立ち去るジョバンニを呆然と見送る狼団。

リナルド「あんなに機嫌の悪いジョバンニは初めてだな」

ファウスティーノ「アルフレドに会えなかったんだよ、きっと」

リナルド「なるほどな」

タキオーニ「どうすりゃ機嫌が治るんだ?」

リオ「俺たちでアルフレドを生捕りにしてジョバンニさんに捧げるってのはどうですか!?」

リナルド「生捕り?」

このへん、狼団があくどいこと考えながらもちゃんと仲良しで苦しくなっちゃうんだよな…。ずっと仲良しなんです、決して冷たい集団なんかじゃなくて…。私にはそう見えました…。そうじゃなきゃニキータはあんな楽しそうな顔をしないし、みんなの仕草真似っこしたりしないよ…。

で、これ、あからさまに悪いことをしているしこのあとジョバンニにもブチギレられるんだけど、リナルドたちは平気な顔してリオの作戦に乗るんですよね。ジョバンニに機嫌を直して欲しくて。これもただ機嫌取りたいというよりも心配しているようなニュアンスを感じたんだけど、なのにジョバンニの逆鱗に触れる作戦を実行してしまったのは、当然ジョバンニが変わったからですよね。彼らの知っているジョバンニはこの作戦を実行して獲物を捧げたら満足していたんですよ。このジョバンニとのすれ違いが切ないな〜って思うんですけど、ジョバンニの内内の変化に気づけるほど彼らはジョバンニに近くなかった。

この孤独をジョバンニは無自覚かもしれないけれどずっと抱えていたのだろうな。だからこそ拳で語り合える相手をずっと追い求めていた。狼団の面々が理解がないわけではないんですよ、きっと。でもジョバンニと対等に立てる強さや余裕は持ち合わせていなくて、ジョバンニが黒い兄弟との決闘以降執着を見せているアルフレドだって今まで通りに扱えばいいと直感していたんだろうな。ジョバンニだってまだその執着やアルフレドたちへの感情を処理しきれていないから、この段階では仕方ないっちゃ仕方ないのだろうけど。でもこの時点で既に何かがすれ違っていた。みんなジョバンニのこと大好きなのにな…。

ルフレドを捉える作戦を立てた狼団は、翌朝アルフレドの家に手紙を送る。

ルフレド「『ビアンカが危ない、すぐに地下水路に来い。ニキータ』…ビアンカ!」

ところでこれ誰が書いたのか分からないんですけど、ニキータ以外に読み書きできる子いたのか…。

狼団の罠にかかったアルフレドが地下水路に向かったのをロッシが見かける。一方、黒い兄弟は兄妹が来るのを待っていた。しかしビアンカが到着してもなかなか現れないアルフレドを黒い兄弟は探しに行くことにする。ここで的確にみんなに指示を出すロミオ、かっこよかったなあ。アニメにはないけど副リーダーにふさわしくなりたいって奮闘してたのが身を結んだ感じがする。

地下水路にて、物音につられて入った小部屋に閉じ込められてしまうアルフレド。

ルフレド「狼団…!」

リナルド「簡単に引っかかったな」

タキオーニ「おい、ジョバンニ呼んでこい」

ここ、リオがジョバンニ呼びに行ってる時のリナルドたち三人、なんかほのぼのしてませんでしたか かわいい ゆるしがたい アルフレドがまた咳してどんどん弱っていくの見てて辛かったな〜… 

ロミオ「アルフレド!どこだ!」

ロッシ「ロミオちゃ〜ん」

ロミオ「親方!アルフレドを見なかった!?」

ロッシ「あぁ、さっき見たぞ。あっちだった…いや、こっちに行ったかな?」

ロミオ「どっち!」

ロッシ「…あぁ、地下水路の方へ降りていったよ」

ロミオ「地下水路?」

酔っ払い親方かわいいし親方に砕けた口調のロミオも可愛いんだよなあ。仲良くなってて嬉しくなっちゃう。まったくそんな場合ではないんだけれども。

一方、ジョバンニたちはリオから知らせを聞き激昂する。

ニキータ「あたしの名前で呼び出したっていうのか!?」

リオ「なんだよ、オイラたちはただ…」

ジョバンニ「あいつに卑怯な真似をしたらこの俺が負けたことになるんだぞ!」

(そうか?)

アニメ通りなんだけどこの時点で既にアルフレドのバンダナつけてるジョバンニさんまじ感情デカくて健気ですよね。

ロミオ「アルフレド!」

リナルド「ロミオだ!」

ロミオ「お前たちだったのか…!」

三者三様の戦い方してて良かったなあ、狼団って本当にバランスいい。

狼団の攻撃を躱して外へ誘き寄せるロミオ。

タキオーニ「追え!」

三人を撒いてアルフレドを解放するが、またすぐに見つかってしまう。

ロミオ「アルフレド!」

ルフレド「ありがとう!」

リナルド「いたぞ!」

ロミオ「君は先に行って!」

ルフレド「でも、」

ロミオ「君は王様に会うんだ!そして、真実を証明するんだ!先に行って、必ず追いかけるから!」

ルフレド「…ありがとう!」

ジョバンニさんさあ………………………

ロミオがアルフレドを説き伏せるところでジョバンニが来るんだけど、ここで決闘でも見た二人の信頼や絆を蚊帳の外で見せられるんですよね。今は敵同士だからそりゃそうなんだけど、この蚊帳の外感がすごく切なくて、ジョバンニの孤独が際立ってた…

ルフレドから託された証を手にしているのに、アルフレドは病を抱えながら自分が全く想像ができない戦いに身を投じようとしていて、それを支えているのはロミオなんだって目の当たりにするんだなここで…昨日の今日でこの時点で情緒めちゃくちゃだよな…

屋敷へ向かったアルフレドを背に狼団にロミオが単身立ち向かう。

24.本当の強者

ロミオ:ここは通さない絶対!気が済むまで殴れ でもここは通さない、絶対!

この「ぜっっっっっったい!!!!!!」大好きだった。タキオーニに殴られてもずっと小さくて細い体を目一杯に庇うように広げて気迫で押すの、かっこよかった。あとたかくんまじ顔が可愛いなと思った。

ジョバンニ「ロミオ、お前はどうしてそこまでしてアルフレドを守る?」

ロミオ「お前には分からないだろうな!」

ロミオ:知っているか本当の強さを お前は強いかもしれないけど 力で仲間を思い通りにしてるだけ アルフレドは違う 一緒にいるだけでみんなの胸の中勇気が湧いてくるんだ だから本当に強いのはアルフレドだ

ロミミュの曲の好きなところなんですけど、アニメのセリフをそのまま歌詞に使ってるシーンも多くあるんだけどちゃんと歌詞的に際立っているのがすごいなあと思う。ダサくないというか。このロミオの口上も全部セリフまんまなのに綺麗に聞こえてめっちゃ良かった…。作詞家様作曲家様の技術だなあ…。

正直ロミオここまで全否定せんでも…みたいな気持ちがなくはないのはここまで結構好き勝手書いた狼団解釈ゆえと、塩田さんのブログを読んだからなんですけど、ジョバンニはジョバンニで正義があるんですよね。これを読んで狼団の解釈が私はかなり変わりました。単なる知識不足かもしれないけど。

ロミオの青い空 the musical 後書き | 塩田康平オフィシャルブログ「THE SUPREME SPOT」Powered by Ameba

今を勝ち残って生き延びるのに精一杯の彼らを引っ張る唯一の希望の光、それが狼団のリーダージョバンニ。決闘などからも一本芯の通った漢気というか、決めたルールを破ったものは身内でも容赦ないし、きちんと負けを認める潔さがあったり、いい奴なんだなと思わされる節はたくさんあった。だけど狼団はいつしか生き延びるための手段と目的が入れ替わっていたのかなあ、そしてそれに気づけなかったのかなあと思う。(ブログ中の七木さんの言葉がかなりなるほどだったのですが、煙突掃除夫たちは煙突掃除夫たちでかなり色々アレがアレなので黒い兄弟と狼団でいっぺん話し合ってみ!?になった)

和田さんが例のスペースで「ジョバンニは孤独や承認欲求を抱えていて、その表れが敗者を跪かせることだった」と仰っていて、狼団の中にも跪いて今の位置についた子もいるのかなあなんて思ったりもするわけですが、そんな彼が簡単に這いつくばらずに本気で熱くなれる相手に出会えることを求めていたんだと思うと…。

話が若干それましたが、そんな強い光に集った彼らはこれまでに仲の良さや信頼関係、ジョバンニを慕う態度も大いに見せてくれていたわけで、彼の光=力に従わされていただけかというとまた違うのかなあ…と思うわけです。圧倒的な力で率いていたのには違いないんだけどね。それだけの空っぽな集団ではなかったと思います。でも彼ら自身その本質にまだ気づけていないかもしれないし、実際敵のロミオには伝わっていない。といニュアンスで捉えています。これから変わっていくっていう瞬間に野暮ですが。狼団がより良い空気感や信頼を築いていくスピンオフとかないんですかね。めちゃくちゃ欲しいです。シンプルに狼団のファンなので。

ニキータ:知っている本当の強さを 苦しさを顔に出さず そう 仲間にも心配をかけない  誰にも言わずに我慢してる命かけて だけど あたしは…我慢できない…!

七木ニキータ本当に好きだ…になったシーン。二人の絆もアルフレドの事情も少しづつ関わりながらずっと見てきて、だからこそ一人で抱えきれなかったんだなあ…優しい子だから…。そんな絞り出すような「我慢できない」、最高だった…。

ニキータ「あいつは…あいつは病気なんだ!…もう治らない」

ジョバンニ「どういうことだ、ニキータ

ニキータ「同じ病気なんだ…死んだあんたの父さんと」

ロミオ「そんな、嘘をついたら承知しないぞ!」

ニキータ「あたしだって嘘だと思いたいさ!」

ロミオ「…どうして…」

ここでニキータの慟哭を素直に信じてくれるロミオはやっぱいい奴ですよね…。どうしてって崩れ落ちるロミオもアルフレドのスカーフを握りしめるジョバンニも切ない…

ロミオ「ジョバンニ!この勝負、明日にのばしてくれ。僕は今日どうしても大公様の屋敷へ行かないといけないんだ。アルフレドを王様に会わせるんだ!」

タキオーニ「何考えてんだ?お前」

ジョバンニ「てめえは黙ってろ!…続けろ」

ロミオ「アルフレドは、僕の一番の親友だ。その親友が命をかけて名誉を守ろうとしているんだ!だから僕は行くんだ。それが終わったら必ずここへまた戻ってくる。その時決着をつけよう」

ここでちゃんと根拠を説得力を持たせて訴えかけられるロミオ本当すごいと思う わたし「続けろ」とか言われても絶対頭真っ白なる

ジョバンニ「またここに来るっていうのか。お前一人で!」

ロミオ「…約束する」

ジョバンニ「…ロミオ、お前たちは本当の親友だ。あいつを騙してここへ連れてきたケジメはつける。いいかお前ら!俺たちも晩餐会に乗り込む。ロミオたちに力を貸すぞ!次にあいつと正々堂々と対決するためだ」

ニキータ「いいぞ、ジョバンニ!ロミオ、同盟を結ぼう。狼団と、黒い兄弟で。一緒にアルフレドを助けよう!」

ジョバンニ「今夜だけだ」

ロミオ「あぁ。…アルフレドのために!」

25.アルフレドのために

ルフレド:さあ行こう大公様の屋敷へ!

急な鬼譜面

和田さん曰く「しんざとさんに高い音出させたかったので入れちゃった(笑)」みたいなニュアンスだったんだけど、こんな急にぶっこむ?まじ?めっちゃ空気変わってすごかった…。しんざとさんを追ってたら度々この音は聞くんだけど何回聞いてもなんで出るんだろう…になる。ピアノのファンファーレもかっこよかった。希望が見えてくるんだよね、この音から…

おたくとしては燕尾服だ!!!ってアワアワしてるので急にいつものしんざとさんのパワフル持ってこられてさらに情緒めちゃくちゃです、すごく好きだった、ここ…

ロミオ:やり遂げようみんなの力で チャンスは一度だ失敗は許されない

黒い兄弟:国王の元へ

黒い兄弟&狼団:アルフレドのために

ロミオが狼団全員と握手していくここ、いいよねー!みんないろいろ思うところがありそうで。タキオーニが少し握手を渋って、隣のリナルドに肘で小突かれてるの可愛かった。そのリナルドも握手した後の手をじっと見つめてたの好きだった。

そしてここで全員で「アルフレドのために」って歌うのが、ニキータの女声が聴こえることでこれから全員が力を合わせるんだ!という実感がじわじわ湧いてくる。

未だアルフレドを探して街中を歩き回っていたミカエル。マウリッツォとグラゼーラにうっかり作戦を話してしまう。

「いたぞ!」

アントニオ「みんな守れ!」

ここで燕尾服の全身がようやく見えるんだけど、まず脚が長い。頭が小さい。そしてフォルムというのか…スラっとしたシルエットと金髪がふわっとしてる感じが貴族然としてかっこよくて、アニメのアルフレドそっくりだったんですよ…。アニメから本物出てきた!?って思っちゃった…。

黒い兄弟が兄妹を守ろうと構えるが、その前に少年が飛び出してきてマウリッツォの手下を倒す。

ジョバンニ「ゆっくりおねんねしてな」

ルフレド「ジョバンニ!?」

ジョバンニ「よう、アルフレド」

このうれっっっっっしそうな顔…………………

すっごい嬉しそうな顔をしてるんですよ、ジョバンニが……………いつも通りクールなんだけど、嬉しさというか、そういう感情を抑えきれてない笑顔だったんですよ…………………

ロミオ「みんな、聞いてくれ!狼団と同盟を結んだんだ!」

タキオーニ「一緒に戦うのさ!」

ルフレド「狼団と同盟!?」

戦いに行って同盟組んで帰ってくるロミオめちゃくちゃしごできの鬼

ジョバンニ「今夜だけだ」

ジョバンニ:今までのことは一切なし 狼団が必ずお前を守る

ルフレド「何があったんだ?」

ここ!!!!!!!!!!!!

アニメフレドとこたフレドででっかい違いだと思ったんですけど、こたフレドマジでジョバンニさんに塩じゃないですか。アニメってちょっと不敵に笑っているというか、驚いたように目を見開いてからフッと笑ってこのセリフに行くから、いやミュとはもちろん間が違うしそれかなあと思ってたんだけど、こたフレド「なんか悪いもの食べた?」の聞き方と顔してるんですよ。友達になれるまで……5ヶ月くらい…

10/9追記

キショオタなので『太陽と月』チェキ会で聞いてきました。(新里さん本当にすみませんでしたありがとうございます)

「アニメとニュアンスが違ったように思うんですが理由があったら聞きたいです」と言ったところ、尺がつめつめでアニメのニュアンスを出すのが難しく、演出さんに『新里さんの思ったようにやってみてください』って言われたので僕の思った感じでやってああなりました」という返答をいただき、一番気になってたところが解消されてほんとうに感謝しています……。

お気づきかもしれませんが、新里さんは折笠さんとの座談会でジョバンニとアルフレドの矢印の勢いの差についてお話しされていましたよね。その矢印の差が如実に表れたシーンだったんじゃないかと思うとめちゃくちゃなるほどでした。

 

12/25追記

円盤見た後追加を二ヶ月サボりました。

ルフレド、「お前を倒すのはこの俺だから」のあと微笑んで頷いてましたね!!!!

確かアーカイブでは最後までジョバンニが抜かれてて、劇場でも表情が見えなかったのでこの答え合わせに半年かかりました 失礼なアホすぎる。この最初は怪訝な顔をするけど、ジョバンニの主張を聞いてから納得して受け入れる、という流れがすんごい…こう…新里さんの芝居っぽい!!と思いました

なんだ〜三ヶ月くらいで仲良くなれそうじゃん!!

 

ジョバンニ:他の誰かにお前がやられたら困るのさ お前を倒すのはこの俺だから

よもや世界名作劇場で聞くとは思ってなかったセリフNo.1

高らかに歌うジョバンニ、本当にかっこよかったなあ…。「この俺だから」の響きが優しくて嬉しそうで、今までのジョバンニだったら絶対に出せない音だったと思う。ずっと抱えていた孤独や承認欲求が、敗者を跪かせることでしか癒せなかった渇きがここで「本当の親友」を知って、仲間たちと一緒に本気になれると認めたライバルに手を貸すことで初めて満たされたんだと思うともう…あの…泣いちゃう……

それはそれとして若干の面白は拭えないのでアルフレドさんはもう少し自分がこの男をおかしくしたんだという自覚を持つべき。「明日雨?」じゃないんよ

割とどうでもいい話なんだけどこれなんで同盟組むことになったのかよく分かってない黒い兄弟となんでアルフレドが王様に会わなきゃいけないのかよくわかってない狼団で共闘してるのかわいいよな、それでも一緒に戦って大切な存在を守るんだな。そしてジョバンニが歌ってる後ろで黒い兄弟にピース飛ばしてたリナルドさん可愛かったよ。狼団がこれから新しい形で自分達や大切なものを守れる集団になるとこ、見てみたいなあ。

ジョバンニ「ニキータ、案内しろ!」

ニキータ「こっちだ!」

ダンテ「ロミオは一緒に行ってアルフレドとビアンカを守れ!」

ロミオ「わかった!」

アントニオ「頼んだぞ!」

リナルド「ここは俺たちに」

「任せとけ!!」

ジョバンニ「早く行け!」

ルフレド「みんな…ありがとう!」

黒い兄弟&狼団:通さない!ここは絶対に 守り抜こうみんなの力で チャンスは一度だ負けは許されない 国王の元へ アルフレドのために

激アツすぎる。

そもそもわたしは「あれってSWORDの連合軍じゃね〜!?!?」が大好きなオタクなので、共闘とか見ると大喜びしてしまって…。世界名作劇場者なくて少年漫画見てたまである。リナルドアントニオの辺ばっかり見ちゃってたんですけど、何度か戦ったからかお互いの強みとか理解しててめちゃくちゃ連携プレーしててかっこよすぎた。リナルド、攻撃を食らって受け身からのまた攻撃に転じる動きが俊敏すぎて相変わらず人間ではなかった。あとアーカイブ「アルフレドのために」でがっつりアクロバティックパワープレイジョバンニさん映すのずるいから。健気すぎるんだってば

ミカエル「どうしよう、僕、余計なこと言っちゃった…!」

イザベラ「あら?あなたは…確かミカエル」

ミカエル「イザベラ様!?」

イザベラ「やっぱりそうね、ロミオのお友達」

ミカエル「晩餐会に出るんですか!?」

イザベラ「ええ、アンジェレッタはパリでお留守番だけれど。ねぇ、ロミオとアルフレドは元気?あたくしの英雄たちは」

ミカエル「それが…聞いてください!大変なんです!」

このイザベラ様本当に素敵だった~!優しくて素敵なおばあさまになっていた…。

晩餐会会場にて、マウリッツォたちは手下からアルフレドたちの侵入を知らされ、マウリッツォが銃をもってアルフレドたちのもとへ向かう。

「いたぞ、追え!」

ニキータ「先に行け!」

ルフレド「でも」

ニキータ「あたしのことはいい!」

ルフレド「…ありがとう!」

ここのニキータかっこいいよな~!ジョバンニはニキータを戦闘には参加させないんだよな。女の子だから戦うな、ではなく違う役割を与えてるのがいい男だなと思います。それでニキータの能力がフルに発揮されているので尚更。

ニキータ「やーい、ざまあみろ!」

やり遂げようみんなの力で チャンスは一度だ失敗は許されない 国王の元へアルフレドのために

ロミオ「もうすぐだ!」

ルフレド「あぁ、ビアンカ、あと少しだ!」

ルフレドが振り向いた先には、ビアンカを人質に取ったマウリッツォが。

ルフレド「お前だけは…お前だけは絶対に許さない!」

マウリッツォ「そんな口をきいていいのか?」

ここで初めてアルフレドがロミオの前で憎しみを出すんだよな~とこっそり思っていた。

黒い兄弟&狼団:やり遂げよう

マウリッツォ:この時を待っていた

黒い兄弟&狼団:みんなの力で

マウリッツォ:苦しみから解放してやる

黒い兄弟&狼団:チャンスは一度だ

マウリッツォ:さあ行け

黒い兄弟&狼団:失敗は

マウリッツォ:父と母の元へ!

黒い兄弟&狼団:許されない!アルフレドの

マウリッツォ:お別れだ

黒い兄弟&狼団:ために!

ここの掛け合い細かいからまとめるか悩んだんだけどこれだーーーいすきだしこの掛け合いに意味があると思ったのでちゃんと書きました。

あと少し、のところでマウリッツォに銃を向けられて、ビアンカは人質に取られ、ロミオは自分をかばってマウリッツォに立ち向かっている。絶望的な状況。ここでマウリッツォの声に重なってくるのが舞台上にいない黒い兄弟と狼団の声で、ずっと、何度も何度も繰り返して楽しく、勇気を出して、力を合わせてみんなで歌ってきた「アルフレドのために」という自分のための言葉なの、あの楽しい希望の歌が一気にアルフレドの葛藤と自責になって重くのしかかってくるの、鬼演出過ぎた。誰が考えたん…血も涙もない…神作詞家と神作曲家…。「失敗は許されない」って最初に聞いたとき音の明るさや黒い兄弟には珍しく強い言葉だなあと感じて、それだけの覚悟をもって立ち向かっているんだなと思っていたんだけど、ここでアルフレドの失敗は許されなかったのに、という頭の中でガンガン鳴り響く警鐘と絶望としてしっくり映えてくるのほんとにすごかった…。

ルフレドが自分の前に立ちはだかったロミオのジャケットの裾をそっと握るのが葛藤が色濃く出てて苦しかったなあ…。晩餐会に行かなければいけない、ロミオを傷つけるわけにはいかない、ビアンカを助けないといけないの三竦みの葛藤からでた行動だよなあ。アルフレドは自分の価値や自分にしかできないこと、自分がやるべきことを理解していてそれが行動に現れてるのがこの瞬間だなと思う。ロミオは結構自己犠牲的な行動に出るよね。自分の身を顧みず大切な人の命や名誉、誇りを守ろうとするよね…。

あと前にも書いたけどマウリッツォの「苦しみから解放してやる」とか「随分と苦労したようだな」とか無責任すぎ最低すぎで好きです。

絶体絶命のところに、追いついたニキータが飛びついて銃口をそらされる。発砲音とともに落下してしまうロミオとアルフレド。マウリッツォいつもニキータにしてやられてるな。隙をついてビアンカを連れ出すニキータ

屋敷の中では、グラゼーラがマウリッツォが戻るのを待っていた。

ここで盆が回って王様が出てくるところ、ファンファーレ作ろうとして断念したみたいな話をされていた気がするんだけど、ちょっとそのバージョンもみてみたいよね。

グラゼーラ「… どうなったの!」

マウリッツォ「大丈夫だ、奴は死んだ。これで全て俺たちのものだ」

ピエモンテ子爵マルティーニご夫妻!」

マウリッツォ「お初お目にかかります」

グラゼーラ「麗しの陛下」

ここのグラゼーラの猫なで声ぞっとしてめっちゃ最高だった…。

国王「マルティーニどの。父からよく聞いていました、父が与えたその勲章のことを」

マウリッツォ「この勲章こそ我がマルティーニ家の宝」

グラゼーラ「私どもの誇り」

ルフレド「その勲章は偽物です!本物はここにあります!」

ルフレドとビアンカが現れ、勲章を掲げる。一方ロミオは黒い兄弟のもとへ戻った。

「ロミオ!」

ロミオ「アルフレドは晩餐会に乗り込んだよ!」

ミカエル「ロミオ、ごめんよ、僕…!」

ロミオ「ミカエル、君のおかげだ!実はあと少しのところで捕まってしまった、でもイザベラ様が助けてくれたんだ!ミカエルがイザベラ様に伝えてくれたおかげだよ!」

ロミオ「アルフレド、頑張れ!」

「頑張れー!」

ここサクッと書き起こしたら短いけどネタバラしの時間体感結構長かったので、ずっと勲章掲げっぱなしのアルフレドの腕を勝手に心配していました

マウリッツォ「全く心外だ!誉高きこの勲章をこともあろうに陛下の御前で侮辱されようとは!これこそが兄ビットリオから受け継いだ勲章です」

ルフレド「いいえ、これこそが本物の勲章です。間違いありません!」

グラゼーラ「陛下。わたくしから申し上げるのも辛いことなのですが…アルフレドは幼い頃から反抗的で、父のビットリオもいたく手を焼いていたのですわ」

ビアンカ「嘘です!アルフレドは…アルフレドは!」

イザベラ「ビアンカ・マルティーニ。陛下の御前です、言動を慎むように」

ビアンカ「…はい」

イザベラ「…でも、そうね。マウリッツォどのの話を聞いてからでも遅くはなさそうね。聡明なら陛下が正しいお裁きをなさるためにも」

国王「イザベラどのは子供たちの弁護人という役目ですかな」

イザベラ「この場に弁護人はおりません。いるのは、真実を愛する心正しきものか、嘘に塗れた卑劣漢か、そのどちらかでございます」

イザベラ様ほんとにかっこいい~…。すき…。

国王に促されたマウリッツォはアルフレドがマルティーニの屋敷を燃やして逃げたと吹聴し、煙突掃除夫をしていることを明かし会場の笑いを誘う。

ルフレド「陛下に申し上げます。僕は煙突掃除夫であることを恥じたことはありません。それは、貴族も煙突掃除夫も同じだからです」

「何ということを…!」

国王「待て、私は話が聞きたい。…さて、どういうことかな」

ルフレド「まず、言葉足らずだったことをお詫びします。僕は煙突掃除夫になって本当の友達と呼べる仲間に出会いました。みんな煙突掃除夫です。みんな毎日煤に塗れて一生懸命働いています。それでもみんな希望を捨てません。それはお互いを信じ合っているからです。人を信じる心の尊さを大切にするのは、貴族も煙突掃除夫も違いはありません。それを僕はみんなから学びました。そのことを誇りに思います」

しんざとさんの品と気高さマックス出力でかっこいいんです…これほんと…

ルフレドって本当に賢いなって思うのが駆け引きがうまいんですよね。うまいというか、どうしたら自分と心の距離が遠い人間が自分の話を聞こうと心を動かすかを分かっているというか。その一つだと思うんだけど、会話を試みるために彼はたびたびとんでもない暴挙を働くんですよね。煤爆弾で奇襲をかけたり。煙突を詰まらせてストライキを起こしたり。このように暴言ともとれる言葉だけを切り取って先に出したり。そして向こうが話を聞かざるを得ない体制に入ると真っ先に詫びや弁解を入れる。そしてそのあと自分の主張を伝える。策士だなあと思う。絶対敵に回したくない。

ルフレドが話してる後ろで黒い兄弟たちがみんなで「がんばれー!!」って声揃えて叫んでるのすごくかわいいし、アルフレドも応えるように微笑むのがねえ、素敵だなあと思う…。

国王「アルフレド・マルティーニ。もし君の言葉に偽りがあれば」

ルフレド「はい、覚悟はできています」

ルフレドの覚悟を受け取り、本物の勲章を持っているものを見極めようとする国王。マウリッツォの勲章を受け取り裏返し、マウリッツォに「しるし」について心当たりはないかと問うが、マウリッツォは答えられない。

ルフレド「それは祝福のしるしです。陛下の父君はぼくの父に勲章を渡す時、裏に祝福のしるしを与えてくださったのです。陛下の父君がおつけになった十字架のしるしは父の生涯の誇りでした」

国王「そうだ。その十字架のしるしがこの勲章にはない!」

ルフレド「これがそのしるしです!陛下、おあらためを」

四時間もほっそい脚見てワ~って言えるコンテンツで燕尾服からの足首に沸くの我ながら最低だなと思いました

すごく変な感想である自覚はあるんだけど、しんざとさんが目上の人にきちんと傅いている(?)場面ってあんまり見たことないので不思議な気分になっていました。高貴なので…。

ルフレドの勲章を本物と認め、マウリッツォとグラゼーラは捕らえられる。

国王「覚えておくがいい。どの時代にも罪を犯したものには天の裁きがくだるのだと」

ルフレド「…ありがとうございます…!…父さん、母さん、とうとう終わったよ。でも、ここにたどりつくまでに僕は命を燃やし尽くしてしまったみたいだ。もう、ビアンカを守る力さえ残っていないんだ」

ビアンカ「アルフレド!天国のお父様とお母様もきっと喜んでくれているわね!」

ルフレド「…ああ!」

兄妹がこのあとイザベラ様のもとへ駆け寄って温かく迎えてもらうのもいいんだよなあ。ビアンカの笑顔がすごく幸せそうで、アルフレドはこのためにここまで必死で生きてきたんだよなあ。

この悲願を達成したこたフレドの顔を見てふんわり思い出したので先走っちゃうんですが、個人的にアルフレドすごいなと思うところ。ビアンカを取り戻して潔白を証明するのがアルフレドの大きな人生の目標の一つではあったと思うんだけど、彼の夢や目標はそれだけで終わってしまわないんですよね。このためだけに生きていたわけではない。これを達成して家の問題が落ち着いたら、今度は自由な時代を親友と作っていくという壮大な切実な夢があった。ここで心まで燃え尽き切るわけにはいかない大切なものがあった。その「目標の先」を与えてくれたのは、叶えたいと思えるようになっのは、ミラノで苦しみながらも考えて、そんな希望を抱けたのは、ロミオがあの時心を救ってくれたからなんだろうなあ。

それを踏まえて、死期を悟ったアルフレドが誓いや約束をたくさんたくさんミラノで作っていった意図を未だに考えています。

黒い兄弟と狼団は、それぞれの基地に戻り今日の勝利を喜んでいた。

ダンテ「オイラたちだけじゃ勝てなかった。狼団がいたからうまくいったんだ」

エンリコ「でも明日になったら同盟は解消だろ?また戦うことになるのか」

ベナリーボ「できることなら避けたいよなあ…」

「これからも同盟が続くといいのに」

「それいいな!」

「とりあえず、作戦が成功してよかったー!」

タキオーニ「久々に暴れてすっきりしたぜ」

リオ「今までで一番の戦いでしたね!」

リナルド「相手にとって不足はなかったな」

リオ「大人たちに勝ったってことはこの街で一番強いのはオイラたちってことっすね!」

リナルド「いや、黒い兄弟がいる。それに今回はあいつらがいないと勝てなかった。…まぁ、たまにはいいかもな」

ファウスティーノ「ねえ、僕いっぱい動いてお腹すいた!」

タキオーニ「よし、今日は腹一杯食うか!」

この黒い兄弟と狼団の会話、ミュの書き下ろしてくださったとのことなんだけど、もうアニメに今から後付けしてほしいくらい好き。ミュではミラノから去る時の同盟を続けるくだりが描かれないからその代わりに入れてくださったのだと思うんだけど、共闘を経て相手がいないときにこうしてお互いを認められるの本当に素敵な関係だと思う。黒い兄弟は目的の達成をしたし、狼団は持て余していた力を新しい仲間と一緒に正しい道に使って彼らの渇きも少し癒されたんじゃないかなと思った。黒い兄弟はもちろん狼団が仲良いとほっこりしちゃうよ

ジョバンニ「大丈夫だ」

ニキータ「え?」

ジョバンニ「アルフレドさ。お前、あいつが俺の親父と同じ病気だって言ったろ。そんな病気にあいつが負けるわけがない」

ニキータ「…そうとも。あいつが負けるわけがない」

ジョバンニ「次あいつと対決するのが楽しみだぜ」

ジョバンニさんのその根拠のない自信好きだよ。二人から見てもアルフレドはそれだけ強い人に見えてたんだよな。病気にも打ち勝っちゃうなんて夢みたいな話ができるくらい。

聖バビラ教会ではアルフレドとロミオが祈っていた。

ルフレド「…覚えてるか?初めて会った時のこと」

ロミオ「あぁ」

ルフレド「走り去った僕を君は追いかけてきたんだ。大切そうにりんごを抱きしめて」

ロミオ「あれから僕は君に助けられてばかりだった。それじゃだめだと思って僕なりに頑張ってみたけど…やっぱり敵わないや」

ルフレド「…ロミオ、君は何も知らないんだな。僕がどんなに君を頼りにしてきたか。ロミオはいつも僕の心の支えだった。君がいなければ僕はどうなっていたんだろう…きっと、復讐を誓うだけのつまらない人間になっていた。君がいたから僕は今まで生きてこられたんだ。ありがとう、ロミオ」

この経緯と真意がわかるのは見てる我々だけなんだよな…私たちはあの出会った夏の日、ここで再会した日、戦った日、目の前で自分が成しえなかったことを彼が成し遂げた日、少しだけ弱音を吐いてしまった日、たくさんたくさんアルフレドがロミオに希望を見出した瞬間を目撃してきたから。でもロミオは何も知らない。アルフレドは言わないから。無自覚に彼を救ってきたから。アルフレドはそれでも、それが良かったんだろうな。ロミオは支え合う親友だとは思っていたけれど、まさか自分がアルフレドの命まで支えていただなんて夢にも思っていないだろうに…。

ロミオ、アルフレドの口から「復讐」なんて強い言葉が出てくるの、驚いたんじゃないだろうか…。こたフレドがすごく誠実に、優しく丁寧に語るからもうこっちは既にダメなんですけど…。

ロミオ「やだなあ、照れちゃうじゃないか!僕はそんな…そうだ、冬が終わったら故郷へ帰れる。そうしたら、ビアンカと一緒に僕の村へ来ないか!?ソノーニョ村の春はとっても綺麗なんだ!きっと君も…」

一級死亡フラグ建築士×2?

照れ臭くてアルフレドから目を逸らして背にして語り出すロミオ。まだこれからも一緒に生きられると信じて疑っていない希望に満ち溢れた言葉と笑顔。こたフレドはこのロミオの言葉を聞きながら、心底愛しそうに、眩しそうに目を細めて笑ってるんですよね。けれどそのままふっと倒れ込んでしまう。この動きというかくらっと意識が遠くなる瞬間のお芝居うますぎてほんとに怖かった。

ロミオ「アルフレド!?君、やっぱり病気がまだ…カセラ先生を呼んでくる!」

ルフレド「ロミオ、行かないでくれ…!」

ロミオ「でも!」

ルフレド「ここにいてくれ僕のそばに。…お願いだ」

ロミオ「…わかった」

これ、すごく酷だなあと思うんですが。「どんなに離れてもずっと一緒だ」とずっとずっと信じてきた、誓ってきたアルフレドが、物理的にロミオにそばにいるように懇願するんですよね。カセラ先生を連れ戻るまで命がもたないと分かっているからか、残り少ない瞬間、片時も親友に離れてほしくなかったのか。それとも本当はずっとそばにいて欲しかったのか。ロミオが目の前に現れることでアルフレドの心が救われる瞬間、何度も見てるので…。これ、アルフレドが初めて言ったわがままなんですよね。離れていても一緒と信じてきた彼が、最期をロミオの腕の中で迎えたいと願って、なりふり構わず懇願したんだよな…。そしてロミオはその親友の頼みを聞き入れて支えてくれる。ロミオに支えてもらって、ふと宙を見上げて、アルフレドは無邪気に笑う。まるで幸せな夢を見ているように。

ルフレド「…ロミオの村は綺麗だろうなあ。でも…もう行かなくちゃならない」

ロミオ「行くって、どこへ?」

ルフレド「天国のお父様と、お母様のもとへ。召される時がきたんだよ」

ロミオ「…嘘だ。だって、約束したじゃないか!君は僕と一緒に大人になるんだろ!」

ルフレド「…ごめんよ、ロミオ。僕はもう大人になれないんだ」

ロミオ「やだ!いやだよ!君は僕と一緒に大人になるんだ…!」

ルフレド「ロミオ…!」

このへんからアルフレドが話すたびにすうっと息を吸う時間が入ってくる。大きな声を出すわけでもない、ただ静かに語るだけなのに。もう呼吸をすることすら意識しなければ、力を入れなければ困難な状態になっているんだなとひしひしと見せつけられる。

ロミオはこの時点で親友の身体に力が入っていないことも呼吸が苦しそうなのも肌で感じて、治療を拒んだことも分かっていて、それでも「嘘だ」と空元気に笑う、一緒に大人になるんだって…苦しい…。信じたくないよね…。

私がロミオならこの「ごめんよロミオ」は何よりも脳裏にこびりついてしまうんじゃないかと思う。音楽との兼ね合いもすごかったよね。ずっと優しい音が流れているんだけど、そこで少し曲調が変わって、それと同時にほどけるようにアルフレドが笑う。そして「ごめんよ」と。「もう大人になれないんだ」と。どうしてそんなに優しく言うんだろう、言えてしまうんだろう…。

ロミ空、言葉のコントラストがすごいよなあ。「早く大人になりたい」から始まったのが、「一緒に大人になる」になって、「僕はもう大人になれないんだ」って。そりゃ嫌だよ。

ロミオの「やだ!」が本当にこう、駄々をこねるような言い方で、年相応で、ていうかたかロミが間に涙をいっぱい浮かべて口をへの字に曲げてこのセリフを言うのほんと苦しくて、身勝手で…「いやだ」ってはっきり言ってくれるんだよね。死んでほしくない、離れたくないって。

それでもアルフレドが最後の力を振り絞って立ち上がり、神様の前で拳を左胸に掲げるとロミオもそれに倣う。これだけでアルフレドの言わんとすることが全て伝わってしまう。もうこれが最期なんだと、遠く離れたところへ彼はいってしまうのだと知らしめられてしまう。

ルフレド「僕達はずっと一緒だ、どんなに離れても」

ロミオ「…うん。ずっと、一緒だ!」

これがお芝居なのか堪えきれなかったのかは分からないんですけど、千秋楽のアーカイブで(観劇した時はオペラグラスしっかり忘れたので顔までちゃんと見えなかった)「どんなに離れても」って言ったあと、こたフレドの口元が震えてるんですよね。泣くのを我慢してる。というかもう泣きそうになってる。ずっと一人で抱えてきた強い彼が、初めてロミオの前で今にも泣きそうに顔を歪める。これをロミオが見てしまうというのは、かなり大事だと思うんですよね。後にも響いてくるし。個人的には見ちゃってウワー!ってなっちゃったのでここでアルフレドは泣きそうな顔をした、のていで進めていきます。どうだったんだろ、実際は。(先日の配信でしんざとさんが「強い人だからロミオの前でも泣かない」って仰ってたので…)

どちらにせよ、涙を流すのではなく堪えきれない、堪えようと震える口元を固く結ぶ姿がとてもアルフレドだったなあ…。

そして最後の誓いにロミオは笑顔で応えてくれるんですよね。アンジェレッタに「いつもの笑顔でいて」と言われたことが染み付いているのかもしれない。ここで笑ってくれるから、アルフレドは嬉しそうに笑って崩れ落ちるんですよ…こんな状況で笑顔を見せられるの、すごいと思う。ロミオも父さんが言ったような、素晴らしく強い子。そしてそれこそがアルフレドを今まで走らせてくれたのかな、と思った。

ロミオ「アルフレド!」

ルフレド「…ロミオ、ありがとう。君は僕の希望そのものだった。これからは君が見てくれ、僕が見られなかった夢を。君が…見て…」

ロミオ「…アルフレド?…起きて、ねえ、起きてよ…アルフレド…アルフレド…!!」

しんざとさん、マジで死に際うまいな…

息も絶え絶えで、最後の方は呼吸音も聞こえなくて…。ここでも「ありがとう」は「ありがと」だし、完全にロミオに身を委ねていて…。一言一言がロミオに、見ている我々に染み込んでいくというか…刻みつけられていくんです。一生忘れられない。もはや呪いと称してもいいんじゃないかと思ってしまうほどに言葉が届いてくる。あとこの人死ぬ瞬間首がガクンと落ちると同時に目がぐるんって上向くんですよ、ほんとに怖いんでやめてほしい(さいこうです…)

そして腕の中のアルフレドを見つめてたかロミは一つ大粒の涙を零して、それがあまりにも綺麗だった…。「続きを教えてよ」はやめたんだなと初見で思ったんだけど、なんていうかもうそんなこと言ってる場合じゃなかった。がくんと脱力したアルフレドの身体をたかロミがか細い声で「起きてよ…」って何度も何度も呟いて必死で揺らすんですよ…。そんなこと言ってる場合じゃない。もう…こういうことしか出来なくなるんだなって…。

尚公演前の雑誌のインタビューでこのシーンはト書が大量にあったということを仰っていて、スタッフさんもお二人も本当に大切に丁寧に作り上げてくださったんだなと思う。「君は僕の希望そのものだった」、この言葉がこんなにも説得力を持たせてくるアルフレドを演じ上げたしんざとさんに、そしてそのこたフレドが完成するのに必要不可欠な「希望」ロミオを演じ上げたたかくんに本当に感謝したい。ト書なんて書いてあったんだろうか。

26.どうして

明転するとロミオの腕の中にいたはずのアルフレドだけがいない。何でそんなことするんですか…

ロミオ:どうして どうして 一人で行ってしまったの声も届かないところに

(ここ黒い兄弟出てきてダンテ歌ってましたよね?失念した…)

ニキータ:なぜだ、なぜあいつが死ななければならない?誰か教えて どこかが何かが間違ってる

ジョバンニ「どこか、何かが…間違ってる…!」

ここすっごいアニメ通りで感動したんだけど、ジョバンニの目が涙でいっぱいなのでもうこっちは涙腺崩壊してしまった。

ビアンカ:どうして どうして 一人で行ってしまったの ようやく会えたのに 答えてよ、お兄ちゃん…

カセラ「忘れてはならない。神が私たちに与えてくれた宝物、アルフレドの意志を」

ロミオ:聞きたいその声を 会いたい君に 初めて出会った親友 どこに行ったの?何をしてるの?今…

これは2回目観劇で気づいたんですけど、「どこにいるの何してるの」「聞きたい君の声が会いたい初めての親友」って以前にもロミオは歌っているんですよね。聖バビラ教会で再会する前、アルフレドに会いにミラノを歩き回っていた時に。初見でもまるで生きているかのように、この世のどこかにいてまた会えるかのようなこと言うじゃないか…とおもったんだけれど、それを考えると尚更現実を受け入れられていない姿が苦しくてたまらない…。

どうして どうして 一人で行ってしまったの

ロミオ:声も届かないところに

ビアンカ:ようやく会えたのに

ロミオ:一人は嫌だ

ビアンカ:一人にしないで

ずっと一緒にいたかった なのに どうして どうして…

このロミオの「一人は嫌だ」とビアンカの「一人にしないで」が被ってるんですけど、別に同じ言葉使っても、「嫌だ」か「しないで」に統一してもそれで聞いたら違和感はないかと思うのにわざわざ分けたの、脚本作詞の鄭さんの並々ならぬロミ空愛を感じる。

ダンテ「ロミオ!オイラ、会いたかったんだお前に!こんなの初めてなんだ!ダンテ様が落ち込むなんてさ、笑えるだろ!?ロミオなら言ってくれるよな、しっかりしろって!ここ、叩いてくれよ、思いっきり!な?」

ロミオ「…力が、湧いてこないんだ」

アントニオ「いたぞ!」

ミカエル「ねえ、秘密基地に来て!みんな落ち込んじゃって話にならないんだ!みんな言ってる、アルフレドの代わりにリーダーになれるのはロミオしかいないって!」

ロミオ「…アルフレドの代わり?そんなのできっこないよ…決まってるじゃないか!」

ミカエル「…ロミオまで、そんなこと言わないで…」

ダンテの空元気も苦しいし、ミカエルやアントニオの言葉を受け入れられないロミオも、みんな悲しすぎてこのへんずっと泣いてたな…。ここから「アルフレドの代わり」とか「アルフレドみたいに」とかいう言葉が頻発するの辛すぎる。ここの言葉の脳処理に数ヶ月かかりました。後述。観劇中、アーカイブ配信中なんて酷いことを言うんだと思っていた。

アントニオ「相談しなきゃならないこともある。お葬式のことだ」

ダンテ「お葬式?」

アントニオ「教会に行ったら神父様がアルフレドのお葬式はどうするかって聞くんだ。墓地を買うお金もないしどうしたら…!」

ロミオ「嫌だ!だって、お葬式なんかしたら、アルフレドはもう帰ってこないじゃないか!」

ダンテ「ロミオ!しっかりしろ、いつもの勇気の塊のお前はどこにいったんだよ!」

ロミオ「…ごめん、できない」

もうここの誰の声も届かないロミオの癇癪がもうしんどくてしんどくて…今まで快活でハキハキと話していたたかロミがずんと沈んだ声でぼそぼそと話すの、すごく精神的に食らったなあ…。でも分かるんだよなあ、お葬式をするということはアルフレドが亡くなったことを認める行為で、一度認めてしまったら本当はこの世界のどこかにいるんじゃないか、またいつか会えるんじゃないかとか、そういう夢さえ見られなくなってしまう。もう二度と帰ってこないんだと自分に認めさせる行為なんだよね。ここで勇気を出してお葬式の話を持ち出したアントニオも偉い。

ルフレド「ロミオは自分がどんなに優しいかちっとも気づいてないんだ。本当に大きな勇気を持っているのはロミオなんだ」

ビアンカ「…そうなのね。お兄ちゃんの意志を継ぐのは、ロミオなのね」

ここでアルフレドの気持ちに気づけるのは本当に妹だからこそかなあと思う。ずっとずっとお兄ちゃんのそばにいたんだねビアンカは…。

ダンテ「よ!ニキータ。…おまえ、あいつのこと好きだったんだろ?無理もねえや、オイラだって泣きたいくらいだ」

ニキータ「あたしは泣かない。あいつは最後まで涙を見せずに戦ったんだ。なのに、あたしが泣くわけ…。あたしは負けないよ!あいつと同じように戦うんだ!」

もうボロ泣きですよ…ごめん、おたくは泣きました…みんながこんなに強いのに……ニキータの気持ちに気づいていて話しかけてくれるダンテもニキータも強くてかっこいいよ…。ダンテもきっと一人で黙り込んでたら悲しく泣いてしまいそうだったんだろうな、気を紛らわせるようにいろんな子に話しかけていってるのかな、なんてここで思った。

ダンテとニキータ、めちゃくちゃいいよな!!(サビ)

ダンテ「おい、お前ら、いつまでそんな顔してんだ!」

「ダンテ…?」

ダンテ「このままじゃ黒い兄弟はダメになっちまう。そんなのアルフレドが許すわけがねぇ!戦うしかない、戦って乗り越えるしかないんだ!…ニキータ、字が書けたな?」

ニキータ「え?ああ…」

ダンテ「手紙を書いて欲しいんだ」

ニキータ「誰に?」

ダンテ「ロミオだ」

ダンテかっこいい〜、いい男だなあ…。

ロミオへの手紙をニキータに書いてもらい、ミカエルが塞いだままのロミオに手紙を届ける。

ロミオ「ミカエル…?」

ダンテ「ロミオ。俺たち黒い兄弟はお前に決闘を申し込む。オイラたちが勝ったら黒い兄弟から追放する」

ロミオ「決闘…?」

アントニオ「もしお前が勝てば、ロミオがリーダーだ」

ダンテ「戦うか、逃げるか。自分で決めろ」

リーダーか追放かって結構メチャクチャなこと言うよな冷静に考えると。

のろのろと立ち上がり決闘の場へ向かうロミオ。

ダンテ「来たか、ロミオ」

ロミオ「ダンテ…みんな。どういうこと?決闘なんて…意味がわからないよ」

ダンテ「そのままの意味だ!戦えないようなやつは黒い兄弟には必要ない。あいつは最後まで涙を見せずに戦ったんだぞ!」

アントニオ「なのに、ロミオお前は逃げてばかりだ!」

ミカエル「みんなロミオにリーダーになって欲しいのに!」

ダンテ「オイラたちを導いて欲しいんだ。アルフレドみたいに!」

「アルフレドみたいに!」

ダンテ「卑怯者!」

ロミオ「卑怯者…?」

ダンテ「オイラたちはお前みたいな卑怯な奴がアルフレドの親友だなんて認めねえぞ!」

ここですマジ無茶苦茶だなポイント。批判ではない。無茶苦茶な事いうんです、黒い兄弟の皆さん。この「アルフレドみたいに」の意味をずっとずっと図りかねていて、モヤモヤし続けていました。最近一つ納得した個人的解釈としては、わたしは野暮メンタルが強すぎたうえロミオに感情移入しすぎてたんだなと。(そういうふうに作られてるからね)

ロミオとロミオをずっと見守ってきてアルフレドの死を見届けた私には、彼らの言葉は「アルフレドになれ」と聞こえてしまっているんです。だから「無理だよ、決まってるじゃないか」とロミオは癇癪を起こすし、見ている私はいや知らんがなになるのです。なりました、すいません。なってました。あの死にざまを見ていないやつが認めないなんて言うな、知ったような口をきくなと思った。

ロミオはずっとアルフレドを一番近くで見ていて、才覚溢れるところも、自分を頼ってくれるところも、彼が最後に泣きそうな顔をしたところさえ見てしまった。だからロミオに「あいつは最後まで泣かなかった」は通じない。だって、ロミオは我々は死を前にして今にも泣きそうなアルフレドを見たわけで、お前たちが知らないだけだろと言いたくなる。その上自分はやっぱりアルフレドには叶わないなと日々感じていて、急に彼になれと言われたって、土台無理な話。人間って違うものだから。でも、彼らが言いたいのはそうじゃないんだなと。

個人的な結論、こたフレドは「神になろうとした一人の少年」だったわけですが(異論は認める)、こたフレドの光も闇も見せられてきた観客だからこそこの感想に辿り着いたんだな、とこのシーンで気づく。黒い兄弟たちはリーダーを、自分達を支え導いてくれる指標、光が欲しいわけです。なぜならその存在を失ったから。彼らはずっとアルフレドの光の部分を見つめてきたんです。また道標を与えてくれる存在が欲しい。背中をたたいてくれる人が欲しい。「アルフレド」ではなく「リーダー」が欲しい。それができるのはアルフレドの側にずっといた、アルフレドの意志を継ぐべきロミオしかいないのだと。でも私には、ロミオにはその真意が伝わらない。

ビアンカ「…そうよロミオ!」

ロミオ「ビアンカ…」

ビアンカ「お兄ちゃんがどうしてあんなに穏やかに眠っているか、知ってる!?お兄ちゃんはロミオを信じていた。自分がいなくても、ロミオがいる。そのことが、誇らしくてたまらなかったのよ…!」

だからこそ、このビアンカの言葉が素直に心にまっすぐ届くんですよね。

ルフレド「ロミオ、君は何も知らないんだな。僕がどんなに君を頼りにしてきたか」

ロミオ「アルフレド…」

ルフレド「さぁ、立つんだ。僕の代わりに立ち上がれ」

ロミオ「…どんなに…離れても…」

ビアンカの言葉を聞いて、アルフレドの言葉を思い出す。

橋の上からアルフレドが差し出す手を取り、握りしめたこぶしを下すとその手をビアンカが取ってくれる。それを見たアルフレドから照明が消えて去っていく。この表現は舞台ならではですごく…すごくよかったなあ…。

ロミオ「…ビアンカ…アルフレドはここにいる。ここに、僕と一緒にいるんだ」

ビアンカ「…うん!」

ミカエル「良かった、本当に良かった…!」

ロミオ「ダンテ、ありがとう」

ダンテ「礼を言われる筋合いはねえや。それより、オイラのこと殴ってくれ!そうじゃねえと気が済まねえ!」

ロミオ「…よし、殴る!」

ここの「殴る!」が笑顔で声も暖かくて、みんな笑顔で、ああロミオ帰ってきたんだな、また強くなったんだなって思った…。この一連の流れのたかロミ本当にすごくよかったな…。

アントニオ「ロミオ、リーダーになってくれるか?」

ロミオ「アルフレドみたいにできるか分からないけど…頑張ってみるよ。力を貸してくれるかい?」

「もちろん!」

「俺たちは助け合う仲間だ!」

「みんなで困難を打ち破ろう!」

ロミオ「大人にはまかせない!アルフレドのお葬式をやろう。僕達の手で!」

「俺たちの手で!」

ルフレドがあたたかい輝きでみんなを照らして導いてくれるリーダー、ジョバンニが圧倒的な力と光で引っ張っていくリーダーなら、ロミオはこうしてみんなの隣に立って背中をたたいて一緒に歩んでくれるリーダーなんだろうなあ。

教会には黒い兄弟、ジョバンニとニキータ、ロッシ一家が集まった。カンパシーンはないけど、アンゼルモがちゃんといてくれてうれしかったなあ。

ミカエル「さよならは、言わないよ」

カセラ「君の愛した本だ。持っていきなさい」

ジョバンニ「…勝負は、永遠に預かっておくぜ」

預かっちゃった…。世界名作劇場で見るとは思わなかったシーン。ジョバ田さんの硬い声と自分の胸とアルフレドの胸元にスカーフぐっと置くのすごくすごく…

ニキータ「じゃあな、あたしの英雄」

このコメント書くの五分くらい悩んでいるというかもともと語彙力がないのでグァ~~~~~~~~~~~~~~~とかウワァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~とかにしかならなくて、全然ふさわしい言葉が見つからない。ここで簡単に男女間としての感情の名前をつけないニキータが好きだ…。彼女にとってアルフレドは「英雄」なんだよな…。

ビアンカ「お兄ちゃん。天国でお父様とお母様がきっと待ってるわ」

燕尾服を置いてくれるビアンカ。まだ幼い女の子がこんな言葉言うの、苦しすぎるけど、ビアンカは笑ってるんだよな…。

ロミオ「僕達の英雄、アルフレド。僕達の信頼も、尊敬も、すべて君のものだ。永遠に」

最高の愛が込められた言葉だなあ。これがこの3時間45分の長くて濃いミュージカルの最後のセリフなんだと思うと、この言葉以上にアルフレドが作った黒い兄弟を示す言葉はないと思う…。

27.英雄のマーチ

ロミオ:俺たちゃ皆英雄さ 

ロミオ&ダンテ:街中が大騒ぎ

さあ歌おうぜ俺たちの歌

毎日毎晩煤だらけ 煙突の中辛いけど さあ突撃だ

勇気が燃えてくる ハイホイ!ハイホイ!ほら

俺たちゃ皆英雄さ 街中が仲間さ

「英雄さ」で笑ってくれてるロミオ。最後の誓いの時もだけど、こんなロミオをアルフレドは愛していたんだろうなと思う。ロミオの笑顔が、言葉が、アルフレドにとっての太陽だったのだろうな。でもロミオにとって、黒い兄弟や、ジョバンニや、ニキータにとっては、アルフレドも間違いなく太陽だったと思うよ。あとこの辺でちゃんとスカーフまた首にちゃんとつけてくれてたジョバンニさん、最後まで健気で大好きだよ。

アカペラでみんなで夢中で、調子はずれになるのもかまわないで力いっぱいの歌声でアルフレドを見送る黒い兄弟。最大の賛辞だなあ

28.誓い~絆~

ピアノのさわやかなイントロが始まり黒い兄弟たちは散り散りになる。一人残ったロミオはアルフレドを見送った背中を見せたまま涙を拭いて、振り向くとそこにいるのはいつもの笑顔のロミオ。ここのたかロミ、本当に本当に素晴らしかった。

ロミオ:心地いい風 青い空 今日で終わった煙突掃除 帰れる故郷に 家族の待つ故郷に!ありがとう親方 さよならミラノ 寂しい気持ちはあるけれど たくさんの出会いとたくさんの別れが大切な宝物

M28はいろんな曲のリフレインだけど、ここでM2もってくるのめっちゃずるいよ〜いつものロミオなんだよなあ…そしてM2とかのたかロミの切ない音が好きだという話を先にしたけど、ここの「たくさんの別れが」は切ないんだけど不安さとかはなくて、ロミオ強くなったんだなって思わされる…。

黒い兄弟:助け合おうどんな時も

ロミオ:どんな時も

黒い兄弟:ずっと一緒だ!

ロミオ:一緒だよ!

黒い兄弟:怖いものなんかない 力が

ロミオ:勇気が

黒い兄弟:希望が見えてきた!絶対に忘れない 勇気の炎

黒い兄弟が集まって兄弟の誓いのリフレイン。これは一幕全然音の雰囲気が違うんだよな。テンポも上がって、力が漲ってる。ああこれがロミオがリーダーの黒い兄弟なんだなあと思わされる。

黒い兄弟ってそもそもが親に売られた子たちで、あまり家族と関係がいいとは言えない子も原作ではいた気がするので「故郷に帰る」が必ずしもロミオみたいに喜ばしいことだとは言い切れないんじゃないかとも思うんだけど、それでも彼らはこの仲間たちと誓って助け合えるから希望を抱いて帰っていくんだろうな。

青い空のもとここに紡がれた絆の物語

勇気という名の翼を広げ 夢と希望を未来に運ぶ

「ちょっと待って」が大渋滞しとるんよ

元気に手を振り故郷に帰る黒い兄弟たちを皮切りにみんな出てきちゃうんです、あのさわやかな曲に合わせて。その時点で泣いちゃうのに、ニキータが髪に花を飾って誓いのポーズをしてくれるのもうもう…。(上段袖で待機していたしんざとさんは袖が暗すぎて知らなかったというオチ付き)(どう落とし前付けてくれるんですか)それから狼団のみんなと合流して笑顔で走っていくのもみんなかわいい。更にいい仲間になったね。アンゼルモの鬼体幹も拝めて、見守る親方とエッダも幸せそうで。アンジェレッタがイザベラ様の腕を引っ張って走っていくのなんてもう涙腺終わらせに来てる。

12/25追記

狼団、ニキータと合流する時みんな誓いのポーズしてましたね。泣いちゃう。そのあと走り去っていく時ジョバンニがリナルドの背中を叩いて、リナルドが叩き返すみたいな流れも円盤で確認できて涙腺終わっちゃった 今までそんな関係じゃなかったじゃん これから本当に親友になれたらいいね……

そしてみんなが去って行って故郷に帰ったロミオがお母さんと再会して抱き合い、橋の上からそれを見守っているアルフレド。

ルフレド:一人じゃない

ロミオ:君という風を受け

ロミオ&アルフレド:どこまでも飛んでいける

ここ、ここですよね………OPはロミオがアルフレドに「一人じゃない」と語りかけて彼に救われたアルフレドが「君という風を受け」るのが、EDでは心の中で生きているアルフレドに「一人じゃない」と語りかけられたロミオが「君という風を受け」る。OPではさりげなく、それでもさわやかでとても耳に残ったシーンが最後に逆転することでその意味合いを知ら占められる。天才かなあ……。シンプルにここの音が本当に好きなんですよね……。

ルフレド:作ろう自由な時代を 誰もが自由に学び

ロミオ&アルフレド:自由に生きられる時代を 青い空のもと

ロミオ:新しい旅が

ロミオ&アルフレド:始まる!

急なパワーS

ここフォルティティティティティティティシモかな?くらいアルフレドってかこたフレドがパワーSボイスでくるの、やばかったな……。語彙力が消失してる しんざとさん元がパワーSなのでし、しんざとさんだ~!て思っちゃったんだけど、アルフレドの強さや輝きや気高さが歌声からある意味「状況」関係なしにゴリゴリに出してくる、アルフレドの概念のような歌声になるのめっちゃすごかった。余談だけどしんざとさんのアルフレドみたいな透明度高い役の時の美少年ボイス大好きなのでこんなにたくさん聞けて本当に幸せでした。ビブラート抑えてたのもめちゃめちゃわかりです。まっすぐに届いて染み渡るアルフレドボイス、本当に好き……。

ここめっちゃ音高いのにユニゾンなのすご~!?と思ってたらもともと設定されてた音域超えてたから和田さんはハモリ作ってたけどたかくんが高音出せるようになってユニゾンに代わってたとかで、ここまでほぼ出ずっぱりで最後にこの高音にチャレンジするたかくんほんと尊敬でしかなかったです。二人のハモリも大好きだけど、ここはユニゾンにしたい気持ち、すごくわかるなあ。

10/9追記

このユニゾンなんか事故だったらしいです。(太陽と月レポ頑張って書いて上げます)

ここのアルフレドとロミオが一直線上に下と橋の上に立ってる構図、本当にきれいなんだよね。

そして再び集まってくる黒い兄弟と狼団を見て、これは少年たちが必死に生きた証の物語でもあったなと感じる。

誓おう 誓おう

ルフレド:どんなに離れても

ロミオ:どんなに離れても

一緒だ

最後まで行きたかったんだけどこれだけ書かせてください。ゲネ映像とかではやってなくて千秋楽のアーカイブで発見して、いまだ共感してくれる人を発見できていないので現時点で私の幻覚の可能性があるんですが(私も同じ幻覚見たよて方いたらご一報ください。二人いたら現実です)「一緒だ」でいつも狼のがおーの右手を左胸に置く姿がめちゃくちゃかっこよかったリナルドここだけ右手を拳にしているんです……。誓いのポーズをしてくれていたんです……。この神演出はだれが考えたんですか?じゃるさんですか……?とてもありがとうございます……。じゃるさんリナルドで本当に良かった……。

ロミオ&アルフレド:どんなに離れても…

ずっと!

ルフレド:ずっと!

ロミオ:ずっと!

ルフレドが「ずっと」の前に一瞬ロミオを見下ろしてふってこぼれるように笑うの、本当に泣いちゃった……。そしてこのアルフレドのパート、本来はなかったのが本番前日とかに急に増えたそうで、決めてくださった和田さんとやり切ってくださったしんざとさんにほんとなんていうか…感謝……。これは完全にロミオとアルフレドの物語だった……。最初から最後までチョコたっぷりどころかあふれ出してファウンテン状態の濃さを3時間45分続けてさいごこの圧巻で締めるのほんとやばいな……。

すごく個人的な話なんですが、私は関西在住で2020年にしんざとさんのファンになり、2021年から現場での観劇を頻繁にするようになりまして、ロミミュが初めての東京遠征観劇となった作品でした。未だ遠征なんて安心してできるものではないし、全身びしょびしょになるほど抗菌スプレーぶっかけて何か触るたびにアルコールして劇場に行っていました。過敏気味だったかもと思いますがもちろんかかりたくないし趣味で遠出して感染するなんて家や世間の目も怖かった。「ついにここまで推しを、ミュージカルを見に来ることができたんだ」ととても楽しみだった半面、ずっと不安だったし、怖かったし、これでいいのかと悩んでいた。実際その前の二月は関東での観劇をチケット確保してたのに泣く泣く見送ったりもしたので尚更。そんな思いでブリリアホールまで行った。結果こうしてここまで鮮明に思い出せるほどに大好きな舞台に出会えたし、生で見られて本当に良かったと心から言えるんだけど、決め手がこのアルフレドの「ずっと」だったんですよね。分厚い合唱に、壮大な音楽に、親友を想い永遠を誓うアルフレドのこの声に、私はこれを聞くために東京まで来たのだと思った。物語を思って泣いていたのに、最後に自分のことやしんざとさんへのリスペクトやこの人を好きになって本当に良かったという思いがあふれて、さらに泣いてしまった。悩んでたこととか、怖かったこととか苦しかったこととか、すべてを押し流してくれる歌声だった。しんざとさんがアルフレドをやってくれて、本当に良かった。そう思えたことが幸せで仕方ありませんでした。きっとこのシーンを見るたびに思い出すんだろうなあ。

という自分語りは置いておいて、ロミミュは一貫して「ロミオとアルフレドの物語」だったなあと思う。33話をここまで濃縮するにあたってそういう選択を取られたのかなあと。というのも、アルフレドがシトロン親方に焼かれてしまったページを修復するシーンとか、ロミオが絵本を自分の力で読み進めていき、最後はカセラ先生に感銘を受けて教育に道に進むことを決めるとか、ロミオたちの最後の姿とか、そういう個人的な描写が結構省かれているなと。鄭さんの脚本の書き方とか歌詞の言葉選びとか千秋楽後のツイートとか拝見したらもう本当にこの方はロミ空をとても愛していらっしゃるんだろうなと思うし泣く泣く削られたシーンも多くあるのだろうなというのは想像に易いのだけれど、アルフレドの影響が大きく描かれていることや、二人のつながりが歌詞からも強く強くリフレインされていることなんかからも、ロミオとアルフレドのW主演だからこその流れになったんだなあと思った。

そしてアルフレドがロミオに影響を与え、ロミオがアルフレドに影響を与え、その強さややさしさ、勇気がお互いだけでなくミラノのたくさんの人に広がっていく物語だった。ていうか後半言いたいこと多すぎてほぼカットできなかったな。

そして物語が終わり、千秋楽のカーテンコールもきっと一生忘れられないのだろうなとすでに感じている。橋の上から降りてくるしんざとさんを迎えに行って手を引いていくたかくんとか。涙ぐんでいるキャストの皆さんとか。手がどれだけ痛くなってもきっと私を含めたみんながやめられなくてずっとずっと鳴り響いていたスタンディングオベーションとか。しんざとさんのまっすぐすぎる言葉も。「世界ではいろんな起きちゃいけないことが起きていて、だからこそこの作品を届けたかった」という言葉選びとか、心から滲ませた悔しさとか。とてもすごい人だなと思った。人とのつながり、思いやる優しさ、強さ。ありふれていて言うのは簡単な言葉たちを、真に迫るものとして見せてくれた彼の言葉だからこそまっすぐに受け止められたのかなと思う。あとそのあとワッサー!!!と持ち前の明るさでしっとりした空気を全部一掃したたかくんもまじすごいなとおもった。鬼メンタル?あの短時間だけでもまさに太陽と月のように正反対だけど、だからこそお互いを引き立てあえる最高のW主演だったなと感じた。たかくん、しんざとさん、ほんとうにありあとうございました。

「明日も頑張ろう」とか、陳腐でかつ意外と難しい言葉が観劇後浮かんできたのだけれど、というのは私は非常に怠惰な人間なので楽しかったから明日から仕事頑張るぞとか口が裂けても言えないためであって、それでもこの言葉が真っ先に浮かんだ。彼らのように一生懸命生きなければいけない。彼らが望んだように自由に学び自由に生きている私がダラダラ生きていちゃいかんな、というか。もちろん自由だからこその彼らとは違う悩みや苦しみはあるのだけれど、そういったものたちにきちんと向き合っていきたいし、ぶつかっていきたい。そんな勇気さえくれる作品だった。

マスク通り越して首まで涙が垂れたうえネガティブ人間にここまでのポジティブをくれたのである、十分すぎるほどに超名作である。なにがなんでも再演をやっていただきたい。地方も回ってほしい。もっと長い期間やってほしい。だってすごかったんだもの。全公演打てたとしてももったいない日数だった。あと五時間くらいかかってもこっちはかまわないので、休憩時間倍にしてあげてほしい。いろんな人たちのために。(二回目)たくさんの人に届いてほしい作品だった。このミュージカルに出会えてよかった、幸せだった。このミュージカルを上演するにあたってかかわったすべてのかたに感謝したい。本当にありがとうございました。

ひとまず『太陽と月~sun and moon~』の成功を心より願っています。えっこれ書いてる二週間後にはもう先行で映像浴びてるの?耐えられんが?行くの怖くなってきたな…。ライブも映像もトークも浴びちゃうなんて溶けちゃわないだろうか…。

ということで、最後に当初の目的の確認です。

Q.『太陽と月』に向けて好きシーンの抜粋できましたか?

A.できるわけないやろ

めっちゃ楽しみにしてます。